ロープワークの基本の結び方|もやい結び・巻き結び・自在結び・8の字結びと、ロープの選び方
キャンプや荷造り、庭仕事で役立つロープワークの入門です。ロープの部分の呼び方、結びの強さとほどきやすさの考え方、本結び・もやい結び・巻き結び・自在結び・8の字結び・ふた結びの手順と使いどころ、ロープの素材と末端の処理、練習のしかたまでを順に紹介します。

キャンプでタープを張るとき、荷物を車に固定するとき、庭木を支柱に留めるとき。ロープを結ぶ場面は、思っている以上に多くあります。ところが、いざ結ぼうとすると、固結びを何度も重ねてしまい、あとでほどけなくなったり、逆にすぐにゆるんでしまったりすることも少なくありません。
ロープワークの結び方は数多くありますが、日常で使う場面の多くは、いくつかの基本の結びで対応できます。この記事では、ロープの部分の呼び方と結びの考え方から、本結び・もやい結び・巻き結び・自在結び・8の字結び・ふた結びの手順と使いどころ、ロープの選び方と末端の処理、練習のしかたまでを順に紹介します。
ロープの部分の呼び方
結び方の説明を読むときに、まず知っておきたいのが、ロープの部分の呼び方です。呼び方を覚えておくと、手順がぐっとわかりやすくなります。
元と端
ロープの、結びに使っている側の先を「端(はし)」と呼びます。英語ではワーキングエンドと呼ばれることもあります。結ぶときに動かすのは、主にこの端の部分です。
反対に、結び目から長く伸びている、荷物や木などにつながっている側を「元(もと)」と呼びます。英語ではスタンディングパートと呼ばれます。結んだあとに力がかかるのは、主にこの元の側です。
輪とバイト
ロープを交差させて作る丸い形を「輪」と呼びます。輪には、端が元の上を通るものと、下を通るものがあり、この違いが結びの形を決めることがあります。
ロープを交差させずに、U字に折り返しただけの形を「バイト」と呼びます。バイトを使って結ぶと、端を最後まで通さずに済み、ほどきやすい結びになることがあります。

よい結びの条件
結び方を選ぶとき、何を基準にすればよいのでしょうか。一般的に、よい結びには次のような条件があるとされています。
結びやすいこと
手早く、迷わずに結べることは大切です。寒い日や雨の日、暗い中でも結べるように、手順が単純な結びが重宝されます。
ほどけにくいこと
力がかかっているあいだは、しっかり形を保つこと。ゆるんだり、ずれたりしないことが求められます。
ほどきやすいこと
使い終わったら、すぐにほどけることも同じくらい大切です。強く引っ張ったあとでも、ほどけなくなってしまう結びは、繰り返し使うには不便です。
結び目の強さ
ロープは、結び目のところで急に曲がるため、結ばないときよりも強さが下がると言われます。どのくらい下がるかは結び方やロープによって違いますが、重い物を支える場合は、強さに余裕のあるロープを選ぶことが大切です。
| 結び方 | 主な用途 | 結びやすさ | ほどきやすさ |
|---|---|---|---|
| 本結び | 同じ太さのロープの端同士をつなぐ、包みを結ぶ | やさしい | 比較的ほどきやすい |
| もやい結び | ロープの端に輪を作る | ふつう | 力がかかったあとでもほどきやすい |
| 巻き結び | 棒や木にロープを留める | やさしい | ほどきやすい |
| 自在結び | 張り綱の長さを調整する | ふつう | ほどきやすい |
| 8の字結び | 端の抜け止め | やさしい | ほどきやすい |
| ふた結び | 木や杭にロープを留める | やさしい | ほどきやすい |
本結び|同じ太さのロープの端をつなぐ
本結びは、二本のロープの端同士をつなぐときや、包みや袋の口を結ぶときに使う結びです。ほどけにくく、ほどくときも比較的簡単にほどけます。
手順
- 二本のロープの端を、右手と左手にそれぞれ持ちます。
- 右手の端を、左手の端の上に重ねて交差させ、下からくぐらせて一回からめます。
- 今度は、左側に来た端を、右側の端の上に重ねて交差させ、下からくぐらせてもう一回からめます。
- 両側の元を引いて締めます。
ポイントは、一回目と二回目で、上に重ねる端の向きを逆にすることです。一回目に右を上にしたら、二回目は左を上にします。
縦結びとの違い
一回目と二回目で、同じ側を上に重ねてしまうと、縦結びと呼ばれる形になります。縦結びは、結び目がねじれて、端が縦方向に飛び出すような形になり、本結びよりもほどけやすいとされています。
結び終わったら、形を確かめてみましょう。本結びは、結び目の両側で、端と元がそれぞれ同じ側にそろって平らに並びます。
本結びが向かない場面
本結びは、太さや素材の違うロープ同士をつなぐと、ほどけやすくなります。また、片方の端を強く引くと、形が崩れてほどけてしまうことがあります。重い物を支える用途には使わず、包みを結ぶなど、軽い用途で使うのが安心です。











