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自然・サイエンス

流星群の見方入門|放射点と出現数の読み方、月明かりと時間帯で変わる見え方

主な流星群と見頃の時期

日本で観察しやすい主な流星群を表にまとめました。とくに「しぶんぎ座」「ペルセウス座」「ふたご座」の三つは、毎年安定して多くの流星が見られることから、三大流星群と呼ばれることがあります。見頃の時期は毎年少しずつずれるため、ここでは目安として示しています。

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流星群 見頃の目安 母天体 特徴
しぶんぎ座 1月上旬 はっきりしない部分がある 活発な時間が短く、年により差が大きい
こと座 4月下旬 サッチャー彗星 数は多くないが、春の代表的な流星群
みずがめ座η 5月上旬 ハレー彗星 明け方の低い空に現れる
ペルセウス座 8月中旬 スイフト・タットル彗星 夏休みの時期で観察しやすい
オリオン座 10月下旬 ハレー彗星 速い流星が多い
しし座 11月中旬 テンペル・タットル彗星 過去に大出現した年がある
ふたご座 12月中旬 ファエトン(小惑星) 一晩中見やすく、数も多い

それぞれの年の極大(いちばん活発になる時期)の日時や、その年の見え方の予想は、国立天文台など専門機関の情報で毎年発表されています。出かける前に、最新の情報を確かめてください。

はじめての人に向いている流星群

はじめて流星群を見るなら、ペルセウス座流星群かふたご座流星群がおすすめです。ペルセウス座流星群は夏の夜で寒さの心配が少なく、夏休みと重なるので、家族で出かけやすい時期です。ふたご座流星群は冬の寒さが厳しいものの、宵のうちから放射点が昇り、一晩を通して流星が見られます。

しぶんぎ座流星群は、活発な時間がとても短く、極大の時刻が日本の昼間に当たる年は見られる数が少なくなります。条件が合った年に狙うと、まとまった数を見られることがあります。

流星群ごとの個性

流星群には、それぞれ見え方の個性があります。オリオン座流星群やしし座流星群の流星は、地球と正面に近い向きでぶつかるため速く、すっと短く流れるものが多いといわれます。ふたご座流星群は、比較的ゆっくりと流れる明るい流星が多いのが特徴です。ペルセウス座流星群は、明るい流星や流星痕が見られることがあり、夏の夜空を彩ります。

同じ流星群でも、年によって極大の時刻や月の条件が変わります。毎年同じ流星群を見続けると、その年ごとの違いが分かり、観察の楽しみが増えていきます。

予報の数字の読み方

流星群のニュースでは、「1時間あたり◯個」といった数字がよく出てきます。この数字の意味を知っておくと、期待していたより少なかったとがっかりすることが減ります。

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ZHRとは

専門的な予報では、ZHR(天頂出現数)という値が使われることがあります。これは、放射点が頭の真上(天頂)にあり、ごく暗い星まで見えるような、とても条件のよい空で、一人の観察者が1時間に見られる流星の数を表したものです。いわば「理想的な条件での目安」です。

実際の観察では、放射点はたいてい真上より低い位置にあり、空も理想ほど暗くはありません。そのため、実際に見える数は、ZHRより大幅に少なくなるのがふつうです。街明かりのある場所では、ZHRの何分の一という数になることも珍しくありません。

見える数を左右するもの

見える流星の数は、主に次のような条件で変わります。

  1. 放射点の高さ:放射点が低いと、ちりが地平線の下から飛んでくる分は見えないため、数が減ります。
  2. 空の暗さ:暗い流星は、街明かりや月明かりがあると見えなくなります。流星の多くは暗いので、この影響は大きくなります。
  3. 見ている空の広さ:建物や木で空が遮られていると、そのぶん見落とします。
  4. 極大との時間の差:極大の時刻から離れるほど、数は少なくなります。

極大の夜だけが見頃ではない

ニュースでは極大の日が強調されますが、流星群の活動は極大の前後数日にわたって続くものが多くあります。極大の夜が曇りや雨の予報だったり、月明かりが強かったりする場合は、前後の夜に空の条件がよいほうを選ぶのも一つの方法です。極大の夜より数は少なくても、晴れて暗い空で見るほうが、結果的にたくさんの流星に出会えることがあります。

ただし、しぶんぎ座流星群のように活発な時間がとても短い流星群では、極大から離れると数が急に減ります。流星群ごとの活動の長さも、出かける日を決めるときの参考にしてください。

予報の数と実際の数(予報の数(ZHR)と実際に見える数の比較)
予報は理想条件での目安と考える。

月明かりと時間帯の影響

流星群の見え方に、とても大きく影響するのが月明かりです。満月に近い月が夜空にあると、空全体が明るくなり、暗い流星はほとんど見えなくなってしまいます。反対に、新月に近い年や、月が沈んでいる時間帯は、流星を見る絶好の条件になります。

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月の出と月の入りを確かめる

流星群の極大の夜に、月がどのような形で、何時に昇り、何時に沈むかを確かめておきましょう。たとえば、上弦の月のころなら月は夜半ごろに沈むので、その後の時間帯が狙い目になります。下弦の月のころなら、月が昇る夜半までが見やすい時間です。月の満ち欠けと見える時間帯の関係は、月の満ち欠けのしくみでくわしく紹介しています。

月が出ているときは、月を背にして、月から離れた方向の空を見ると、少しでも暗い空を確保できます。建物や木の陰に月を隠すように場所を選ぶのも一つの方法です。

夜半から明け方が見やすい理由

多くの流星群では、夜半を過ぎてから明け方にかけて、流星が増える傾向があります。理由は二つあります。一つは、放射点が時間とともに昇っていき、明け方に向かって高くなる流星群が多いことです。

もう一つは、地球の動きです。地球は太陽のまわりを回りながら自転しています。明け方の空は、地球が進んでいく方向を向いています。車で雨の中を走ると、前の窓ガラスに雨粒がたくさん当たるのと同じように、進行方向側の空では、ちりが飛び込んでくる数が増えるのです。

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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙