冬の星座の見つけ方|オリオン座から冬の大三角、冬のダイヤモンドへたどる順番
1等星の色の違いを見比べる
冬の星座のもう一つの楽しみは、星の色の違いです。夜空の星はどれも白く見えると思われがちですが、よく見ると赤みがかった星、オレンジ色の星、青白い星があります。冬の1等星は明るいので、肉眼でも色の違いがわかりやすいのが特徴です。
星の色は、主に星の表面の温度の違いを表しています。表面の温度が低い星は赤やオレンジ色に、温度が高い星ほど白から青白く見えます。オリオン座のベテルギウスは表面温度が比較的低い赤い星で、反対側にあるリゲルは非常に温度の高い青白い星です。同じ星座の中で、対角線上にこの2つが並んでいるので、見比べるにはちょうどよい組み合わせです。
| 色の印象 | 表面の温度 | 冬の星の例 |
|---|---|---|
| 赤・オレンジ | 低め | ベテルギウス、アルデバラン、ポルックス |
| 黄 | 中くらい | カペラ |
| 白・淡い黄白 | やや高め | シリウス、プロキオン |
| 青白 | 高い | リゲル |
色を見比べるときは、目が暗さに慣れてから、明るい星を一つずつじっくり見るのがコツです。視線を一つの星にとどめて数秒見ると、色の印象がはっきりしてきます。地平線の近くにある星は、大気の影響で赤っぽく見えたり、色がちらちら変わったりするので、できるだけ高い位置にあるときに比べると、本来の色に近い印象がつかめます。
ベテルギウスは、明るさが変わる変光星としても知られています。数か月から数年の周期で明るさがゆるやかに変わり、時期によってはオリオン座のほかの星との明るさの比べ方が違って感じられることもあります。ふだんからベテルギウスとリゲルの明るさを見比べておくと、変化に気づくきっかけになるかもしれません。
月ごとの見える時刻と方角の目安
星は、一日で空を一周するように動いて見えるのに加えて、同じ時刻に見える位置が毎日少しずつ西へずれていきます。ずれは1日に約4分、1か月でおよそ2時間分です。そのため、オリオン座のような冬の星座も、秋の終わりには深夜に、真冬には宵のうちに、春先には夕方の西の空に、と見える時刻が季節とともに早くなっていきます。
下の表は、本州付近から見た、オリオン座の三つ星の見え方のおおよその目安です。住んでいる場所や日付によって前後するので、実際には星座早見盤や星空アプリで確かめてください。
| 時期 | 見やすい時刻 | 方角と高さの目安 |
|---|---|---|
| 11月 | 夜遅く(22時以降) | 東の空に昇ってくる |
| 12月 | 21時ごろ | 東から南東の空、まだ低め |
| 1月 | 21〜22時ごろ | 南東から南の空、高くなる |
| 2月 | 20〜21時ごろ | 南の空の高いところ |
| 3月 | 19〜20時ごろ | 南西の空、西へ傾いていく |
星座早見盤を持っているなら、今日の日付と見たい時刻を合わせるだけで、オリオン座がどの方角にあるかがわかります。盤の使い方は星座早見盤の使い方|日付と時刻の合わせ方、東西が逆に見える理由と星座の探し方でくわしく紹介しています。
月の明るさにも注意しましょう。満月の前後は空全体が明るくなり、暗い星が見えにくくなります。1等星を結ぶだけなら月があっても十分楽しめますが、星座の形全体やすばる、オリオン大星雲を見たいときは、月が出ていない夜や月の細い時期を選ぶと見え方が大きく変わります。月の形と出る時刻の関係は月の満ち欠けのしくみ|月齢と見える時間帯、上弦・下弦の見分け方が参考になります。

なお、オリオン座の近くにあるおうし座やふたご座のあたりは、惑星が通る道筋の上にあります。そのため、年によっては明るい惑星がこのあたりに加わり、冬のダイヤモンドの形がいつもと違って見えることがあります。星座の本にない明るい星を見つけたら、惑星の可能性を考えてみてください。










