スポンサーリンク
料理・食

スパイスの調合入門|ホールとパウダーの違い、ガラムマサラを自分で合わせる手順

ホールを乾煎りして挽くときの順序

香りを変える工程として扱う

乾煎りは、油を入れずにスパイスを加熱する方法です。香ばしい印象を加えたいときなどに使いますが、すべてのブレンドで必須ではありません。加熱しない香りを使う配合もあります。粉を混ぜるだけの方法と、ホールを炒ってから挽く方法は、別の条件として比べます。

スポンサーリンク

最初はクミンシードやコリアンダーシードなど、扱いやすい物を少量ずつ、別々に試すと様子を見やすくなります。粒の大きさと硬さが違う材料を同時に入れると、一方の香りが出る前にもう一方が焦げることがあります。鍋が変われば熱の伝わり方も変わるため、一律の秒数で終わらせません。

  1. 乾いたフライパンと、取り出すための乾いた皿を用意します。
  2. 一種類のホールを少量入れ、弱火でゆっくり温めます。
  3. へらで動かし、香りと見た目の変化を確かめます。
  4. 煙が出るまで待たず、香りが立った段階で火から外して皿へ移します。
  5. 完全に冷ましてから、対応するミルやすり鉢で少しずつ挽きます。
  6. 粉の粗さを確かめ、必要な量だけを調合に使います。

火を止めても、厚いフライパンには熱が残ります。加熱を終えた材料をそのまま鍋に置かず、皿へ移すのは余熱で焦げるのを防ぐためです。濃い色へ変わるまで炒ることを目標にせず、黒い焦げが出た物はブレンドへ混ぜ込まず、少量でやり直します。

硬い材料は道具に無理をさせない

カルダモンを挽くときは、配合の指定に合わせてさやを開き、中の種子を使います。シナモンの硬い樹皮などは、すべての家庭用ミルで挽けるわけではありません。対応する材料と連続使用の条件を説明書で確認し、硬い物に対応していない機器なら、市販のパウダーを使います。

刃のある機器を扱うときは、手入れや詰まりの除去を必ず説明書どおりに行います。無理に押し込む、回転中にふたを開けるといった使い方はしません。すり鉢でも、硬い材料を力で砕こうとして飛び散らせるより、挽ける材料だけを選ぶ方が取り組みやすくなります。

挽いた粉の粗さが大きく違うと、混ぜても重い粒が下に沈みやすくなります。ざらつきが気になる場合は、対応する道具で少し細かくするか、その材料を粉に替えます。細かさをそろえるために長時間回して機器や材料を熱くしないよう、途中で止めて確認してください。

ガラムマサラを少量で合わせ、配合を記録する

一つの正解より、比較できる出発点を作る

ガラムマサラは複数のスパイスを合わせた物で、配合は家庭や地域、料理によって異なります。材料の数や比率に一つの正解があるわけではありません。市販品にも違いがあり、黒こしょうや赤唐辛子などを含むものもあります。名前だけで辛さを判断しないようにします。

小鉢で粉のスパイスを混ぜ合わせる手元
少量ずつ合わせて香りを探す

以下は、単品のパウダーを使い、強い香りを控えめにして比較を始めるための配合例です。特定の地域の標準配合を示すものではありません。ターメリックと唐辛子、塩は入れず、色、辛み、塩味を料理側で分けて整えます。粉は乾いた計量スプーンですり切りにして量ります。

材料のパウダー 最初に試す量 調整するときに見る点
コリアンダー 小さじ2 軽さと全体の香りの土台
クミン 小さじ1 カレーを連想する香りの強さ
カルダモン 小さじ1/4 爽やかな香りの目立ち方
黒こしょう 小さじ1/4 刺激と後味
シナモン 小さじ1/8 甘い香りの残り方
クローブ 小さじ1/16程度、または省く 鋭い香りが勝ちすぎないか

少量用の計量スプーンがなければ、小さじ1/4を量って半分に分けると1/8、その半分が1/16の目安になります。ただし、少ない量ほど誤差が大きくなるので、クローブは初回に省いても構いません。「少々」と入れて量が分からなくなるより、省いた配合として記録する方が次へつながります。

スポンサーリンク

小皿で混ぜてから容器へ移す

清潔で乾いた小皿に、まずコリアンダーとクミンを入れて混ぜます。次に量ったカルダモン、黒こしょう、シナモンを足し、最後にクローブを加えます。色の濃い粒が一か所へ固まっていないかを見て、へらやスプーンで底から返します。粉を勢いよく振って舞い上がらせないようにします。

混ざったら、作った日と配合を控え、小さな密閉容器へ移します。「A配合・クローブなし」のように、変更点も短く書きます。料理に使う前に容器を軽く動かして粉を均一にし、必要量だけ別の乾いたスプーンへ取り出します。大きな瓶に少量を入れるより、小さな容器の方が扱いやすいでしょう。

少量のブレンドを作る流れ(1. 単品を量る、2. 少しずつ混ぜる、3. 日付と量を控える、4. 料理で比較する)
配合と料理への使用量を別々に記録します。

次に変えるのは一種類だけにします。爽やかさをもう少し出すならカルダモンをわずかに増やすなど、前回との差が分かる変更にします。クミン、黒こしょう、クローブを同時に変えると、どれが好みに合ったのか分かりにくくなります。配合の変更は次の小さな仕込みで試す方が無駄を減らせます。

テンパリングは油に香りを移す別の工程

乾煎りと目的を分ける

テンパリングは、スパイスを油で加熱し、香りなどを油へ移す方法です。油なしで温める乾煎りと違い、油ごと料理へ使います。油に移った香りが料理全体に広がるのが、この方法の特徴です。調合した粉を保存する工程とは分けて考えます。

初めは、クミンシード一種類を、料理に使う油で弱火から温める方法が様子を見やすいでしょう。冷たいフライパンへ油と少量のクミンを入れ、乾いたへらで動かします。香りが立ち、粒の様子が変わったら、焦げる前に次の工程へ進みます。強火で油を熱してから粒を落とす必要はありません。

油は煙が出るまで熱しません。具を加える場合も、水気を切った物を少しずつ、はねに注意して入れます。初心者が、熱した油を水分の多い完成料理へ勢いよく注ぐ方法から始めるのは避けた方がよいでしょう。火力や鍋の大きさで挙動が変わるので、手順が明確なレシピに沿って試します。

熱い油へ水を入れて冷まそうとしないでください。煙や強い焦げが出たら火を止め、鍋を不用意に動かさず安全に冷まします。粉をそのまま吸い込まないよう、容器へ顔を近づけて強く嗅ぐことも避けます。

パウダーは同じ条件で長く炒めない

粉は粒よりも鍋に触れる面が大きく、短い間に焦げやすくなります。ホールのテンパリングと同じ時間だけ炒めようとせず、レシピで指定された水分のある具材へ混ぜるなど、扱いを変えます。鍋底が乾いたままなら、粉だけを足して長く加熱し続けないようにします。

今回のガラムマサラは、仕上げに少量の香りを足す使い方から試せます。テンパリングまで一度に取り入れる必要はありません。粉を混ぜる日と、ホールを油で温める日を分けると、それぞれの香りの変化が分かりやすくなります。

次のページへ料理へ加える量と順番を、小分けで確かめる
スポンサーリンク
  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙