スポンサーリンク
趣味・ホビー

刺し子の始め方|運針・糸・模様の基本と小さなふきん作り

布を整えて図案を写す

水通しと印刷線の確認を先にする

無地の布から作る場合は、布と糸の表示を確認して、水通しが必要か判断します。木綿は水にぬれると寸法が変わることがあるため、必要な処理を図案を写す前に済ませると、線の間隔を保ちやすくなります。一方、水で消える図案が印刷された布は、先に洗うと線を失うことがあります。印刷布の準備は、付属の手順に従ってください。

スポンサーリンク

無地の布を二枚重ねるなら、洗った後に布目を大きくゆがめないよう乾かし、しわを整えてから裁ちます。仕上がり寸法のほかに、端の折り込みや縫い代が必要です。図案を布いっぱいに描く前に、完成後に使える範囲を定規で決めておきます。端に余白があると、持って刺す場所も確保できます。

図案の写し方は、薄い布越しに透かす、布用複写紙を使う、格子から作図する方法などがあります。透かして写す場合は紙と布のずれ、複写紙なら線の濃さ、作図なら基準線の直角を確認します。どの方法でも、本体の端で印つけと消去を試し、線を消す方法を把握してから使います。

写す順番を固定する

  1. 図案の仕上がり寸法と布の有効な範囲を照らし合わせます。
  2. 布の中央や縦横の基準線を、消せる道具で薄く記します。
  3. 紙の図案と布をずれないよう固定し、中心から外へ写します。
  4. 紙を外す前に、交点、角、繰り返しの抜けを見比べます。
  5. 二枚重ねなら位置を合わせ、外周や必要な箇所をしつけで留めます。

力を入れて何度もなぞると、複写線が濃く残ったり、布目が動いたりします。見える範囲の細い線で十分です。曲線は短い線をつぎはぎするより、紙の線を目で追いながらゆっくり写します。格子を描く場合も、一本ずつ隣から測り続けると誤差が積み重なるので、基準線から位置を取り直します。

二枚の布のしつけは、ずれを抑えるための仮縫いです。強く締めると、刺す前から布が寄ってしまいます。しつけの糸が本番の図案に重なるなら、刺す直前にその部分を外すなど、針の邪魔にならないように調整します。仕立てで縫い代を考える基本は、パッチワークの始め方|ピースの裁ち方と縫い代、手縫いで小さな作品を仕上げるまでにも通じます。

図案を写した後は、針を出す前に刺す経路を紙上でたどります。繰り返す小さな形を一つずつ完成させるより、同じ向きの線を続けて刺す方が、裏の渡り糸や継ぎ目を減らせる図案もあります。教材の矢印を色鉛筆などで紙に写し、糸を切る場所を確認しておくと、途中の交点で針順に迷いにくくなります。

スポンサーリンク

糸を準備し、表に目立たない始末を選ぶ

長い糸を一度に使いすぎない

長い糸なら継ぎ目を減らせますが、布を通る回数が増え、毛羽立ちやねじれ、絡まりが起こりやすくなります。初回は自分の腕で無理なく引ける長さに切り、短くなったら継ぐ方が扱いやすいでしょう。糸を引くたびに大きく腕を広げる必要があるなら、少し短くしてみます。

かせの糸は束をそのまま崩さず、留めてある位置と取り出し方を確認します。切って使う製品、端から引き出す製品では扱いが違います。最初に留め糸を全部切ってしまうと、束が乱れて使いにくくなることがあります。表示がないときは、糸束を平らに置き、一本の流れを確かめてからほどきます。

針に通した糸を途中で鋭く折り曲げたり、強くしごいたりすると、撚りのゆるい部分が乱れます。糸端が広がって通りにくければ、端を少し切り直す方法を試します。糸通し器を使う場合も、細い針穴に太い糸を力任せに引き込まず、道具の適合を確かめてください。

重ね刺しと二枚の間への収め方

刺し始めと刺し終わりには、同じ線の数針に糸を重ね、摩擦でほどけにくくする方法があります。教材によって重ねる長さや方向が異なるため、最初は指定どおりに試します。重ねた箇所は少し太く見えることがあるので、目立つ交点を避け、直線の途中などへ置くと調整しやすくなります。

二枚重ねのふきんでは、糸端を布と布の間へ通して収める方法も使えます。裏へ出た糸をそのまま長く渡すより、引っかかりを減らせます。ただし、端を隠すだけではほどけやすい場合があるため、重ね刺しなどの留め方と合わせます。表地だけをすくうつもりで裏まで抜けていないか、時々裏返して確認します。

玉結びを使う作り方もあります。結び目がいけないと考えるより、両面を使うか、裏を別布で隠すか、洗濯を繰り返すかで方法を決めます。ふきんの表面に大きな結び目があると使う際に引っかかりやすいため、教材が指定する位置に収めます。糸を短く切り詰めるのは、留まり具合を確かめてからにします。

糸を替えるときの流れ(1. 余裕を残す、2. 糸を留める、3. 端を収める、4. 裏も確認)
糸端を隠すことと、ほどけにくく留めることを合わせます。

新しい糸を同じ交点から何度も継ぐと、そこだけ糸が厚くなります。列の途中へ継ぎ目を分散させると、布の柔らかさを保ちやすくなります。洗って使う物なので、見えない場所でも、糸端を接着剤だけで固めるといった自己流の処理は避け、針と糸で収まる方法を覚えましょう。

スポンサーリンク

運針は少ない針数と糸こきから覚える

布を動かし、針目の間隔をそろえる

運針は、針を繰り返し出し入れして縫い進む動きです。最初から多くの針目を一度にすくう必要はありません。針を持つ手で方向を決め、もう一方の手で布を支え、二、三針ほどすくったら針を抜きます。針先を常に見える位置に保ち、力を入れず通せる量から始めます。

なみ縫いでは、表に見える糸の長さと、その間に見える布の長さの関係が模様の印象を作ります。模様刺しには表の糸を裏よりやや長くする説明もあり、教材によっては表目と裏目を3対2ほどにする目安が示されています。表側から見れば、糸が見える部分を3、その間に布が見える部分を2とする考え方です。これは特定の長さの指定ではありません。比率は教材や図案で異なるので、毎針を数値どおり測るより、選んだ図案の指定と列全体のリズムをそろえます。

一目刺しでは、印刷された区間や格子が針目の位置を決めていることがあります。模様刺しで覚えた比率を当てはめて位置を変えると、後の列とつながりません。まず刺す区間と空ける区間を図で確認し、短い一列を終えてから次の列と比べましょう。

糸こきで布の寄りを戻す

針を抜いた後は、糸を最後まで強く引き切らず、縫った部分を指で軽く広げて平らに戻します。糸のゆとりを布に配るこの作業を、糸こきや糸しごきと呼びます。たるんだ糸を無条件に引く作業ではありません。布を自然な大きさへ戻し、糸がその長さに沿うように整える動きです。

  1. 少ない針数をすくい、布を支えたまま針を抜きます。
  2. 糸の大きなたるみを静かに引き、まだ少しゆとりを残します。
  3. 縫った部分を左右へ軽くならし、布の波打ちを戻します。
  4. 平らなところに置き、線が縮んでいないか確かめます。
  5. 角や列の終わりを整えてから、次の針目へ進みます。

角では糸の進行方向が変わるため、直線と同じ力で引くと角へ布が寄りやすくなります。曲がる前に少しゆとりを残し、角の布を広げてから次へ進みます。交点を刺し抜くか、少し空けるかも図案ごとに違います。全模様に共通する決まりにせず、拡大図と針順を確かめてください。

曲線は、一度に長くすくうと直線をつないだように角張りやすくなります。針に載せる布を少なくし、針先の向きを少しずつ変えて弧を追います。線から外れたときも、次の一針だけを極端に短くして戻そうとせず、直前の数針を見て緩やかにつなぐか、必要ならほどいて整えましょう。

机の縁から布全体を垂らすと、重みで手元が引かれることがあります。縫う部分の近くを支え、残りを机に載せると、糸を引く力を調整しやすくなります。目や手が疲れたら区切りのよい列で休み、針は必ず針山へ戻します。速く刺す練習は、力まず同じ動きができるようになってからで十分です。

次のページへ布のつれと針目の不揃いを落ち着いて直す
スポンサーリンク
  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙