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自然・サイエンス

冬のカモの見分け方|池や川で会えるカモの種類、オスとメス、水面と潜水の違い

観察のときの心得

カモは人の近くで見られることの多い鳥ですが、観察のときには気をつけたいことがあります。

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冬の池のカモを離れた遊歩道から双眼鏡で観察する人
カモを驚かせず、離れた場所から観察
カモを観察するときの心得(餌を与えない、近づきすぎず驚かせない、立ち入り禁止の場所に入らない、弱った鳥や死んだ鳥に触らない、水辺の足元に気をつける)
鳥と水辺の環境を大切にするために。

餌を与えない

公園の池などでは、カモに餌をやる人を見かけることがあります。しかし、食べ残しの餌が水を汚したり、鳥が人の与える食べ物に頼るようになったりする問題があり、多くの公園や水辺で餌やりの禁止や自粛が呼びかけられています。観察は、鳥の自然な行動を見ることを楽しみにしましょう。

近づきすぎない

カモが一斉に飛び立つのは、人が近づきすぎて驚いたときです。飛び立つことは、鳥にとって体力を使う行動です。カモが首を伸ばしてこちらを見たり、泳いで離れていったりしたら、近づきすぎの合図です。少し下がって、双眼鏡で観察します。

弱った鳥や死んだ鳥に触らない

冬の時期は、鳥インフルエンザへの注意が呼びかけられることがあります。弱った鳥や死んだ鳥を見つけても、素手で触ったり、持ち帰ったりしないでください。同じ場所でたくさんの鳥が死んでいるのを見つけたときなどは、自治体の窓口に連絡するよう案内されていることがあります。対応や連絡先は、お住まいの自治体の案内を確かめてください。

水辺での観察は、足元が濡れて滑りやすいことがあります。冬は日暮れが早く、気温も下がりやすいので、暗くなる前に切り上げ、暖かい服装で出かけてください。

記録をつける

見たカモの種類、数、場所、日付を簡単に記録しておくと、季節ごとの変化が見えてきます。同じ池に毎週通うと、カモの種類が少しずつ増えていく秋の様子や、オスの羽が鮮やかになっていく冬の様子、群れが減っていく春の様子が分かり、観察がいっそう楽しくなります。

カモに会いやすい場所と、行動を見る楽しみ

種類を見分けられるようになったら、カモがどんな場所で、どんなふうに過ごしているかにも目を向けてみましょう。行動を見ると、同じ池でも見え方が変わってきます。

場所による違い

場所 見られやすいカモ 観察のポイント
公園の池や小さな川 カルガモ、マガモ、コガモ、オナガガモ 距離が近く、初めての観察に向く
大きな池や湖 キンクロハジロ、ホシハジロ、ハシビロガモ 双眼鏡で沖の群れを見る
河口や港、海辺 スズガモ、ヒドリガモ 潮の満ち引きで位置が変わる
田んぼや水路 カルガモ、コガモ 驚かせないよう道から見る

浅い所が多い池や、岸に草が茂った川は淡水ガモが好み、深くて広い水面のある池や湖には海ガモが集まりやすくなります。河口や海辺では、潮が引くと浅瀬が現れ、カモの集まる場所が変わることがあります。潮の動きについては、潮の満ち引きのしくみを知っておくと、海辺の観察の計画が立てやすくなります。

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時間帯による違い

カモは、昼間は水面や岸で休み、夕方から夜にかけて餌をとりに出かける種類もいます。昼間の池で、頭を背中にうずめて眠っているカモが多いのはそのためです。朝の早い時間や夕方には、餌をとったり、飛んで移動したりする姿が見られやすくなります。眠っているカモが多いときは、頭の模様が見えにくいので、少し待って頭を上げる瞬間をとらえます。

冬の求愛の行動

冬の水辺では、オスがメスの前で頭を上下に振ったり、体を水面から伸び上がらせたり、尾を持ち上げたりする行動が見られます。これは求愛のための動きで、種類ごとに決まった型があるといわれます。何羽ものオスが一羽のメスの周りに集まり、同時に動く様子は、冬のカモ観察の見どころのひとつです。

群れと混群

カモは、同じ種類どうしで群れを作るだけでなく、いくつかの種類が混ざった群れを作ることもあります。混ざった群れでは、同じ場所にいるのに、逆立ちするカモと潜るカモがいたり、大きさの違いがはっきり分かったりして、見比べるのにちょうどよい機会になります。群れを見渡して、何種類いるかを数えてみるのも楽しみ方のひとつです。

季節の移り変わりを感じる

春が近づくと、つがいになったカモから順に北へ戻っていき、池のカモは少しずつ減っていきます。最後まで残っていたカモがいなくなり、カルガモだけの水辺に戻ると、季節がひと回りしたことが分かります。秋にまた最初のカモが戻ってくる日を待つのも、カモ観察を続ける人の楽しみです。

まとめ

カモの見分けは、餌のとり方で淡水ガモと海ガモに分け、オスは頭の色と模様、メスはくちばしの形と色、翼鏡、近くにいるオスを手がかりにするのが基本です。秋の初めはエクリプスで見分けにくいので、羽の色よりもくちばしに注目し、分からないカモは無理に名前を決めずに記録しておきましょう。

最初の一歩としては、近所の池や川を一か所決めて、週に一度、同じ場所でカモを見てみることをおすすめします。最初の目標は、カルガモのくちばしの先の黄色と、マガモのオスの緑の頭を見つけることです。この二種類が分かれば、それと違うカモに気づけるようになり、見分けられる種類が自然に増えていきます。

よくある質問

カモはいつごろ見られますか?

日本で見られるカモの多くは冬鳥で、秋に北の地域から渡ってきて、冬を越し、春に戻っていきます。地域や年によって前後しますが、秋の深まりとともに数が増え、真冬にはいろいろな種類がそろいます。カルガモのように、一年中同じ地域で見られる種類もいます。

メスのカモはどれも同じに見えます。どう見分ければよいですか?

メスは茶色っぽい地味な色の種類が多く、色だけで見分けるのは難しいです。くちばしの形と色、体の大きさ、近くにいるオスの種類、翼の青や緑の部分(翼鏡)を手がかりにすると見分けやすくなります。最初はオスと一緒にいるメスから覚えるのがおすすめです。

秋に見たオスが、図鑑の絵と違う色をしていました。なぜですか?

多くのカモのオスは、夏から秋にかけて一時的にメスに似た地味な羽になります。この時期の姿をエクリプスと呼びます。秋に渡ってきたばかりのオスはこの姿のことがあり、冬に向かって少しずつ鮮やかな羽に変わっていきます。

カモにパンなどの餌をあげてもよいですか?

餌やりは、水質の悪化や、鳥が人に寄りすぎることなどの問題につながるため、禁止や自粛を呼びかけている公園や水辺が多くあります。観察は餌を与えずに、離れた場所から見るのが基本です。その場所の決まりに従ってください。

弱っている鳥や死んでいる鳥を見つけたらどうすればよいですか?

素手で触ったり、持ち帰ったりせず、そっとしておきます。冬の時期は鳥インフルエンザへの注意が呼びかけられることもあり、同じ場所でたくさん死んでいる場合などは、自治体の窓口に連絡するよう案内されていることがあります。連絡先や対応は自治体の案内を確かめてください。

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