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健康・暮らし

冬の停電の寒さ対策|暖房が止まった家で体温を守る重ね着・部屋づくりと、一酸化炭素の注意

冬に停電すると、エアコンだけでなく石油やガスのファンヒーター、給湯器まで止まることがあります。電気なしで使える暖房の見分け方、体の熱を逃がさない重ね着、一部屋に集まって熱を保つ工夫、寝るときの冷え対策、カイロと湯たんぽの低温やけど、火を使うときの一酸化炭素の危険までをまとめました。

停電の夜、毛布にくるまり電池式ランタンのそばで過ごす人

冬の停電は、夏の停電とは困りごとの中身が違います。明かりが消えるだけでなく、部屋の暖房が止まり、時間がたつほど家の中が冷えていきます。ふだん「灯油を使っているから大丈夫」と思っていた暖房も、実は電気がないと動かない、ということは珍しくありません。

ここでは、停電したときに使える暖房と使えない暖房の見分け方から、体の熱を逃がさない着方、一部屋に集まって熱を保つ工夫、寝るときの冷え対策、カイロや湯たんぽの安全な使い方、火を使う暖房と一酸化炭素の注意、ふだんからの備えまでを順に整理します。停電の夜の明かりについては、停電に備える明かりの準備の記事で詳しく紹介しているので、あわせて読んでください。

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冬の停電で何が止まるのか

まず、停電で止まるものを知っておくと、備えの優先順位が見えてきます。

暖房の多くは電気で動いている

エアコン、電気ストーブ、こたつ、電気カーペット、オイルヒーター、床暖房は、電気がなければ当然使えません。見落としやすいのが、燃料を燃やす暖房です。石油ファンヒーターやガスファンヒーターは、点火、送風、燃焼の調整、安全装置に電気を使っているため、電源が切れると止まります。

ガスや灯油を使う床暖房や温水式の暖房も、湯を循環させるポンプや制御に電気が必要です。燃料が残っていても、停電中は使えないと考えておきましょう。

給湯器と水まわり

ガスの給湯器の多くは、点火や制御に電気を使います。停電するとお湯が出なくなり、お風呂も沸かせません。冬に水だけで洗い物や手洗いを続けると、体が冷える原因になります。

寒さの厳しい地域では、水道管が凍るのを防ぐヒーターが電気で動いていることがあります。停電が長引くと、水道管が凍りやすくなる点にも注意が必要です。

家の中が冷えていく速さ

暖房が止まっても、家の中がすぐに外と同じ温度になるわけではありません。壁や床、家具にたまった熱が少しずつ逃げていくので、冷え方の速さは家の断熱や外の気温、窓の大きさなどで大きく変わります。

言い換えると、停電した直後の暖かさは「貯金」のようなものです。窓や戸を閉め、熱が逃げる道を減らすほど、その貯金を長くもたせることができます。停電に気づいたら、まず家の熱を守る行動を早めにとることが大切です。

暖房器具 停電中に使えるか 理由・注意
エアコン・電気ストーブ・こたつ 使えない 電気そのものが熱源
石油ファンヒーター ほとんど使えない 点火・送風・制御に電気を使う
ガスファンヒーター 使えない 点火・送風に電気を使う
温水式の床暖房 使えない 循環ポンプや制御に電気が必要
電源コードのない石油ストーブ 使えるものが多い 換気と火の元に注意。取扱説明書を確認
カセットガスストーブ 使えるものが多い 換気が必須。室内用かどうかを確認
湯たんぽ・使い捨てカイロ 使える 低温やけどに注意
停電中の暖房の見分け方(止まるものと使えることが多いものの比較)
電源コードの有無が、ひとつの目安になる。
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体の熱を逃がさない着方

電気が使えない間は、部屋を暖めるより、体の熱を外に逃がさないことのほうが確実です。

重ね着は「空気の層」を作る

服が暖かいのは、服そのものが熱を出すからではなく、服と服のあいだに動かない空気の層ができ、体の熱が逃げにくくなるからです。厚手の服を一枚着るより、薄手の服を何枚か重ねるほうが空気の層が増え、暖かく感じやすくなります。

いちばん内側には、汗や湿気を外へ逃がしやすい肌着、その上に空気をため込むフリースやセーター、いちばん外側には風を通しにくい上着、という順に重ねるのが基本です。重ね着の考え方は、冬の旅行の服装の記事でも詳しく紹介しています。

首・手首・足首と頭を守る

体の中でも、首、手首、足首は皮膚のすぐ近くを血管が通っていて、冷えると体全体が冷えやすくなる場所です。マフラーやネックウォーマー、手袋、厚手の靴下やレッグウォーマーで覆うと、体感がかなり変わります。

頭からも多くの熱が逃げます。家の中でも、ニット帽をかぶると思った以上に暖かく感じます。夜に寝るときも、帽子をかぶったり、首元をタオルでふさいだりすると、冷えにくくなります。

濡れたものはすぐ替える

汗や水で濡れた服は、乾いた服よりはるかに早く体の熱を奪います。片付けや荷物運びで汗をかいたら、そのままにせず、乾いた肌着に着替えましょう。靴下が濡れたときも同じです。

床からの冷えを断つ

冷たい空気は下にたまるため、床の近くほど温度が低くなります。床に直接座ると、体の熱がどんどん床に奪われます。座布団、クッション、たたんだ毛布、段ボールなどを敷いて座ると、冷えにくくなります。

体を動かして熱を作る

体は、筋肉を動かすことで熱を作ります。じっと座っているだけだと、だんだん手足が冷えてきます。ときどき立ち上がって足踏みをする、肩や腕を大きく回す、つま先の上げ下げをする、といった軽い動きを取り入れると、体が温まりやすくなります。

ただし、汗をかくほど動くと、あとで汗が冷えて逆に体温を奪います。少し温まったと感じる程度でやめるのがこつです。

体の熱を守る四つのポイント(重ね着、三つの首、頭、床)
部屋を暖めるより、体から逃がさない。
次のページへ一部屋に集まって熱を保つ
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