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趣味・ホビー

パッチワークの始め方|ピースの裁ち方と縫い代、手縫いで小さな作品を仕上げるまで

型紙と縫い代を分けて、九枚の寸法を決める

出来上がり寸法から裁つ大きさを計算する

今回作るのは、一辺が出来上がりで4cmの正方形を九枚つないだ、約12cm角のマットです。周囲を縫って返す仕立てのため、トップの外周にも縫い代を残します。縫い縮みや綿の厚みで完成寸法は少し変わるので、12cmは目標寸法と考えてください。

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一枚のピースは、4cmの出来上がり線の外に、四辺とも7mmの縫い代を付けます。裁つ寸法は「4cm+0.7cm+0.7cm」で5.4cm角です。縫い代を片側にしか足さないと、縫い合わせたときに足りなくなります。出来上がり線と裁ち線を、別の役割の線として覚えると混乱しません。

直線の基本的な縫い代の目安として7mm前後を使う考え方は、パッチワークの入門書でもよく紹介されています。すべての作品が同じ寸法ではないため、キットや本を使う場合は、そこに書かれた縫い代を優先します。今回は途中で幅を変えず、九枚すべてを同じ条件にそろえます。

部分 今回の寸法 確かめる内容
正方形の出来上がり線 一辺4cm 四辺と対角がそろうか
正方形の裁ち寸法 5.4cm角を九枚 各辺に7mmを足したか
トップの出来上がり線 約12cm角 三列・三段がそろうか
トップの外寸 目標13.4cm角 外周の縫い代が残っているか
裏布とキルト綿 まず15cm角程度 トップに合わせて調整できるか

型紙には線の種類と布目を記す

厚紙で4cm角の型紙を一枚作り、「出来上がり・縫い代なし」と書きます。辺の長さだけでなく対角線も確かめ、角が直角かを確認します。紙を切るときは布切りばさみと分けます。印を付けるたびに紙の縁を削ると寸法が変わるため、傷んだら同じ元図から作り直します。

型紙を布の裏に置き、織り目の縦か横に辺を沿わせて、出来上がり線を細く引きます。直線のピースでは、斜め方向の布目であるバイアスを不用意に使うと伸びやすくなります。柄の向きだけで置かず、布目と模様の両方を見て位置を決めます。

出来上がり線の外側に7mmを測って裁ち線を引き、線と線の間隔を確認してから裁ちます。隣のピースと縫い代を共用してしまうと幅が足りなくなるので、配置には余裕を残します。九枚を裁ったら、同じ出来上がり型紙を当て、角の印が見えるかも確かめてください。

ぐし縫いで三枚ずつつなぎ、縫い代を整える

裁ち端より出来上がり線を合わせる

ぐし縫いは、針を表裏へ交互に通す並縫いの仲間で、細かい針目で布をつなぐときに使います。初めは一度に何針もすくわず、針を一回ずつ出し入れして構いません。針目は細かさの競争にせず、出来上がり線から外れず、糸を引いても布が縮まないことを優先します。

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布は表同士を内側にした中表に重ねます。上段のAとBなら、縫う辺の両端の交点へ待ち針を通し、裏側も同じ交点に出ることを確かめます。裁ち端だけをそろえると、印つけの小さな差がそのまま縫う線のずれになります。両端を決めたあと、中央にも必要に応じて待ち針を打ちます。

  1. 糸を扱いやすい長さに切り、一本取りで針に通します。
  2. 縫う辺の出来上がり線の交点から始め、小さく返し縫いをして留めます。
  3. 線に沿ってぐし縫いし、ときどき布を平らにして糸の引き具合を見ます。
  4. 終わりの交点で小さく返し縫いをし、糸を始末します。
  5. 二枚を開いて線と角を見てから、三枚目を同じ方法で足します。

縫い代の端から端まで縫うのではなく、今回は交点から交点までを縫う方法で統一します。交点の先の縫い代を自由に動かせるので、段同士を合わせるときに扱いやすくなります。留め方は小さくして、交点へ大きな玉や何重もの返し縫いを集めないようにします。

アイロンは滑らせず、置いて上げる

三枚が一列になったら、まず縫い目を閉じた状態で軽く押さえ、次に開いて縫い代を片側へ倒します。厚い重なりを強く押し潰すのではなく、布の表示に合う温度で短く当てて整えます。押さえた場所が冷めて落ち着くまでは、角を引っ張って動かしません。

上段と下段の縫い代を右へ、中央の段を左へ倒すと、段同士の交点で縫い代が反対向きになります。互いの縫い目の厚みを当てて位置を探しやすくなり、同じ方向へ何枚も重なるのも避けられます。暗い布側へ倒す方法もありますが、今回は交点の合わせやすさを優先した配置です。

手縫いで一列を作る順番(1. 交点を合わせる、2. 線の上を縫う、3. 三枚目を足す、4. 縫い代を倒す)
一列ごとに寸法と糸の引き具合を確かめます。

ナインパッチの交点を合わせてトップにする

一列ずつ測ると原因を探しやすい

三枚をつないだ列は、左右の出来上がり線の間が約12cm、上下の線の間が4cmになるのが目標です。外寸だけでなく線の間を測ります。列ごとに大きく違うなら、段をつなぐ前に、型紙、縫った位置、糸の引き具合の順に確認します。後からまとめて直すより、一本の縫い目で原因を探す方が簡単です。

九枚を「A・B・A」「B・A・B」「A・B・A」の配置に戻し、上段と中央の段を中表に重ねます。左右の端と、二つの交点を先に合わせます。交点へ待ち針を垂直に通し、両面で線が合っていると確認してから、その近くを別の待ち針で固定すると位置を保ちやすくなります。

交点の前後は、長い針目でまとめて通過せず、一針ずつ位置を見ます。すでに縫った縫い代を針先で無理に貫いて固定しないよう、倒した方向を確かめながら進めます。最後まで縫ったら一度開き、二つの交点を確認してから下段をつなぎます。待ち針を付けたままアイロンを当てないようにしてください。

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角が合わないときに直す範囲を決める

交点がずれたら、まず縫った線の位置を裏から見ます。片方だけ線の外側を縫っているなら、その交点の前後だけをほどき、線を合わせて縫い直します。ほどいた糸は短く切りすぎず、残す縫い目の端が開かないよう改めて留めます。布の糸を切らないよう、明るい場所で少しずつ作業します。

列全体の長さが違うときは、長い方を力で伸ばしたり、短い方を無理に引っ張ったりして合わせません。縫い目がつれているなら糸を緩め、ピースの寸法が違うなら、その部分を作り直す方が平らに仕上がります。アイロンだけで寸法差を消そうとすると、冷めたあとに波打ちやすくなります。

小さな交点のずれがあっても、トップが平らで縫い目が安定していれば使える場合があります。初作品は「直すと布が傷むか」「そのずれが仕立てに影響するか」で判断します。目立つ一か所だけを直し、残りは次の一枚の課題にしても構いません。表の角だけに気を取られず、外周の縫い代が残っていることも確かめます。

トップができたら、縫い代を整えて机に置き、対角線と四辺を見ます。ここまでの寸法は、三層にする前の記録として残します。編み物でも小さな試料で寸法の変化を確かめますが、比較の考え方は棒針編みのゲージの取り方|試し編みの大きさ、測り方、目数と段数の調整も参考になります。手法は違っても、途中で測ると原因を絞れます。

次のページへ三層を重ね、小さなマットに仕立てる
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