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健康・暮らし

部屋の湿度の目安と湿度計の見方|乾燥と結露のあいだで、置き場所と誤差を知って数字を読む

置き場所で数字はこれだけ変わる

同じ部屋の中でも、湿度計の置き場所によって数字は大きく変わります。湿度計が測っているのは、あくまで「センサーのまわりの空気」です。部屋全体を代表する場所に置くことが、数字を役立てる第一歩です。

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避けたい場所

  • 加湿器の吹き出し口の近く:加湿された空気が直接当たり、部屋全体より高い値が出ます。加湿器が「もう十分」と判断する目安にも使えなくなります。
  • 窓ぎわや外壁に面した壁:表面が冷えているので、近くの空気の相対湿度は高めに出ます。
  • 暖房器具の近く、直射日光の当たる場所:温度が上がる分、相対湿度は低めに出ます。
  • 台所や浴室の出入り口:調理や入浴の湯気で、一時的に大きく上がります。
  • 床の上や天井近く:暖かい空気は上に、冷たい空気は下にたまるので、温度差の分だけ湿度もずれます。

選びたい場所

人が座ったり寝たりする高さ、床から1m前後で、部屋の中央寄りの棚の上などがよい候補です。壁に掛けるタイプでも、内壁(隣も室内の壁)を選び、エアコンの風が直接当たらない位置にします。寝室なら、枕元から少し離れた、人が過ごす高さに置くと、寝ている間の環境に近い値が読めます。

移動したら落ち着くまで待つ

湿度計を別の部屋へ持っていくと、しばらくは前の部屋の影響が残ります。電子式なら10〜30分程度、アナログ式ならもっと長く待ってから読むと、安定した値になります。部屋ごとの湿度を比べたいときは、1台を持ち歩くより、それぞれの部屋に置きっぱなしにしたほうが正確です。

湿度計を置く前の確認(加湿器の風が直接当たらない、窓や外壁から離れている、暖房と日差しが当たらない、床から1m前後の高さ、エアコンの風の通り道でない、置いてから時間をおいて読む)
部屋を代表する空気を測れる場所か。

誤差を知る:2台で比べる、塩で確かめる

湿度計どうしで数字が違うとき、どちらかが壊れているとは限りません。誤差の範囲の中で、それぞれが少しずつずれていることが多いのです。自分の湿度計がどの方向にどれくらいずれているかを知っておくと、数字をうまく使えます。

ふた付きの保存容器に湿度計と湿らせた塩の小皿を入れたところ
湿らせた塩と一緒に密閉して半日置く

2台を並べて比べる

まずは手軽な方法として、手持ちの湿度計を2台以上、同じ場所に並べて半日ほど置きます。並べたときの差が、そのまま「機器どうしのずれ」です。差がいつも同じ方向に一定なら、片方を基準に読み替えられます。ただし、これでは「どちらが正しいか」は分かりません。

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飽和食塩水で確かめる方法

もう少し確かめたいときに知られているのが、飽和食塩水を使う方法です。食塩が溶けきれずに残っている濃い食塩水の上の空気は、室温付近では相対湿度がおよそ75%で安定する、という性質を利用します。

  1. 小さな容器(ペットボトルのふたや小皿)に食塩を入れ、水を数滴ずつ加えて、湿った砂のような状態にします。食塩が溶け残っていることが大切です。
  2. 湿度計と、その容器を、空気がもれない保存袋やふた付きの容器に一緒に入れて閉じます。食塩水が湿度計にかからないように置きます。
  3. 温度変化の少ない場所で、6〜12時間ほどそのままにします。日なたや暖房のそばは避けます。
  4. 袋を開けずに表示を読みます。75%からの差が、その湿度計のおおよそのずれです。

たとえば表示が71%なら、その湿度計は75%付近で4%ほど低く出ている、と分かります。調整ねじのあるアナログ式なら合わせることもできますが、多くの電子式は調整できないので、「この湿度計は4%ほど低めに出る」と覚えて読み替えます。75%付近でのずれが、40〜50%付近でも同じとは限らない点は、目安として受け止めておきます。

数字のずれより「変化」を見る

誤差があっても、同じ湿度計を同じ場所に置いて使っていれば、「きのうより下がった」「加湿器をつけて上がった」という変化はきちんと読めます。日々の管理では、絶対的な数字より、変化と傾向を見るほうが役に立ちます。

食塩で湿度計のずれを確かめる(1. 塩を湿らす、2. 密閉する、3. 待つ、4. 差を読む)
75%付近でのおおよそのずれが分かる。

温度とセットで読み、結露の始まりを予想する

湿度計の数字は、温度と一緒に読むと結露の予想に使えます。そのときに便利なのが「露点温度」という考え方です。

露点温度とは

露点温度は、いまの空気をそのまま冷やしていったとき、相対湿度が100%に達して水滴ができ始める温度です。部屋の空気の露点温度より冷たい表面があれば、そこで結露が起きます。窓ガラスやサッシ、北側の壁の表面温度が露点温度を下回ると濡れる、ということです。

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室温と湿度ごとの露点の目安

室温 湿度40% 湿度50% 湿度60%
18℃ 約4℃ 約7℃ 約10℃
20℃ 約6℃ 約9℃ 約12℃
22℃ 約8℃ 約11℃ 約14℃

室温20℃・湿度50%なら、表面が約9℃より冷たいところで結露が始まります。湿度を60%に上げると、露点は約12℃まで上がります。外が冷え込む冬の朝、一枚ガラスの窓の表面は10℃を下回ることが多いので、50%でも窓が濡れることがある、という計算になります。

実際に使うには

表面温度を測る道具がなくても、「窓が濡れ始めたときの室温と湿度」を記録しておくと、自分の家の限界が見えてきます。たとえば、室温20℃で湿度が48%を超えた日に窓が濡れるなら、その部屋の加湿は45%前後までにしておく、と決められます。加湿器の湿度設定を決めるときも、この記録が役に立ちます。加湿器の湿度設定や置き場所は加湿器の種類と選び方でも触れています。

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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙