詰将棋の解き方入門|ルールと符号の読み方、1手詰から3手詰へ進む練習法
よく出る手筋
手筋とは、繰り返し現れる効果的な手の型のことです。名前と効果をセットで覚えておくと、候補手を挙げる段階で思い浮かびやすくなります。
| 手筋 | どんな手か | ねらい |
|---|---|---|
| 捨て駒 | 取られる場所に駒を動かす・打つ | 玉や玉方の駒を、都合のよい位置へ動かす |
| 退路封鎖 | 玉の逃げ道に駒を置いてふさぐ | 玉方の駒で自分の玉の逃げ道を埋めさせる |
| 開き王手 | 前の駒をどかして後ろの駒で王手 | どいた駒で別の仕事をする |
| 両王手 | 二つの駒で同時に王手 | 合駒や駒を取る受けが効かなくなる |
| 送りの手筋 | 駒を取らせて玉を逃げにくい場所へ誘う | 玉の位置を変える |
| 限定打 | 打つ場所を一つに絞らないと詰まない打ち方 | 合駒や逃げ道を残さない |
捨て駒で玉を呼び込む
最もよく出るのが、玉に駒を取らせて、玉を詰ませやすいマスへ呼び込む捨て駒です。たとえば、玉の斜め前に駒を打って取らせ、玉が一マス前に出てきたところで頭金の形を作る、という流れです。駒をただで渡すので最初は候補から外しがちですが、「持ち駒が足りないように見えるのに詰む問題」では、まずこの手を疑ってみます。
退路封鎖と焦点
玉方の駒に自分の玉の逃げ道をふさがせる手が退路封鎖です。攻め方が駒を捨て、それを玉方の駒が取ると、取った駒が玉の逃げ道にいる形になります。また、玉方の複数の駒が利いている一点に駒を打ち、どちらで取っても別の場所の守りが外れるように仕向ける手は「焦点の捨て駒」と呼ばれます。
開き王手と両王手
飛車・角・香車のように遠くまで利く駒の前に自分の駒があるとき、前の駒をどかすと後ろの駒で王手になります。これが開き王手です。どいた駒も王手をかけていれば両王手になり、玉方は二つの王手を同時に防げないので、玉を動かすしかありません。合駒も駒を取る受けも効かないため、非常に強力な手です。
手筋は「探し方」として使う
手筋を覚えたら、問題を見たときに「玉方の駒が逃げ道をふさげる位置にないか」「遠くの駒の前に自分の駒がないか」というように、手筋を探す目線として使います。手筋の名前そのものより、どういう配置のときに使えるかを覚えることが大切です。
1手詰から始める練習法
詰将棋の練習は、短い手数の問題を数多く解くことから始めるのが一般的です。1手詰は、詰み形を目で覚える練習です。

1手詰で身につけたいこと
1手詰を解くときは、答えが分かったらすぐ次へ進むのではなく、「なぜほかの王手では詰まないのか」を一度だけ確かめる習慣をつけます。たとえば、金を打つ場所が二つ考えられるとき、片方では玉が斜め後ろへ逃げられる、といった違いを確認します。こうした確認を重ねると、詰み形の見え方が早くなります。
盤に並べる・並べないの使い分け
最初は盤と駒、あるいはアプリの盤面に問題を並べて、実際に動かしながら解いてかまいません。慣れてきたら、図面だけを見て頭の中で手を進め、答え合わせのときに並べる形へ移っていきます。頭の中で盤面を保つ力は、3手詰以降で必要になります。

量と時間の目安
一度にたくさん解くより、毎日少しずつ続ける方が身につきやすいと感じる人が多いようです。1日に数問から十数問を、時間を区切って解くのが続けやすい方法です。解く時間を測ってみると、同じ問題集を二周目に解いたときに速くなっているのが分かり、上達を実感しやすくなります。
解いた問題を繰り返す
詰将棋は、一度解いた問題をもう一度解くことにも意味があります。二周目以降は答えを覚えている問題もありますが、「見た瞬間に詰み形が浮かぶ」状態になることが、実戦の終盤で役立つからです。間違えた問題に印をつけ、そこだけをもう一度解く方法もあります。










