スポンサーリンク
自然・サイエンス

冬のカモの見分け方|池や川で会えるカモの種類、オスとメス、水面と潜水の違い

秋から冬に池や川、海辺で増えるカモを見分けたい人向けに、水面で餌をとるカモと潜って餌をとるカモの違い、代表的な種類のオスとメスの特徴、くちばしや翼鏡の見どころ、エクリプスの見分けにくさ、観察のときの心得までをまとめました。

枯れ草に囲まれた冬の池を泳ぐカモたち

秋が深まると、近所の池や川にカモの姿が増えてきます。夏のあいだはカルガモくらいしか見かけなかった水辺に、緑の頭のカモや、白黒のカモ、尾の長いカモが混じるようになります。カモは大きくて動きもゆっくりなので、野鳥観察の入口としてとても向いている鳥です。

ただ、カモを見分けようとすると、オスとメスで色がまったく違ったり、メスどうしがよく似ていたりして、図鑑を見ても迷うことがあります。この記事では、カモの暮らし方の違いから始めて、代表的な種類のオスとメスの特徴、見るべき部分、見分けにくい時期のことまでを順に紹介します。

スポンサーリンク

カモが冬に増える理由

日本で見られるカモの多くは「冬鳥」です。夏のあいだは、ロシアの東部などの北の地域で子育てをし、秋になると、寒さで水面が凍る前に南へ渡ってきます。日本の池や川、湖、海辺で冬を越し、春になるとまた北へ戻っていきます。

カモが日本で冬を過ごすのは、水面が凍りにくく、水草や小さな生き物などの餌がとれるからです。水辺の環境や餌の種類によって、集まるカモの種類も変わります。

一方で、カルガモは一年を通して同じ地域にいることが多い「留鳥」です。夏に池でカモの親子を見かけるのは、たいていカルガモです。冬になると、このカルガモに渡ってきたカモたちが加わり、水辺がにぎやかになります。

カモは冬のあいだにつがいを作ることでも知られています。冬の水辺で、オスが首を振ったり、体を伸ばしたりして、メスの近くで目立つ動きをしているのを見かけたら、それは求愛の行動です。冬の終わりには、オスとメスが寄り添って泳ぐ姿も増えてきます。

冷たい水に浮かんでいられるしくみ

真冬の池にじっと浮かんでいるカモを見ると、寒くないのかと心配になるかもしれません。カモの体は、冷たい水の上で過ごすのに向いたつくりをしています。

体の表面の羽の下には、ふわふわした綿羽(ダウン)がびっしり生えていて、空気をたくわえて体温を逃がしにくくしています。さらに、尾の付け根近くにある尾脂腺(びしせん)という場所から出る脂を、くちばしで羽に塗り広げることで、羽が水をはじきやすくなっています。カモがしきりに羽づくろいをしているのは、羽を整え、この防水の状態を保つためでもあります。

足には水かきがあり、水をかいて進むのに向いています。冷たい水に浸かっている足は、体の中心から流れる温かい血と、足先から戻る冷えた血が近くを通ることで熱をやりとりし、体温を失いにくくするしくみがあると考えられています。片足を羽の中にしまって休んでいる姿も、冬の水辺ではよく見られます。

野鳥観察そのものの始め方は、野鳥観察の始め方で、道具や観察の心得を紹介しています。カモはその最初の一歩としてもちょうどよい鳥です。

スポンサーリンク

まず見る:水面のカモと、潜るカモ

カモを見分けるとき、最初に役立つのが、餌のとり方の違いです。カモは大きく、水面や浅い所で餌をとるグループと、水に潜って餌をとるグループに分けられます。

水面で餌をとるカモは、淡水ガモ(または水面採餌ガモ)と呼ばれます。水面の草をついばんだり、頭を水に入れてお尻を空に向ける「逆立ち」の姿勢で、水底の草をとったりします。池や川、田んぼなど、浅い水辺でよく見られます。

潜って餌をとるカモは、海ガモ(または潜水ガモ)と呼ばれます。名前に「海」と付きますが、湖や大きな池、広い川にもいます。水面からくるりと潜り、しばらくすると少し離れた場所から浮き上がってきます。

淡水ガモと海ガモ(淡水ガモと海ガモの比較)
餌のとり方と飛び立ち方を見る。

飛び立ち方にも違いがあります。淡水ガモは、水面からそのまま跳ね上がるように飛び立ちます。海ガモは、体が重く足が後ろ寄りについているため、水面を足で蹴って助走してから飛び立ちます。

見ているカモが潜ったら海ガモ、逆立ちをしたら淡水ガモ、と考えると、図鑑のどのページを見ればよいかが絞れます。

次のページへ見分けるときに見る部分
スポンサーリンク
  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙