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自然・サイエンス

砂の観察入門|砂浜や川の砂をルーペで見て、鉱物や貝のかけらを見分ける楽しみ方

持ち帰った砂の下ごしらえ

採ってきた砂は、そのままだと塩分や泥、細かい有機物がついていて、粒の色や形が見えにくくなっています。観察の前に、洗って乾かす下ごしらえをしておきます。

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砂の下ごしらえ(1. 小分けにする、2. 水で洗う、3. 繰り返す、4. 広げて乾かす)
洗って、泥を流して、よく乾かす。

手順を詳しく見ていきます。

  1. 観察に使う分(大さじ1杯程度)を、コップや小さな容器に取ります。残りは袋に入れたまま保管しておきます。
  2. 水を加えて指やスプーンでよくかき混ぜ、少し待ってから、濁った上ずみの水だけを静かに捨てます。泥や粘土は砂より沈むのが遅いので、上ずみといっしょに流れていきます。
  3. 水が澄んでくるまで、これを何度か繰り返します。海の砂は塩分を落とすため、最後に一度、真水でゆすいでおきます。
  4. 紙皿やキッチンペーパーの上に薄く広げ、風通しのよい場所で乾かします。乾くまで一日ほどかかることもあります。
  5. 乾いたら、茶こしやふるいで大きさを分けておくと、粒の形が比べやすくなります。

洗い流した水には細かい粒も含まれます。シンクに砂をそのまま流すと排水管に詰まる原因になるので、最後の砂は紙で受けて燃えないごみに出すなど、自治体の分別に従って処分しましょう。

乾かすときに、ドライヤーやオーブンなどで急いで加熱する方法もありますが、生き物の殻が変色したり、容器が熱くなったりすることがあります。時間があれば自然乾燥が安心です。

粒の中身を見分ける

いよいよ観察です。乾いた砂を白い紙の上に少しだけ広げ、ルーペで一粒ずつ見ていきます。最初から名前を当てようとせず、「色」「透明かどうか」「つや」「形」の四つを順に見るのがこつです。

粒を見る四つの観点(色、透明度、つや、形)
名前より先に、特徴を言葉にする。

石英

透明から白っぽく、ガラスのような光沢がある粒は、石英であることが多いです。割れた面がなめらかな曲面になり、平らな面で割れにくいのが特徴です。硬くて風化に強いため、多くの砂にたくさん含まれ、長く運ばれてきた砂ほど割合が高くなる傾向があります。

長石

白や乳白色、桃色がかった粒で、石英よりややにごって見えるものは長石の可能性があります。長石は決まった方向に割れやすい性質(へき開)があるので、ルーペで見ると平らな面が光を反射してきらりと光ることがあります。石英との見分けは難しいこともあるので、「にごっていて平らな面があるもの」を長石の候補として分けておく程度で十分です。

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雲母

薄い板のような粒で、光に当てるときらきら輝くものは雲母です。黒っぽいものは黒雲母、銀白色のものは白雲母と呼ばれます。とても薄くはがれる性質があり、つまようじの先で押すとたわむように動きます。

黒っぽい鉱物

黒い粒にはいくつかの種類があります。金属のような光沢があって磁石につくものは磁鉄鉱、緑がかった黒や暗い緑の柱状の粒は角閃石や輝石であることが多いです。火山の近くの砂では、黒くつやのある火山ガラスや、黄緑色で透明感のあるかんらん石が見つかることもあります。

生き物の殻

丸い穴があいていたり、筋や模様があったりする白い粒は、貝殻やウニのとげ、サンゴのかけらかもしれません。小さな巻き貝のような形や、星形・円盤形をした殻は、有孔虫という単細胞の生き物の殻です。「星の砂」「太陽の砂」と呼ばれるものも、この有孔虫の仲間の殻です。

鉱物の見分け方をもっと知りたい人は、鉱物の見分け方の基本で、硬さや割れ方、条痕色といった見方を紹介しています。砂粒は小さいので硬さを試すのは難しいですが、色やつや、割れ方の考え方はそのまま役立ちます。

見た目 考えられるもの 確かめ方のヒント
透明〜白、ガラスのつや 石英 曲面で割れ、平らな面が少ない
白〜桃色、ややにごる 長石 平らな面がきらりと光る
薄い板状で輝く 雲母 つまようじで押すとたわむ
黒、金属のつや 磁鉄鉱 磁石に引き寄せられる
黒〜暗緑、柱状 角閃石・輝石 磁石にはつきにくい
白、穴や筋・星形 貝殻・有孔虫 形に規則的な模様がある
次のページへ粒の形と大きさから読み取れること
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