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ものづくり・DIY

玉ねぎの皮で草木染め|ミョウバン媒染で布やハンカチを黄色に染める手順

玉ねぎの皮で綿の布やハンカチを黄色に染める方法を、道具選びから仕上げまで紹介します。色素と媒染のしくみ、豆乳による綿の下処理、染液の作り方、ミョウバンの先媒染と後媒染、色を濃くする工夫、むらの原因、洗濯と色あせへの対処を整理しました。小さな試し布で条件を確かめながら進める入門です。

玉ねぎの乾燥皮と黄色に染めた綿布、染色用の鍋

玉ねぎの乾いた外皮を水に入れると、黄褐色の染液ができます。普段は捨てる皮から布に色を移せるのが草木染めの楽しさですが、液の色が濃く見えても、同じ濃さがそのまま布に残るわけではありません。

布の素材、染める前の下処理、媒染する順番をそろえると、仕上がりの違いを考えやすくなります。ここでは、小さな綿布やハンカチを対象に、豆乳の下処理、玉ねぎの染液、ミョウバン媒染、洗って使うまでの流れを紹介します。最初は大切な衣類ではなく、失敗しても困らない試し布から始めます。

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色素・繊維・媒染の関係を知る

染液が濃くても布が濃くなるとは限らない

玉ねぎの外皮には、ケルセチンなどの黄色系の色素が含まれています。皮から色素を水へ取り出したものが染液で、そこに布を浸して色を移します。皮の色や集め方、乾燥状態が違えば、同じ重さでも色の出方は変わります。初めては茶色い乾燥外皮を使い、赤い玉ねぎの皮とは分けて集めると比較しやすくなります。

色素が液中にあることと、繊維に残ることは別です。染め上がりが鮮やかでも、水洗いで余分な色が落ちれば薄く見えます。また、ぬれた布は乾いた布より濃く見えるため、鍋から引き上げた直後だけでは仕上がりを判断できません。最後まで洗って乾かした小片を基準にします。

媒染は、色素と繊維の結び付きを助け、発色や色の残り方を調整する工程です。ミョウバンに含まれるアルミニウムが色素との結び付きに関わります。接着剤の膜で色を封じるようなものではないため、媒染すれば色落ちや退色がなくなるわけではありません。

綿に豆乳の下処理をする理由

綿や麻の主成分はセルロースです。草木染めでは、素材と色素の組み合わせによって、そのままでは十分に染まりにくい場合があります。豆乳で下処理をすると、たんぱく質が布に付いて、色を受け取りやすくなります。この処理を濃染処理や下地作りと呼ぶことがあります。

絹や毛はもともとたんぱく質を主成分とする繊維ですが、綿と同じように加熱し、かき混ぜてよいとは限りません。毛は熱や摩擦などで縮むことがあり、絹も風合いを損なう場合があります。ここで示す綿布の方法を、素材名だけを見てほかの布へ置き換えないでください。

布の素材 染める前に考えること 最初の選び方
綿 のりや加工を落とし、下処理を試す 白い薄手の小さな綿布
麻 下処理に加え、しわと吸水を確認する 素材の分かる小片で試す
絹・毛 染まり方と熱・摩擦への配慮が必要 素材別の手順で取り組む
合成繊維・混紡 同じ方法では均一に染まらない場合がある 初回の対象から外す

綿への前処理の効果は、大学などの染色の研究でも取り上げられています。家庭では研究用の条件をそのまま再現しようとせず、素材が明記された小さな布で、下処理の有無を比べるところから始めると扱いやすくなります。

染める作業の三つの役割(下処理、染色、媒染)
下処理、染色、媒染は別々の工程です。
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道具は調理用と分けて作業場所を整える

鍋の大きさは布が動く余地で決める

用意するのは、染色専用の鍋、耐熱のボウル、ざる、こし布、長い菜箸やトング、温度計、はかり、計量容器です。鍋は状態のよいステンレス製や、欠けのないホーロー製などを候補にします。内側の材質が分からない古い鍋や、さびのある容器は使わず、材料との相性が確認できるものを選びます。

小さなハンカチでも、くしゃくしゃに詰め込むと染液が触れない部分ができます。必要なのは布を押し込める容量ではなく、液の中で折り重なりをほぐせる広さです。鍋いっぱいまで液を入れると持ち上げた布から液があふれやすいため、上に余裕を残します。今ある鍋で無理なら、布の量を減らしてください。

温度計は、染液の熱さを指で確かめずに済むよう用意します。はかりは、布や皮だけでなく少量のミョウバンも量れるものを使います。計量スプーンの山盛り・すり切りで量を推測すると再現しにくいため、少量を量れない場合は、対応するはかりを先に用意します。

熱い液を持って歩かない配置にする

布を洗う場所、媒染液の置き場所、冷ます場所、干す場所を始める前に決めます。鍋から遠い洗面所まで熱い布を運ばずに済むよう、火を止めて冷ます工程を間に入れます。コンロの周りには紙や布を広げず、ボウルは傾きにくい安定した台へ置いてください。

換気をし、子どもやペットが熱源や液へ近づかないようにします。ゴム手袋などは薬剤に触れにくくするためのもので、熱い液へ手を入れてよい道具ではありません。加熱した布を絞る、湯気の上へ顔を近づける、大きな鍋を無理に持ち上げるといった作業は避けます。

染色用の道具は食事の調理に戻さず、材料と液には用途を表示します。換気をし、熱い液は十分に冷ましてから扱ってください。食品に使われるミョウバンでも、染色用の液を口にしたり、目や皮膚へ付けたりしないようにします。

ミョウバンは種類と表示を確認します。「焼きミョウバン」と、水分を含む結晶のミョウバンでは、同じ重さに含まれる成分の割合が違います。別の種類を同量で置き換えず、この記事の配合例では焼きミョウバンにそろえます。結晶の成り立ちは、ミョウバンの結晶の育て方|飽和水溶液と種結晶のしくみ、大きな八面体を作るコツでも紹介しています。

鉄や銅などを使う媒染法もありますが、薬剤ごとに濃度、取扱い、廃液の管理を考える必要があります。この記事では扱いません。さびた釘や出所の分からない金属液で色を変える方法も試さず、まずは表示の分かるミョウバンで条件をそろえます。

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綿を洗い、豆乳の下処理をする

のりや柔軟剤を残さない

新しい布でも、そのまま染液へ入れる前に洗います。製織時ののり、仕上げの加工、手で触れた油分などがあると、水の入り方が場所ごとに変わることがあります。綿100%でも、はっ水加工や形態安定などの仕上げがある布は、初回には避ける方が条件を絞れます。

まず乾いた布の重さを量り、記録します。その後、布の表示に従って中性洗剤で洗い、洗剤を十分にすすぎます。柔軟剤やのりは使わず、しわを広げます。汚れや古いしみのあるハンカチを染め直す場合、染色でしみが均一に隠れるとは限らないため、最初の試験には白い端切れが向いています。

縫い糸が合成繊維なら、布が染まっても糸だけ白く残ることがあります。刺繍やレース付きの物も、部分ごとに素材が違う場合があります。周囲の糸まで同じ色にしたいときは、素材表示を確認し、同じ仕立ての小片で先に試してください。

豆乳は均一に付けて乾かす

下処理には無調整豆乳を使います。家庭で試しやすい一例は、豆乳と水を同量ずつ混ぜ、布が十分に動く量の液に約30分浸す方法です。草木染めの教室などでも、これに近い濃度と時間で紹介されることがあります。製品や布によって結果は変わるため、濃い豆乳を使えば必ずよく染まるとは考えません。

  1. 洗った布の水を切り、しわや折り重なりを広げます。
  2. 豆乳と水をよく混ぜ、布全体を沈めます。空気が残る部分はやさしくほぐします。
  3. 浸している途中で位置を替え、同じ部分が重なり続けないようにします。
  4. 引き上げたら、強くねじらず、全体を同じ程度に水切りします。
  5. この方法ではすすがず、広げて陰干しし、十分に乾かします。乾いたら長く放置せず、次の作業へ進めます。

乾かす前に端だけ強く絞ると、たんぱく質の付き方が偏り、染めた後に濃淡として見える場合があります。厚い折り目をつけたまま干すことも避けます。下処理直後に染める手順と、乾かしてから染める手順があるため、初回は途中で方法を混ぜず、この乾かす流れにそろえて記録します。

豆乳は保存できる染色薬剤として扱わず、その日の必要量を作ります。残った液を取っておいて繰り返し使うことは避けてください。大豆にアレルギーがある人が作業や使用に関わる場合は豆乳を使う方法を選ばず、下処理なしの試し布や専門の教室など、別の進め方を検討します。

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