冬の星座の見つけ方|オリオン座から冬の大三角、冬のダイヤモンドへたどる順番
三つ星を延ばしてシリウスとアルデバランへ
オリオン座が見つかったら、三つ星を定規のように使って、ほかの明るい星へたどっていきます。三つ星の並びを、そのまま左下の方向へ延ばしていくと、ひときわ明るく白く輝く星に行き当たります。これがおおいぬ座のシリウスです。夜空に見える恒星の中でもっとも明るく、ほかの星と比べても明るさがはっきり違うので、すぐにわかるはずです。地平線近くでは、大気の揺らぎで赤や緑にちらちら色が変わって見えることもあります。
反対に、三つ星を右上の方向へ延ばしていくと、オレンジ色の1等星に行き当たります。これがおうし座のアルデバランで、おうしの目にあたる星です。アルデバランのまわりには、暗めの星がアルファベットのVの字のように並んでいて、これがおうしの顔にあたるヒアデス星団です。アルデバラン自体はヒアデス星団より地球に近いところにあり、たまたま同じ方向に重なって見えています。
さらにアルデバランを越えて同じ方向へ進むと、小さな星がひとかたまりに集まって見える場所があります。これがすばる、プレアデス星団です。肉眼では、ぼんやりとした小さなひしゃくのような形に見え、目のよい人や暗い場所では6〜7個ほどの星が数えられます。
この「延ばす」方法は、目分量で十分です。三つ星の間隔を1つの目盛りと考えて、シリウスまではその数倍、アルデバランも同じくらいの距離にあります。腕を伸ばして指を広げ、手のひらの幅でおおよその距離を測ると、慣れないうちでも見当をつけやすくなります。
ここまでの4つ、ベテルギウス、リゲル、シリウス、アルデバランが見つかれば、冬の星座の半分以上の手がかりがそろったことになります。それぞれ色が違うので、色にも注目しておくと、次に紹介する冬の大三角やダイヤモンドを結ぶときに確かめやすくなります。
冬の大三角を結ぶ
冬の大三角は、3つの1等星を結んだ大きな三角形です。1つ目はオリオン座のベテルギウス、2つ目は先ほど見つけたおおいぬ座のシリウス、3つ目がこいぬ座のプロキオンです。プロキオンは、ベテルギウスの左(東)の方向、ベテルギウスとシリウスから同じくらい離れた位置にある、やや黄色みを帯びた白い星です。
3つの星を結ぶと、ほぼ正三角形に近い形になります。南の空の高いところで見ると、ベテルギウスが右上、プロキオンが左上、シリウスが下という並びになることが多く、逆三角形に近い姿に見えます。ただし、時刻によって空全体が回るので、三角形の傾きは変わっていきます。
プロキオンが属するこいぬ座は、プロキオンとそのそばの暗めの星の、たった2つの明るい星でできている小さな星座です。星座としての形はあまり目立ちませんが、プロキオンは冬の大三角の一角として見つけやすい星です。

冬の大三角の中を、うっすらと天の川が通っています。ただし冬の天の川は、夏の天の川に比べるとかなり淡く、街明かりのある場所ではまず見えません。夏に見ている天の川の濃い部分は銀河系の中心の方向で、冬に見ているのはその反対側、銀河系の外側の方向にあたるため、星の数が少なく淡く見えるのです。暗い山や高原などでは、プロキオンとベテルギウスの間を流れる淡い光の帯がわかることがあります。
冬のダイヤモンドをたどる
冬の大三角よりさらに大きく星を結んだものが、冬のダイヤモンドです。冬の大六角形と呼ばれることもあります。6つの1等星を順番に結んでいくと、オリオン座を真ん中に抱えるような大きな六角形ができます。
たどる順番は、どこから始めてもかまいませんが、ここではすでに見つけた星から始めます。まずオリオン座の右下にあるリゲル、次に右上のアルデバラン、そこから上の方へ進んで、頭の上の近くで黄色っぽく輝くぎょしゃ座のカペラ。カペラから左(東)へ下りていくと、2つの明るい星が並んでいるのが見えます。これがふたご座で、そのうち下側のオレンジ色の星がポルックスです。ポルックスから下へ進むとこいぬ座のプロキオン、さらに下にシリウスがあり、シリウスからリゲルへ戻ると六角形が閉じます。
| 星の名前 | 星座 | 色の印象 | 見つけ方の手がかり |
|---|---|---|---|
| シリウス | おおいぬ座 | 白 | 三つ星を左下へ延ばす |
| プロキオン | こいぬ座 | 淡い黄白 | ベテルギウスの東 |
| ポルックス | ふたご座 | オレンジ | 2つ並んだ星の下側 |
| カペラ | ぎょしゃ座 | 黄 | 冬の宵に頭上の近く |
| アルデバラン | おうし座 | オレンジ | 三つ星を右上へ延ばす |
| リゲル | オリオン座 | 青白 | オリオンの右下 |
ふたご座の2つの星のうち、上側の星はカストルで、ポルックスより少し暗く白っぽい星です。ふたご座の兄弟の名前がついた2つの星は、並び方がわかりやすいため、冬のダイヤモンドの中でも確認しやすい目印になります。どちらがポルックスか迷ったら、明るさと色の違い、つまり少し明るくオレンジ色がかったほうがポルックス、と覚えておくとよいでしょう。
冬のダイヤモンドは非常に大きいので、一度に全体を見渡すには、南の空を広く見上げる必要があります。視界の端まで使うつもりで、首だけでなく体ごと向きを変えながらたどってみてください。建物や木で一部が隠れてしまう場所では、見えている星から順に確かめていけば十分です。










