星座早見盤の使い方|日付と時刻の合わせ方、東西が逆に見える理由と星座の探し方
日付と時刻を合わせる手順
星座早見盤の基本の使い方は、日付と時刻の目盛りを合わせることです。手順は次の通りです。

- 今日の日付を探す: 下の盤(星の盤)のふちに書かれた月日の目盛りから、今日の日付を探します。月の名前の間に細かい目盛りがあり、日にちまで合わせられるようになっているものが多くあります。
- 見る時刻を探す: 上の盤(窓の盤)のふちに書かれた時刻の目盛りから、星を見る時刻を探します。夜の時刻が中心に描かれていることが多く、24時間表記と12時間表記のどちらで書かれているかは盤によって違います。
- 二つを重ねる: 下の盤を回して、今日の日付の目盛りを、見る時刻の目盛りにぴったり合わせます。
- 見る方角を下にする: 見たい方角を向き、その方角が手前にくるように盤を持って空にかざします。
時刻の目盛りが「時」単位でしか刻まれていない盤もありますが、目盛りの間を目分量で読めば、30分や15分単位で合わせることもできます。夜9時に合わせた盤を、そのまま少しずつ回していくと、夜が更けるにつれて星座が西に沈み、東から新しい星座が昇ってくる様子が窓の中で再現されます。
観察の前に「先回り」しておく
星を見に出かける前に、家で早見盤を合わせておくと、現地で慌てずにすみます。見る予定の時刻に合わせた盤を確かめ、「南の空の高いところにこの星座、東の低いところにこの明るい星」というように、目印をいくつか決めておきます。出かけた先で、盤を最初から合わせ直す必要がなくなり、暗い中で目盛りを読む時間を減らせます。
空で星座を見つけるコツ
早見盤を合わせても、空の星は盤に描かれているほど整然とは見えません。星座の線は描かれていませんし、明るさもまちまちです。星座を見つけるには、いくつかのこつがあります。

明るい星から始める
まずは、空でいちばん目立つ明るい星を見つけ、それが盤のどの星にあたるかを確かめます。早見盤では、明るい星ほど大きな点で描かれています。明るい星の位置が決まると、そこを起点に周りの星座をたどりやすくなります。
角度の目安を手で測る
空の上での距離は、手を使っておおよそ測ることができます。腕をまっすぐ伸ばしたとき、握りこぶし一つの幅がおよそ10度、指を広げた手のひらの親指から小指までがおよそ20度といわれます。個人差はありますが、「この星から握りこぶし二つ分くらい上」といった目安を持っておくと、盤と空を照らし合わせやすくなります。
目を暗さに慣らす
明るい場所から暗い場所に出ると、しばらくは暗い星が見えにくく、時間がたつにつれて少しずつ見えるようになります。観察を始める前に、明かりを消してしばらく空を眺めて過ごすと、見える星の数が増えていきます。早見盤を照らすときは、白い光ではなく、赤いセロハンをかぶせた懐中電灯など、暗めの赤い光を使うと、目が慣れた状態を崩しにくくなります。
星座は思ったより大きい
早見盤の上では手のひらに収まる星座も、実際の空ではとても大きく広がっています。たとえばオリオン座や北斗七星は、腕を伸ばした手のひらを広げても収まりきらないほどの大きさがあります。盤の上の小さな形を探すつもりで空を見ていると、星座の一部だけを見ていて全体に気づかない、ということがよく起こります。最初は「思っているより大きく、空を広く使って探す」と意識してみてください。
街明かりと見える星の数
街の明かりが多い場所では、空全体がぼんやりと明るくなり、暗い星が見えにくくなります。都市部では、早見盤に描かれている星のうち、明るいものだけしか見えないことも珍しくありません。星座の線をすべてたどれなくても、明るい星だけで形の骨組みを確かめられれば十分です。少し郊外に出たり、周りに街灯の少ない公園を選んだりするだけでも、見える星の数は変わります。建物や木で地平線近くが隠れる場所では、低い空の星座は見えにくいので、高い位置に見える星座から探し始めるとよいでしょう。

夜の観察は、足元が見えにくくなります。初めての場所では明るいうちに下見をし、段差や水辺、車の通る道路から離れた安全な場所を選んでください。私有地や立ち入りが制限された場所には入らないようにしましょう。
季節ごとの目印の星
季節ごとに、空でよく目立つ明るい星の並びがあります。これを目印にすると、周りの星座を探しやすくなります。季節の分け方は、夜の早い時間(宵)に見やすい星座を基準にするのが一般的です。
| 季節 | 目印の並び | 含まれる明るい星の例 |
|---|---|---|
| 春 | 春の大曲線・春の大三角 | アークトゥルス、スピカ、デネボラ |
| 夏 | 夏の大三角 | ベガ、アルタイル、デネブ |
| 秋 | 秋の四辺形 | ペガスス座の四つの星 |
| 冬 | 冬の大三角・冬のダイヤモンド | ベテルギウス、シリウス、プロキオン |
春――北斗七星から大曲線をたどる
春の宵には、北の空の高いところに北斗七星が見えます。ひしゃくの柄のカーブをそのまま延ばしていくと、オレンジ色のアークトゥルス、さらに白いスピカへとたどり着きます。この弧を「春の大曲線」と呼びます。アークトゥルス、スピカ、しし座のデネボラを結ぶと、春の大三角になります。
夏――天の川と夏の大三角
夏の宵には、頭の上の高いところに、こと座のベガ、わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブの三つの明るい星が大きな三角形を作ります。七夕の織姫星と彦星として知られるのが、ベガとアルタイルです。空の暗い場所では、この三角形の中を天の川が流れている様子が見られることもあります。
秋――明るい星が少ない空で四辺形を探す
秋の空は、明るい星が比較的少なく、星座を見つけにくい季節です。目印になるのは、ペガスス座の胴体にあたる四つの星が作る大きな四角形で、「秋の四辺形」と呼ばれます。四辺形の辺を延ばした先に、ほかの星座を探していくのが秋の空の歩き方です。
冬――明るい星が集まる華やかな空
冬の宵には、明るい星が多く集まり、一年でもっとも華やかな空になります。オリオン座の赤いベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンが冬の大三角を作り、その周りの明るい星を結んだ大きな六角形は「冬のダイヤモンド」と呼ばれます。オリオン座の三つ星を目印にすると、周りの星座を順にたどりやすくなります。










