防災ラジオの選び方と聞き方|AM・FM・ワイドFMの違い、電源の種類と受信のコツ
電源の種類を比べる
防災用のラジオで大切なのが、電源です。停電が長引いたときに、どうやって電気をまかなうかを考えて選びます。
主な電源の種類
ラジオの電源には、主に次のような種類があります。一つのラジオに、いくつかの電源が組み合わされているものも多くあります。
| 電源 | 長所 | 気をつけたい点 |
|---|---|---|
| 乾電池 | 入れ替えればすぐ使える、長く聞ける | 予備の電池を備えておく必要がある |
| 内蔵の充電池 | ふだんから充電して使える | 長く放置すると電池が劣化・放電する |
| 手回し発電 | 電池がなくても使える | 長く聞くには回し続ける体力がいる |
| ソーラー発電 | 日光があれば充電できる | 天気や置き場所に左右され、時間がかかる |
| 家庭のコンセント | ふだんは電池を気にせず聞ける | 停電時は使えない |
乾電池で動くものを基本にする
防災用として使いやすいのは、手に入りやすい乾電池で動くラジオです。乾電池は、予備を用意しておけばすぐに入れ替えられ、長く聞き続けられます。家にある懐中電灯などと同じ大きさの電池で動くものを選ぶと、電池を共有でき、備蓄の管理もしやすくなります。
手回しとソーラーは予備と考える
手回し発電やソーラー発電は、電池がなくなったときでも使えるという点で心強い機能です。ただし、手回しで聞ける時間は、回した時間に比べて長くないことが多く、長時間聞き続けるのは大変です。ソーラーも、曇りの日や室内では充電に時間がかかります。どちらも、乾電池が切れたときの予備の電源と考えると、使いやすくなります。

スマートフォンの充電機能について
防災ラジオの中には、手回しやソーラーで発電した電気で、スマートフォンを充電できるものもあります。いざというときに役立つ機能ですが、手回しでスマートフォンを十分に充電するには、かなりの時間と体力が必要です。スマートフォンの充電は、モバイルバッテリーなど別の備えを用意し、ラジオの充電機能は補助と考えておくのが現実的です。
防災ラジオの選び方
防災用のラジオは、機能が多いほどよいというわけではありません。いざというときに迷わず使えることが大切です。ここでは、選ぶときに見ておきたい点を、優先度の高い順に紹介します。
優先して確かめたいこと
- AMとFMの両方が聞ける: 状況によって聞きやすい放送が変わるため、両方受信できるものを選びます。
- ワイドFMに対応している: FMの受信範囲が95MHz前後まであるかを確かめます。
- 乾電池で動く: 手に入りやすい電池で動き、予備の電池と入れ替えられるものを選びます。
- 操作が分かりやすい: 暗い中でも、電源、選局、音量のつまみが手探りで分かるものが使いやすいでしょう。
- イヤホンの端子がある: 避難所など、周りに人がいる場所で聞くときに役立ちます。
あると便利な機能
- ライト: 停電した夜に、手元を照らせます。
- 防滴・防水の作り: 雨の中での避難や、屋外での使用に向きます。
- 周波数の表示: デジタル表示のものは、控えておいた周波数に合わせやすくなります。
- 持ち運びやすい大きさ: 持ち出し袋に入れるなら、小型で軽いものが向いています。
選局のしかたの違い
ラジオの選局のしかたには、つまみを回して周波数を合わせるアナログ式と、ボタンで周波数を合わせたり、自動で放送局を探したりするデジタル式があります。アナログ式は、操作が直感的で電池の持ちがよいものが多い一方、周波数を正確に合わせるには慣れが必要です。デジタル式は、周波数を数字で確かめながら合わせられ、よく聞く局を記憶させておける機種もあります。どちらがよいかは好みですが、家族の誰でも使えるかという視点で選ぶとよいでしょう。

受信感度を上げる置き方とアンテナの扱い
同じラジオでも、置き場所やアンテナの扱いで、聞こえ方が大きく変わります。災害時に慌てないよう、ふだんから自分の家で聞きやすい場所を確かめておきましょう。

AMを聞くときのコツ
AMのラジオは、本体の中に「バーアンテナ」と呼ばれる棒状のアンテナが入っていることが多く、本体の向きによって聞こえ方が変わります。聞きにくいときは、ラジオ本体をゆっくり回して、雑音が少なくなる向きを探します。
また、AMは家電製品から出る雑音を拾いやすいため、テレビやパソコン、照明、スマートフォンの充電器などから離して聞きます。鉄筋コンクリートの建物では、窓際に置くと聞こえやすくなることがあります。
FMを聞くときのコツ
FMのラジオには、伸び縮みするロッドアンテナがついていることが多く、アンテナをしっかり伸ばして聞くのが基本です。アンテナの向きや角度、長さを少し変えるだけで、聞こえ方がよくなることがあります。FMの電波は見通しのよい場所ほど届きやすいので、窓際や、建物の高い階のほうが聞きやすい傾向があります。
聞こえ方を家の中で試しておく
ふだんから、家の中のいくつかの場所でラジオを聞き比べておくと、災害時にすぐ聞きやすい場所へ移動できます。特に、寝室や居間、避難の準備をする玄関の近くなどで、どの局がどのくらい聞こえるかを確かめておきましょう。
ラジオの電波の届き方は、建物の構造や周りの地形、天気、時間帯によって変わります。ふだん聞こえていた局が聞こえにくくなっても、場所や向きを変えたり、別の局に切り替えたりして、複数の局から情報を得るようにしてください。










