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健康・暮らし

カセットコンロの防災備蓄|ボンベの本数と使用期限、室内で安全に使うための注意

燃料と水を節約する調理の工夫

ボンベの本数に限りがあるときは、加熱の時間を短くする工夫が効果を発揮します。

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ふたをした鍋と保温ボトルの並ぶ窓辺
ふたと保温ボトルで燃料を節約する

湯を沸かすとき

  • 必ずふたをする。これだけで沸くまでの時間が大きく変わる
  • 鍋底の広さに合う火力にし、火が鍋からはみ出さないようにする
  • 必要な分だけ沸かし、余った湯は保温ボトルに入れる
  • 朝にまとめて沸かし、保温ボトルから一日分を使う

保温ボトルは、湯を温かいまま持たせられるので、燃料の節約にとても役立ちます。

保温調理を取り入れる

沸騰したら火を止め、鍋ごとタオルや毛布で包んで置いておくと、余熱でかなり火が通ります。豆やいも類、根菜の煮物、乾麺の一部で使える方法です。

ただし、余熱だけに頼ると中まで火が通らないことがあります。肉や魚は、最後にもう一度加熱し、中まで火が通ったことを確かめます。

湯せん調理

耐熱のポリ袋に材料を入れ、鍋の湯で温める方法です。ご飯を炊いたり、おかずを作ったりでき、同じ湯を次の袋にも使えます。洗い物が減り、水の節約にもなります。

ただし、すべてのポリ袋が使えるわけではありません。湯せんに使えると表示された袋を使います。鍋の底に袋が直接触れると溶けることがあるので、皿を1枚敷いて、その上に置きます。

1日の使い方の例

大人2人が在宅で過ごす場合の、1日の使い方の例です。ボンベを1日に1本以内に抑えることを目標にしています。

時間帯 すること 火を使う時間の目安
朝 湯を2リットルほど沸かし、保温ボトルに移す 10分ほど
昼 保温ボトルの湯でカップの汁物やアルファ米を戻す なし
夜 鍋の湯で袋の料理を温める、または汁物を作る 20分ほど

時間は、ふたをして中火から強火で使った場合の、おおよその見込みです。冬の部屋では長くなります。アルファ米は湯を注ぐだけで食べられますが、水で戻す場合は時間が長くかかります。袋の説明を見ておきましょう。

要点は、火を使う回数を1日1〜2回に絞り、そのときに必要な湯をまとめて作ることです。火をつける回数が減れば、燃料の節約になるだけでなく、換気や火の見守りの負担も減ります。

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最初に使う食材の順番

停電が起きたら、冷蔵庫の中身から使います。傷みやすいものを先に加熱し、乾物や缶詰、レトルト食品はあとに回します。冷蔵庫の扉を開ける回数を減らし、においや見た目がおかしいもの、温度が上がって時間がたったものは、もったいなくても無理に食べないでください。

洗い物を増やさない

断水のときは、鍋や食器を洗う水が足りません。

  1. 皿にラップやポリ袋をかぶせて使う
  2. 鍋はできるだけ湯を沸かす専用にして、油を使わない
  3. 汚れた鍋やフライパンは、紙でふき取ってから洗う

トイレの水や衛生の問題もあわせて考える必要があります。断水時の備えは災害用トイレの備えも参考にしてください。

使い終わったボンベの捨て方

ボンベを捨てるときは、中身を使い切ることが何より大切です。中身が残ったまま収集に出すと、収集車や処理施設での火災や破裂の原因になることがあります。

  1. 火の気のない、風通しのよい屋外へ出す
  2. コンロで使い切るか、缶の案内に従ってガスを抜く
  3. 音がしなくなったことを確かめる
  4. 自治体の分別のルールに従って出す

穴を開けるか開けないかは、自治体によって扱いが違います。以前は穴を開けて出すところが多くありましたが、今は開けなくてよいとする自治体も増えています。穴開けの作業そのものに危険があるので、自治体の案内を確かめてください。

家庭で決めておくこと

最後に、災害時に慌てないよう、家族で決めておくとよいことを挙げます。

備えの確認リスト(コンロの製造年を確かめた、ボンベの本数と製造年を確かめた、置き場所を家族で共有した、ライターかマッチを近くに置いた、ふたのある鍋を決めてある、換気する窓を決めてある)
年に一度、見直します。

点火装置が故障したときのために、ライターやマッチも一緒に置いておくと安心です。家族の誰もが使えるように、ふだんから一度は全員で扱ってみるのがおすすめです。

避難所では、火気の使用が制限されていることがほとんどです。持ち込む前に運営の指示を確かめ、車中泊の場合も車内では使わないでください。コンロは主に在宅避難のための備えと考えるとよいでしょう。

まとめ

カセットコンロは、電気やガスが止まっても温かいものを作れる、効果の大きい備えです。本数の目安は1人1週間で6本で、まずは3日分から始められます。ボンベは製造から約7年、コンロは約10年を目安に見直し、涼しく乾いた場所に保管します。使うときは換気を続け、2台を並べたり、大きな鉄板で覆ったりしないことが基本です。

最初の一歩として、今夜にでも家のカセットコンロとボンベを出して、製造年を確かめてみてください。缶の底と本体のシールを見て、古いものがあれば新しいものに入れ替え、残りは今年の鍋料理で使い切ると、そのまま次の備えにつながります。

よくある質問

カセットボンベは何本備えればよいですか?

農林水産省の資料では、大人1人の1週間分の目安を6本としています。家族の人数を掛けて考え、まず3日分から始めてもかまいません。お湯を沸かす回数や調理の内容によって減り方は変わるので、一度試して確かめると安心です。

カセットボンベの使用期限はどのくらいですか?

業界団体の日本ガス石油機器工業会は、ボンベの使用期限の目安を製造から約7年としています。カセットコンロは約10年が買い替えを考える目安です。ボンベの製造年は缶の底の数字、コンロは本体の銘板シールで確かめられます。

カセットコンロは室内で使っても大丈夫ですか?

屋内用のカセットコンロは室内で使えますが、換気が必要です。閉め切った部屋で長く使うと一酸化炭素が発生するおそれがあります。車内やテントのように狭い場所では使わないでください。屋外用のバーナーは、説明書で屋内使用が認められているか確かめます。

カセットコンロを暖房の代わりにしてもよいですか?

やめてください。暖房用の機器ではないので、つけっぱなしにすると一酸化炭素中毒や火災の危険があります。暖を取るには、お湯を沸かして湯たんぽを作る、重ね着をするなど、火を使い続けない方法を選びます。

古くなったボンベはどう捨てればよいですか?

火の気のない風通しのよい屋外で中身を使い切り、お住まいの自治体の分別方法に従って捨てます。穴を開けるかどうかは自治体によって違います。缶の中身が残ったまま捨てると、収集のときに事故につながるおそれがあります。

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