カセットコンロの防災備蓄|ボンベの本数と使用期限、室内で安全に使うための注意
室内で安全に使うための基本
災害時は、ふだんと違う場所で、ふだんと違う鍋で使うことがあります。だからこそ、使い方の基本を確かめておきます。
使う前にガスのにおいを確かめる
地震の直後は、周囲のガス漏れの確認が最優先です。家の中でガスのにおいがするときは、火を使ってはいけません。換気扇や照明のスイッチにも触れず、窓を開けて外へ出て、ガス事業者に連絡します。カセットコンロに火をつけるのは、ガスのにおいがないことを確かめ、揺れが落ち着いてからです。
換気を続ける
燃焼には酸素が必要です。窓を閉め切った部屋で長く使うと、酸素が減って不完全燃焼が起き、一酸化炭素が発生するおそれがあります。一酸化炭素は無色無臭なので、気づかないまま中毒になる危険があります。
室内で使うときは、窓を少し開けるか、換気を続けます。停電で換気扇が動かないときは、対角の2か所の窓を少し開けると空気が流れやすくなります。頭痛やめまい、吐き気を感じたら、すぐに火を消して、新鮮な空気のある場所へ移ってください。
車の中、テントの中、窓のない狭い部屋では使わないでください。また、暖房の代わりに火をつけ続けることはやめてください。一酸化炭素中毒や火災につながるおそれがあります。
置き場所
- 水平で安定した台の上に置く。余震で倒れるので、背の高い台は避ける
- カーテン、紙、段ボール、衣類などの燃えやすいものから離す
- 乾いた状態を保つ。こぼれた水が溜まる場所は避ける
- 子どもの手の届く場所で火をつけない
揺れを感じたら、まず火を消します。ボンベが冷えるまで、コンロを持ち上げたり動かしたりしないでください。
爆発を防ぐ使い方
カセットコンロで特に注意したいのが、ボンベが過熱して破裂する事故です。ボンベは本体の中で調理の火の近くにあるので、熱がこもらないようにすることが大切です。次の使い方は避けてください。
- 2台以上を並べて使う。隣のコンロの熱でボンベが過熱する
- 大きな鉄板や鍋で、ボンベの入っている部分まで覆う
- コンロで炭をおこすなど、説明書にない使い方をする
- 風よけの板で周りを囲い、熱のこもる状態にする
- ストーブのそばや、火の近くでボンベを取り替える
大きな鍋や鉄板を使いたくなりますが、コンロの説明書に鍋の大きさの上限が書かれています。災害時に大人数の料理を作るときも、その範囲で使います。

ボンベの取り付けと取り替え
ボンベの切り欠きをコンロのガイドに合わせて、説明書の向きどおりに取り付けます。向きが違うと、ガスが漏れるおそれがあります。ボンベはコンロの説明書が指定するものを使ってください。
ボンベを替えるのは火を消して、コンロが冷めてからにします。交換するときは、火の気のない場所で行います。
圧力感知安全装置のしくみ
多くのカセットコンロには、圧力感知安全装置が付いています。これは、ボンベの中の圧力が上がると自動でガスを止め、火を消すしくみです。火が消えたら、原因を確かめないまま何度も点け直すのは避けます。ボンベを取り外して冷まし、鍋が大きすぎないかなどを確かめます。
冬に火力が落ちる理由と対策
寒い時期にカセットコンロを使うと、火が弱かったり、すぐに消えたりすることがあります。これは故障ではなく、ガスの性質によるものです。
ガスが液体のままになる
カセットボンベの中身の主成分はブタンです。ブタンの沸点は0度に近いので、周囲が寒いと液体が気体になりにくくなります。
さらに、液体が気体になるときには周囲の熱を奪います。長く使い続けると缶が冷え、ますます気化しにくくなって、火が弱くなります。この現象は、気温が高い時期でも、連続して使うと起こります。
冬に使うときの工夫
| 状況 | 起こること | 対処 |
|---|---|---|
| 寒い部屋での点火 | 火がつきにくい | ボンベを室内の暖かい場所に置いておく |
| 連続使用で火が弱い | 缶が冷える | ボンベを外して休ませる、別のボンベと替える |
| 屋外での使用 | 風で熱が逃げる | 風の当たらない場所へ移す |
ボンベを温めるために、お湯につけたり、ストーブのそばに置いたり、カイロを貼りつけたりするのは絶対にやめてください。圧力が上がって破裂する危険があります。
寒冷地に住んでいる人は、低温でも気化しやすいガスを混ぜた、寒冷地向けのボンベを選ぶ方法もあります。缶の表示で確かめてください。










