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ものづくり・DIY

靴下の穴のダーニング|道具の使い方と織るように直す基本手順

穴の周囲を見て薄くなった所まで補修範囲に入れる

光に透かして丈夫な部分との境目を探す

繕う靴下は洗濯表示に合う方法で洗い、十分に乾かしておきます。汚れた状態では編み目や傷みの広がりを見分けにくく、湿ったままでは普段の寸法もつかみにくくなります。裏と表を見比べ、縫い目が開いたのか、糸そのものがすり減ったのかを確認します。

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かかとは靴との摩擦、つま先は指や靴の内側との接触で傷みやすい場所です。足裏の同じ位置が薄くなることもあります。原因を一つに決めつける必要はありませんが、片足だけか、左右の同じ所かを見ておくと、直した後の点検場所を決められます。

明るい所で靴下を軽く広げると、薄い部分は周囲より透けて見えます。穴がなくても、編み糸が細く、輪の間が広がっている所があれば補修の候補です。残った糸が縦横の補修糸を支えるので、穴になってからより面を作りやすいことがあります。ただし、透ける模様や元から薄い編み地と混同しないよう、傷んでいない側とも比べます。

糸を留める位置は、薄い所のすぐ縁ではなく、元の太さが残る編み目の中に取ります。一律に何ミリ外までと決めるより、上下左右のどこでも丈夫な編み目を拾えるかで範囲を決めます。穴が小さくても周囲が広く薄いなら、補う面は穴より大きくなります。

ほつれた糸を切りそろえない

穴の縁をきれいにしたくても、残った編み糸をむやみに切ると、ほどける範囲が広がることがあります。短い糸端もいったん残し、向きとつながりを見ます。台に掛けた後、補修糸で支えられるかを確認し、切る必要のない糸はそのまま土台に使います。

同じ一足でも、足裏全体が薄く、留める先が見つからない場合は、小さなダーニングに向きません。補修の外側から次々に破れるなら、繕い方だけの問題とは限らず、生地全体の寿命も考えます。大きな面を硬く覆ってまで履くか迷うときは、別の用途へ回す選択もできます。

針を通す前に見る四か所(穴の上下に丈夫な編み目がある、左右の薄い部分も範囲に含めた、残った糸を切らずに確認した、足に当たる場所と厚みを考えた)
見えている穴より外まで、傷みの範囲を確かめます。

台に掛けるときは普段の幅を保って固定する

穴を中央に置き、生地のしわだけを取る

基本の作業は靴下の表側を見ながら行います。台を内側へ入れ、穴や薄い所が丸い面の中央に来るように動かします。裏側へ返して作業する方法もありますが、初めは表側で縦横の糸がどう並ぶかを見られる方が、密度を比べやすくなります。

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固定するときの目安は、しわがなく、編み目が普段より大きく開いていない状態です。強く引っ張って太鼓の皮のように張る必要はありません。伸ばした寸法に合わせて補修すると、台から外したときに周囲の生地だけが縮み、補修面が浮いたり、ふくらんだりします。

  1. 台を入れる前に、靴下を自然に置いたときの幅と穴の形を見ます。
  2. 台の中央へ傷みを移し、指で周りのしわを軽くならします。
  3. 台の付属具や緩めのゴムで、丈夫な部分を固定します。
  4. 穴の周囲が外へ引かれていないか、編み目の間隔で確かめます。
  5. 針を動かす範囲が台の端に掛からないかを見て、持ち手を握り直します。

かかとやつま先は平らではなく、袋状の立体になっています。無理に四角く広げると、曲面の一部へ力が集中します。台を少しずつ回し、これから糸を留める所が見やすい向きに合わせます。途中で持ち替えても、最初に決めた縦横の向きは変えないようにすると混乱を防げます。

初めの糸端は残しておく

足に触れる所では、大きな玉結びが硬い点になりがちです。基本のダーニングでは、始めの糸端を後から裏側へ織り込める長さだけ残し、丈夫な生地に短い並縫いをしてから面を作ります。初めの数針を強く締めず、糸が抜けないよう指で支えながら進めます。

作業の途中で糸端が邪魔になるなら、針を外して台の外へよけます。糸端をゴムで強く挟むと、そこに引かれて張りを誤認する場合があるので、補修面とつながる部分に力が掛からない位置に置きます。準備の段階で糸を全部短く切らないことが、最後の始末を楽にします。

台のない部分まで一度に直そうとせず、支えられる範囲で進めてください。台が小さく、補修範囲の端が浮くなら、作業しながら引っ張るより台を替える方が安定します。道具に生地を合わせるのではなく、普段の形を保てる支え方を選びます。

縦糸を渡してから横糸を交互にくぐらせる

番号順に一枚の面を作る

ここでは、小さな穴の周囲に丈夫な編み目が残っている場合を想定します。穴の形が丸くても、初めは縦横を追いやすい小さな四角を作ると確認が簡単です。糸の間隔は太さに合わせ、詰め込まず、後から横糸が通る隙間を残します。

  1. 丈夫な所で刺し始めます。 補修範囲の下側などで小さく生地を拾い、糸端を残します。針は元の糸を割らず、編み目の間を通します。
  2. 縦方向に一本渡します。 穴をまたいで上側の丈夫な所まで糸を運びます。薄い生地が残っていれば軽く拾い、穴の中では何もない所に橋を掛けるように渡します。
  3. 隣へ移り、逆向きに戻ります。 上側で短く生地を拾って横へ移動し、下側へ一本渡します。これを繰り返し、平行な縦糸で補修範囲を覆います。
  4. 横糸を通し始めます。 左右の丈夫な生地を支えにし、縦糸の一本目の上、二本目の下、三本目の上という順で針をくぐらせます。
  5. 次の列は上下を逆にします。 最初の列で上を通った縦糸は、次の列では下を通します。端で生地を小さく拾い、往復しながら穴の全体を埋めます。
  6. 台から外して糸端を始末します。 生地を自然な形に戻して張りを見てから、糸端を裏へ通し、補修の裏側へ数目ずつくぐらせて収めます。

縦糸の端を折り返すたびに強く引くと、上下の生地が中央へ寄ります。糸はたるませすぎず、台の曲面に沿って置く程度にします。横糸も一列引き終えた時点で端の幅を見て、最初の幅より狭くなっていないかを確かめます。数列進んでから糸を寄せ、隙間を整えると調整しやすくなります。

縦糸と横糸を渡す順番(1. 丈夫な所で始める、2. 縦に往復する、3. 横にくぐる、4. 次の列で逆にする)
折り返しのたびに、生地を引き寄せていないか見ます。
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針先で少しずつ糸を拾う

横糸を一度で端まで通そうとすると、途中で縦糸を拾い損ねたり、糸を割ったりします。初めは数本ずつ針にすくい、上下が交互になっているか見てから抜きます。往復する向きが変わっても、隣の列との関係を確認すれば判断できます。

薄くなった部分の補強では、元の編み地が下に残ります。残った糸を切って穴にする必要はありません。縦糸を渡すときに残る生地を軽く拾い、横糸を通して一体にします。穴の補修より厚くなりやすいので、細めの糸を使い、隙間が見えるたびに追加して詰め込みすぎないようにします。

糸端の始末は、台の上で張ったまま決め切らず、外して平らにならしてから行います。裏側の補修糸へ通し、少し向きを変えて収めると抜けにくくなります。糸を切る前に表側を見て、裏の糸を引いたことで面が縮んでいないかを確認してください。

基本の動きは、クロバーの「基本のダーニング」動画でも見られます。動画を参考にする場合も、糸の太さや生地の伸び方が手元の靴下と同じとは限りません。完成形を急いで写すより、折り返す位置と張りを一つずつ確かめます。

途中で糸が足りなくなったら、裏へ収める糸端を残して、できれば丈夫な周囲の生地で区切ります。新しい糸も近くの丈夫な所から始め、続きの列へ移ります。穴の中央で二本を大きく結ぶと、足に当たる点ができるため避けます。作業を休む場合は最後の列を確認し、「次は最初の縦糸の下から」などとメモしておくと、上下の取り違えを減らせます。

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