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学び・仕事術

図書館を調べものに使いこなす|日本十進分類法の棚の歩き方、蔵書検索とレファレンスの頼み方

図書館は本を借りるだけの場所ではありません。日本十進分類法(NDC)で棚を歩くコツ、請求記号の読み方、蔵書検索で見つからないときの工夫、予約や他館からの取り寄せ、司書に調べものを相談するレファレンスサービスの頼み方、辞典・年鑑・データベースの使い分けまでを、調べものを始めたい人向けにまとめました。

本棚で資料を探す人と参考図書を開いた閲覧机

図書館というと、読みたい本を借りに行く場所という印象が強いかもしれません。けれども、図書館の本当の強みは調べものにあります。分野ごとに整理された棚、何十年分もの新聞や雑誌、ふだん手に取らない辞典や年鑑、そして調べものを手伝ってくれる司書。これらを使いこなせると、ネット検索だけではたどり着けない情報に出会えます。

とはいえ、棚に並んだ番号の意味や、検索で見つからないときの工夫、司書への頼み方は、誰かに教わる機会があまりありません。ここでは、日本十進分類法による棚の歩き方から、蔵書検索のコツ、予約と取り寄せ、レファレンスサービスの使い方、資料の種類ごとの使い分けまでを、順を追って紹介します。

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図書館の種類と、それぞれの得意分野

一口に図書館といっても、種類によって集めている資料や使える人が違います。調べたいことに合わせて行き先を選ぶと、目的の資料にたどり着きやすくなります。

種類 主な利用者 得意な資料
公共図書館(市町村立) 地域の住民など 一般書、児童書、地域の資料
都道府県立図書館 広く一般 専門書、参考図書、郷土資料
大学図書館 学生・教職員(一般公開もある) 学術書、学術雑誌
専門図書館 分野の関係者など 特定分野の資料
国立国会図書館 一定の条件を満たす人 国内の出版物を広く収集

ふだん使う市町村の図書館は、身近で借りやすいのが利点です。専門的な調べものになると、都道府県立図書館の方が参考図書や専門書が充実していることが多く、市町村の図書館の後ろ盾のような役割も担っています。

大学図書館の中には、学外の人でも館内での閲覧ができるところがあります。利用の条件は大学ごとに違うので、事前にサイトで確かめるか、身近な公共図書館を通して紹介してもらう方法もあります。

国立国会図書館は、国内で出版された本や雑誌を広く集めている図書館です。来館での利用には年齢などの条件があり、資料は館内で閲覧するのが基本です。デジタル化された資料をインターネットで公開しているほか、登録した個人が自宅から閲覧できる資料もあります。サービスの内容や条件は変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。

日本十進分類法で棚を歩く

日本の多くの図書館では、本を日本十進分類法(NDC)という決まりで分類し、棚に並べています。すべての知識を0から9の十の分野に分け、それぞれをさらに十ずつに分けていく仕組みです。

最初の一桁が表す分野は、次のとおりです。

日本十進分類法の最初の一桁(0 総記、1 哲学、2 歴史、3 社会科学、4 自然科学、5 技術、6 産業、7 芸術、8 言語、9 文学)
0から9の十の分野で、すべての本を分ける。

番号は桁が増えるほど細かくなります。たとえば4が自然科学、45が地球科学、451が気象学といった具合です。料理の本は「5 技術」の中の家政学、つまり596あたりに、手芸は594あたりに並んでいることが多く、ここが意外に感じる人も多いところです。スポーツが「7 芸術」に入っているのも、初めて知ると驚くかもしれません。

覚え方としては、すべてを覚えようとせず、自分がよく調べる分野の三桁を一つか二つ覚えるのがおすすめです。その番号の棚に行けば、関連する本がまとまって並んでいるので、目当ての本の両隣にある本まで目に入ります。

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同じテーマが別の棚に分かれることもある

一つのテーマでも、切り口によって別の分野に分類されることがあります。たとえば「お茶」の本は、茶の湯の作法なら芸術の分野(791)、お茶の栽培なら農業(617)、お茶を使った料理なら家政学(596)というように、それぞれの棚に分かれます。一つの棚で見つからないときは、テーマを別の角度から見直して、ほかの分野の棚も歩いてみてください。

請求記号の読み方と、棚での本の探し方

図書館の本の背に貼られたラベルには、その本の住所にあたる請求記号が書かれています。図書館によって書き方は少しずつ違いますが、多くは次の三段で構成されています。

段 内容 例
1段目 分類記号(NDCの番号) 451
2段目 図書記号(著者名の頭文字など) ヤ
3段目 巻冊記号(巻数など) 2

棚の中では、まず分類記号の順に並び、同じ分類記号の中では図書記号の順(五十音順やアルファベット順)に並んでいます。分類記号は数字の大小ではなく、小数のように左の桁から順に比べて並べます。たとえば「45」「451」「452」は、この順に並ぶのが一般的です。

棚で本を見つけるまで(1. 蔵書検索で調べる、2. 所在の場所へ行く、3. 分類の棚を探す、4. 背ラベルで探す)
検索で請求記号を控えてから棚へ。

蔵書検索の結果に「書庫」と書かれている本は、利用者が入れない場所に保管されています。カウンターで請求すれば出してもらえるので、遠慮せず頼みましょう。古い本や貴重な本ほど、書庫に入っていることが多くなります。

また、図書館によっては、大きな本(大型本)や文庫本、新書を別の棚にまとめていることがあります。請求記号に「大」「文」などの記号が付いていたら、別置の棚を探してみてください。

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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙