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ものづくり・DIY

はんだ付けの失敗の直し方|はんだ吸い取り線と吸い取り器の使い分け、部品を外して付け直す手順

ブリッジと盛りすぎを直す具体的な手順

まずはフラックスと再加熱を試す

隣のランドとつながったブリッジは、必ずしも吸い取る必要はありません。はんだの量がそれほど多くないなら、フラックスを少し足して、こて先で軽くなでるように温め直すだけで、はんだが表面張力でそれぞれのランドに分かれることがあります。フラックスがはんだの表面を整え、はんだが「なじみやすいところ」に集まろうとする性質を使う方法です。

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この方法で分かれないとき、あるいははんだの量そのものが多すぎるときは、吸い取り線で余分を取ります。量を減らせば、残ったはんだは自然にそれぞれのランドへ戻りやすくなります。

ブリッジを吸い取り線で直す流れ

  1. ブリッジした部分にフラックスを少し塗ります。
  2. ランドとランドの間にかかるように、吸い取り線を置きます。
  3. こて先で線を押さえ、はんだが吸い込まれるのを待ちます。
  4. 線とこてを一緒に持ち上げます。
  5. 拡大鏡で、二つのランドの間にはんだが残っていないかを確かめます。

吸い取った結果、接合部のはんだが少なくなりすぎた場合は、少量のはんだで付け直します。一度に完璧な量にしようとせず、「多すぎるなら減らす、少なすぎるなら足す」を一度ずつ行うと、状態をつかみやすくなります。

多ピンの部品で、ピンの間がつながったとき

ピンの間隔が狭い部品でブリッジができたときは、幅の狭い吸い取り線を選び、ピンの並びに沿って少しずつ動かしながら吸います。隣のピンまで温まりやすいので、一か所に長く当て続けないことが大切です。

このような細かい場所では、拡大鏡やルーペがあると、残ったはんだの細い糸のようなつながりまで確認しやすくなります。目で見て分かれているように見えても、細いひげのようなはんだが残っていることがあるため、仕上げにテスターの導通測定で、隣り合うピンがつながっていないかを確かめると確実です。テスターの使い方は テスター(マルチメーター)の基本|乾電池で覚える電圧・導通・抵抗の測り方 で紹介しています。

盛りすぎた接合部を整える

接合部が団子状に盛り上がっている場合は、見た目だけでなく、内部で部品の足とランドがきちんとつながっていない可能性もあります。はんだの外側だけが固まって、内部が十分になじんでいないことがあるからです。

まず吸い取り線で余分を取り、ランドと足の状態が見えるくらいまで減らします。そのうえで、改めて適量のはんだで付け直します。盛りすぎを上から温めてならすだけでは、内部の状態が変わらないことがあるため、一度減らしてから付け直す方が確実です。

ブリッジを直した後の確認(ランドの間にはんだが残っていない、細いひげ状のはんだがない、各接合部のはんだが少なすぎない、隣のピンと導通していない、フラックスの残りを拭き取った)
見た目と導通の両方で確かめる。
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スルーホールの部品を外す手順

なぜスルーホールの部品は外しにくいのか

スルーホールの部品は、足が基板の穴を貫通し、穴の内側の金属にもはんだがなじんでいます。両面基板では、穴の内側にめっきがあり、表と裏をつないでいます。はんだは穴の奥まで入り込むため、表面のはんだを取っただけでは、足が穴の壁にくっついたままになります。

二本足の抵抗のような部品なら、片方ずつ温めて少しずつ引き抜く方法もあります。しかし、足の多い部品では、すべての足を同時に溶かすことはできません。一本ずつ穴のはんだを抜き、すべての足が穴の中で自由になる状態にしてから外します。

一本ずつはんだを抜いていく

  1. 部品の足の本数と位置を確かめ、外す順番を決めます。
  2. 一本目の足の接合部をこてで溶かし、吸い取り器で吸います。
  3. 穴を光にかざし、足の周りにすき間ができているかを見ます。
  4. まだ穴の壁にはんだが残っていれば、少し冷ましてから繰り返します。
  5. すべての足で同じことを行います。
  6. 足を軽く動かしてみて、どの足も穴の中で動くことを確かめてから、部品を引き抜きます。

手順6で、ある足だけが動かない場合は、その足の穴にまだはんだが残っています。部品を力でこじらず、その足だけを改めて処理します。力を加えると、穴の内側のめっきが足と一緒に引き抜かれ、表と裏のつながりが切れることがあります。

抜けにくいときの工夫

はんだが少なすぎて、温めても吸い取り器で吸える量にならないことがあります。この場合は、新しいはんだをあえて少し足します。量が増えると全体が溶けやすくなり、穴の奥まで熱が伝わりやすくなるためです。古いはんだに新しいはんだのフラックスが混ざり、流れがよくなる効果もあります。

また、部品面と反対側から吸うと抜けやすいこともあります。部品の形によっては反対側から穴にノズルを当てにくいので、どちらの面から作業しやすいかを先に見ておきます。

部品を壊してもよいかどうかを先に決める

外す部品を再利用するかどうかで、作業の進め方は変わります。向きを間違えただけのLEDのように、外した部品をまた使いたい場合は、部品に熱をかけすぎないよう、丁寧に一本ずつはんだを抜きます。

一方で、壊れていて交換する部品なら、足をニッパーで切り、一本ずつ別々に抜く方法もあります。一本だけになった足は、片側を温めながらピンセットで引き抜けるため、基板への負担が小さくなります。ただし、部品を切ってしまうとあとで使えないため、本当に交換してよいかを確かめてから行います。

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部品を外した後の穴とランドを整える

穴に残ったはんだを抜く

部品を外した後、穴にはんだが残って、新しい部品の足が入らないことがあります。この場合も吸い取り器で抜くのが基本です。穴の上でこてを当てて溶かし、反対側から吸い取り器で吸うと、穴の中のはんだが抜けやすくなります。

穴を細い針やつまようじでつつきたくなりますが、これは避けます。溶けたはんだの中に異物を入れると、冷えた後で抜けなくなったり、穴の内側のめっきを傷つけたりすることがあります。

ランドの表面を平らにする

部品を外した後のランドには、はんだが不規則に盛り上がって残っていることが多いです。新しい部品を付ける前に、吸い取り線で表面のはんだを薄く取り、ランドを平らに整えます。こうしておくと、次のはんだ付けで、はんだが均一になじみやすくなります。

仕上げに、残ったフラックスを拭き取ります。フラックスの種類によっては、残しておくとべたつきや汚れの原因になるため、製品の表示に従って処理します。フラックスの残りを拭く道具や洗浄の方法は、フラックスの種類によって合うものが違うので、使っているフラックスの説明を確かめてください。

次の部品を付ける前の確認

新しい部品を付ける前に、外した部品の向きと値を改めて確認します。最初の失敗が「向き違い」だった場合は、同じ失敗を繰り返さないよう、基板の表示や回路図と照らし合わせます。LEDやダイオードの向き、電解コンデンサーの極性の読み方は、抵抗のカラーコードとコンデンサーの表記|電子部品の見分け方と読み間違いを防ぐコツ を参考にしてください。

部品を外して付け直す流れ(1. はんだを抜く、2. 部品を外す、3. 穴を整える、4. ランドを平らに、5. 照合して付ける)
穴とランドを整えてから付ける。
次のページへランドを傷めないための熱の扱い方
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