スポンサーリンク
テクノロジー

二段階認証の基本|仕組みと種類、設定前に準備したいこと

アカウントの乗っ取りを防ぐ二段階認証の基本を解説します。パスワードだけでは足りない理由、SMSや認証アプリなど主な方式の違い、設定の前に準備したいバックアップコード、機種変更のときの注意点まで。大切なアカウントから順に設定するための手順が分かります。

ノートパソコンとスマホ、真鍮の鍵と小さな南京錠が置かれた机

ある日突然、知らない場所からログインがあったという通知が届いたり、SNSのアカウントから身に覚えのない投稿がされていたりする。パスワードが盗まれると、アカウントは簡単に乗っ取られてしまいます。

こうした被害を防ぐのに効果的なのが「二段階認証」です。パスワードに加えて、もう一つの確認を求めることで、パスワードが知られてしまっても、第三者がログインしにくくなります。ここでは、二段階認証の仕組みと主な方式、設定の前に準備しておきたいこと、機種変更のときの注意点までを紹介します。設定の画面や名前はサービスによって異なるので、それぞれのヘルプもあわせて確認してください。

スポンサーリンク

パスワードだけでは足りない理由

パスワードは、さまざまな経路で第三者に知られてしまうことがあります。偽のログイン画面に入力させるフィッシング、サービスからの情報の流出、推測されやすいパスワードの使用などです。複数のサービスで同じパスワードを使い回していると、一か所で流出しただけで、ほかのサービスにも次々とログインされてしまいます。

パスワードが知られてしまう主な原因(フィッシング、情報の流出、使い回し、推測しやすい文字列)
どれだけ気をつけても、パスワードだけでは守りきれない場面がある。

二段階認証を設定しておけば、パスワードが知られても、もう一つの確認ができない第三者はログインできません。被害を防ぐための、もう一枚の扉のような役割を果たします。

主な方式とその違い

二段階認証には、いくつかの方式があります。サービスによって選べる方式が異なりますが、代表的なものは次のとおりです。

SMSと認証アプリの違い(SMSで届くコードと認証アプリのコードの比較)
選べる場合は、認証アプリなどより安全性の高い方式が勧められることが多い。

SMSで届くコードは、手軽に始められるのが利点です。ただし、電話番号が第三者に不正に移されるなどのリスクも指摘されています。認証アプリは、一定の時間ごとに変わるコードをスマホの中で作る仕組みで、SMSより安全性が高いとされています。

このほかに、スマホに届く通知で「ログインを承認する」を選ぶ方式や、パスワードの代わりに指紋や顔で確認する「パスキー」などもあります。偽サイトにだまされにくい方式を選べるなら、それを優先するのも一つの考え方です。

設定の前に準備したいこと

二段階認証を設定すると、もう一つの確認ができないと、自分自身もログインできなくなります。スマホをなくしたり、壊したりしたときに備えて、あらかじめ準備をしておきましょう。

バックアップコードを書いた紙を封筒に入れ、鍵付きの箱にしまう手元
予備のコードは紙で安全に保管する

多くのサービスでは、設定のときに「バックアップコード」が表示されます。スマホが使えないときのための予備の鍵なので、必ず保管しておきましょう。

バックアップコードは、紙に書き写したり、印刷したりして、安全な場所に保管します。スマホの中だけに保存していると、スマホをなくしたときに使えません。また、登録している電話番号や予備のメールアドレスが、今も使えるものかどうかも確認しておきましょう。

二段階認証を設定する前の確認(バックアップコードを保管する場所を決めたか、登録の電話番号は今も使えるか、予備のメールアドレスを登録したか、認証アプリを入れたか、優先して設定するアカウントを決めたか、家族と共有しているアカウントを確認したか)
ログインできなくなったときの備えを先に用意する。

機種変更のときの注意

認証アプリを使っている場合、機種変更のときに注意が必要です。古いスマホを初期化する前に、新しいスマホへ認証の情報を移しておかないと、ログインできなくなることがあります。

認証アプリには、別の端末に情報を移す機能や、アカウントに保存しておく機能を持つものがあります。移し方はアプリによって異なるので、機種変更の前に確認しておきましょう。移行が済んだら、新しいスマホでコードが正しく表示され、ログインできることを確かめてから、古いスマホを初期化します。

大切なアカウントから設定する

すべてのアカウントに一度に設定するのは大変です。まずは、乗っ取られたときの被害が大きいアカウントから順に設定していきましょう。特に、メールのアカウントは、ほかのサービスのパスワードを再設定するときにも使われるため、最優先で守りたいアカウントです。

ネットバンキングや買い物のサービス、よく使うSNSなども、優先度の高いアカウントです。設定は、各サービスの「セキュリティ」や「ログイン」に関する設定画面から行えることが多いです。

まとめ

二段階認証は、パスワードに加えてもう一つの確認を求めることで、アカウントの乗っ取りを防ぐ仕組みです。SMSは手軽で、認証アプリはより安全性が高いとされます。設定の前にはバックアップコードを保管し、機種変更のときは認証の情報を移してから古い端末を初期化しましょう。

まずは、メールのアカウントの設定画面を開き、二段階認証が有効になっているかを確認するところから始めてみてください。

よくある質問

二段階認証と二要素認証は同じですか?

厳密には意味が異なります。二要素認証は、知っているもの、持っているもの、体の特徴といった異なる種類の要素を組み合わせる方式です。二段階認証は、確認を二回に分けて行う方式全般を指します。日常的には、ほぼ同じ意味で使われることも多いです。

認証コードを求めるメッセージが突然届きました。

自分でログインしていないのに認証コードが届いた場合、誰かがあなたのパスワードを使ってログインしようとしている可能性があります。コードを誰にも伝えず、すぐにそのサービスのパスワードを変更しましょう。

すべてのアカウントに設定する必要がありますか?

できれば多くのアカウントで設定するのが望ましいですが、まずはメール、ネットバンキング、よく使うSNSや買い物のサービスなど、乗っ取られると被害が大きいものから優先して設定しましょう。

スポンサーリンク