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ものづくり・DIY

手のこぎりの種類と使い分け|縦挽きと横挽き、胴付きのこ、まっすぐ切るコツ

よくある失敗と直し方

最初のうちは、思ったとおりに切れないことがよくあります。原因と直し方を知っておくと、上達が早くなります。

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切り口が斜めになる

材を真上から見たときに切り口が墨線から外れていく場合や、側面から見ると切り口が斜めになっている場合は、のこぎりが左右か前後に傾いています。目、刃、墨線が一直線になる姿勢を見直し、二面に引いた墨線を交互に確かめながら切ります。

途中で線から外れ始めたら、刃をひねって無理に戻そうとしないでください。刃が曲がったり、切り溝がゆがんだりします。少し戻って、刃をやや寝かせ、ゆっくり引きながら少しずつ方向を修正します。

刃が重くて進まない

刃が木に挟まれていることが多いです。木が湿っていたり、材が反っていたりすると、切り溝が閉じて刃を締めつけます。切り溝にくさびや薄い木片を差し込んで溝を広げると、刃が軽くなります。

また、縦挽きの向きなのに横挽きの刃を使っていたり、刃に樹脂(やに)が付いていたりしても、重くなります。刃の種類と状態を確かめましょう。

切り口がささくれる

刃が粗すぎるか、木目に合っていない刃を使っていると、切り口がささくれます。特に、切り終わりの側や、裏側の縁がささくれやすくなります。仕上がりが大切な部分は、細かい歯ののこぎりを使うか、墨線に沿ってカッターで浅く切れ目を入れてから切ると、表面の繊維がちぎれにくくなります。

刃が曲がった

無理にこじったり、押すときに力を入れすぎたりすると、薄い刃は曲がってしまいます。軽い曲がりなら使えることもありますが、まっすぐ切れなくなったら、替刃式なら刃を交換するのが確実です。

症状 主な原因 直し方
切り口が斜め のこぎりが傾いている 刃の真上から見る姿勢にする
途中で止まる 刃が挟まれている くさびで溝を広げる
ささくれる 刃が粗い、向きが違う 細かい刃、切れ目を先に入れる
刃がはねる 切り始めが不安定 親指を添え、小さく引く
腕が疲れる 力を入れすぎ 刃の重さで引く感覚にする

場面別の切り方の工夫

基本の手順に慣れたら、作業の内容に合わせた切り方も覚えておくと便利です。

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長い板を縦に切る

長い板を木目に沿って細く切る縦挽きは、切る距離が長く、途中で線から外れやすい作業です。最初に墨線を板の両面に引いておき、ときどき板を裏返して、裏側の線から外れていないかを確かめます。

切り進むうちに切り溝が閉じて刃が挟まれやすくなるので、ある程度切ったら、切り溝の後ろに薄い木片を差し込んでおきます。材を固定し直す場合は、切り終わった部分が作業台の外へ出るように少しずつずらし、切る位置の近くを押さえるようにします。

角材を直角に切る

角材を直角に切るときは、四つの面のうち、上面と手前の側面の二面に墨線を引きます。いきなり一方向から最後まで切ろうとすると、反対側で線から外れやすくなります。慣れないうちは、角材を回しながら、一つの面ごとに浅く切り込みを入れていき、四面すべてに溝ができてから中心を切り抜くと、どの面から見ても線に沿った切り口になりやすくなります。

直角の精度が必要な場合は、のこぎりの刃を当てて案内にする、ソーガイドと呼ばれる補助具を使う方法もあります。刃の角度が固定されるので、初めての人でも直角に切りやすくなります。

薄い板や細い棒を切る

薄い板は、のこぎりの振動で板がたわみ、切り口が割れやすくなります。切る位置のすぐ近くを固定し、細かい歯ののこぎりを寝かせ気味に使います。細い丸棒は転がりやすいので、V字の溝を彫った木片の上に乗せたり、クランプで挟んだりして固定してから切ります。

切り欠きや組み手を作る

材の一部を四角く取り除く切り欠きや、二つの材を組み合わせる組み手を作るときは、胴付きのこが活躍します。切り込む深さの線を材の側面に引き、その線までを胴付きのこで正確に切ります。不要な部分は、何本か切れ目を入れてからのみで取り除くと、きれいに仕上がります。

作業 向くのこぎり 気をつけること
長い板の縦切り 縦挽き、両用の刃 裏の線も確かめる、くさびを入れる
角材の直角切り 横挽き、片刃 面ごとに溝を入れて回す
薄い板の切断 細かい歯の刃 近くを固定し、刃を寝かせる
組み手の切り込み 胴付きのこ 深さの線で正確に止める
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刃の手入れと保管、安全な扱い方

のこぎりは、手入れをすれば長く気持ちよく使えます。また、鋭い刃物なので、安全な扱い方も身につけておきましょう。

使い終わったら汚れを落とす

使ったあとの刃には、おが屑や木の樹脂が付いています。乾いた布で刃の両面を拭き、樹脂がこびりついている場合は、刃物の手入れ用のクリーナーなどで落とします。湿ったまま置くとさびの原因になるので、水で洗った場合はすぐに乾かします。

さびを防ぐには、薄く油を塗った布で刃を軽く拭いてから保管します。鉄のさびがどうしてできるのかは、鉄がさびる仕組みで詳しく紹介しています。

保管のしかた

刃は、専用のカバーを付けるか、厚紙などで覆ってから保管します。ほかの工具とまとめて箱に放り込むと、歯がぶつかって欠けたり、手を入れたときにけがをしたりします。湿気の少ない場所に、吊るすか寝かせて置きます。

替刃の交換と捨て方

替刃式ののこぎりは、刃が切れなくなったら刃だけを交換できます。交換するときは、刃の歯に触れないように持ち、取り付けがしっかり固定されたことを確かめてから使います。古い刃は、厚紙や布で包んでテープで留め、刃物であることが分かるようにして、自治体の分別方法に従って捨てます。

安全に使うために

  • 材は必ず固定し、刃の進む先や真後ろに手を置かない。
  • 切り始めに親指を添えるときは、刃より上の位置にし、歯に触れない。
  • 周りに人がいないことを確かめ、子どもが近くにいるときは作業を控える。
  • 使い終わったのこぎりは、床や作業台に置きっぱなしにせず、すぐにカバーを付ける。
  • 疲れて手元がふらつくときは、無理をせずに休む。

刃物の扱いに不安がある場合や、大きな材を何本も切る必要がある場合は、ホームセンターなどの木材カットのサービスを利用するのも一つの方法です。サービスの有無や内容は店舗ごとに違うので、事前に確認してください。

切った木材を家具や小物に仕上げるときは、オイル・ワックス・ニスの違いを読んでおくと、塗装の段階で迷わずに済みます。

まとめ

手のこぎりは、木目に沿って切る縦挽きと、木目を断ち切る横挽きで刃の形が違い、作業に合わせて両刃、片刃、胴付き、畦挽き、回し挽きといった種類を使い分けます。日本ののこぎりは引いて切る道具なので、力を入れるのは引くときだけで、押すときは力を抜くのが基本です。

まっすぐ切るためには、墨線を二面に引き、材をしっかり固定し、刃の真上から線を見下ろす姿勢をとることが大切です。切り始めは親指を添えて小さく溝をつくり、刃の長さ全体を使ってゆったり引きます。

最初の一歩としては、替刃式の片刃のこぎりを一本用意し、端材の角材に墨線を引いて、線の外側を十回ほど続けて切る練習をしてみてください。切り口を毎回、直角の定規に当てて確かめると、自分のこぎりが左右どちらに傾きやすいかが分かり、次の一本から修正できるようになります。

よくある質問

最初に買うなら、どののこぎりがよいですか?

棚板や角材を切る程度なら、横挽きの刃が付いた替刃式の片刃のこぎりが扱いやすいでしょう。細かい組み手や仕上げの切断をしたくなったら、胴付きのこを加えると作業の幅が広がります。

縦挽きと横挽きは、どう見分ければよいですか?

横挽きの刃は、一枚ずつの歯の先が斜めに研がれていて、刃先がナイフのように尖っています。縦挽きの刃は、歯の先がのみのようにまっすぐで、横挽きより歯が大きく粗いことが多いです。両刃のこぎりでは、歯の細かいほうが横挽き側です。

合板やMDFも、木材用ののこぎりで切れますか?

切ることはできますが、接着剤を多く含む材料は刃先が傷みやすくなります。こうした材料を切ることが多いなら、合板用などとして売られている、細かい歯ののこぎりを用意すると仕上がりがきれいになります。

切り口が斜めになってしまうのはなぜですか?

多くの場合、のこぎりが左右どちらかに傾いているか、力を入れすぎて刃がたわんでいます。のこぎりの真上から見下ろす姿勢をとり、力を抜いて刃の重さで切るように意識すると改善しやすくなります。

替刃式ののこぎりの古い刃は、どう捨てればよいですか?

刃先で人がけがをしないよう、厚紙や布で包んでテープで留め、刃物であることが分かるようにして出します。分別の方法は自治体によって違うため、お住まいの地域の案内に従ってください。

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