ユニバーサル基板への組み替え|ブレッドボードの回路を基板にはんだ付けする手順と配線のコツ
配線のしかた:すずめっき線とジャンパー線
部品を付けたら、部品どうしをつなぐ配線をします。ユニバーサル基板の配線には、主に三つの方法があります。
一つ目は、裏面ですずめっき線(被覆のない銅の単線)を這わせる方法です。ランドの上に線を沿わせ、数穴ごとにはんだで止めていきます。近い穴どうしをつなぐのに向いていて、見た目も整います。
二つ目は、被覆のある単線(ジャンパー線)を使う方法です。離れた場所どうしをつなぐときや、ほかの配線をまたぐところで使います。被覆があるので、交差しても短絡しません。表側に通すと、裏面がすっきりします。
三つ目は、部品の足の切れ端を使う方法です。抵抗の足を切ったあとの余りは、短い配線にちょうどよい長さです。捨てずに取っておくと便利です。

すずめっき線を這わせる手順
- 配線の長さより少し長めに、すずめっき線を切る。
- 片方の端を、つなぎたい部品の足と同じ穴に通すか、足に巻き付けてはんだ付けする。
- 線をランドの上に沿わせ、ピンセットで軽く引っ張ってたるみを取る。
- 数穴おきに、線とランドをはんだで止める。曲がり角では必ず止める。
- もう片方の端を、つなぎたい足のランドではんだ付けし、余った線を切る。
線をたるませたままにすると、隣のランドや別の線に触れて、短絡の原因になります。直角に曲げる場所では、ラジオペンチで先に折り目をつけておくと、きれいに沿わせられます。
隣どうしをはんだでつなぐ方法について
隣り合ったランドどうしを、はんだを盛ってつなぐ「はんだブリッジ」という方法もあります。手軽ですが、はんだの量が安定しにくく、後で外すのも手間です。2〜3穴程度のごく短いつなぎだけにとどめ、長い配線には線を使うほうが確実です。
配線のときに気をつけること
電源のプラスとGNDの線は、ほかの線より先に引いておくと全体の見通しが良くなります。また、プラスとGNDの線が隣り合うところは、短絡したときに電池を傷めたり、部品が熱くなったりする原因になりやすい場所です。1穴以上のすき間を空けて通すか、被覆のある線を使うと安心です。
配線を1本引くたびに、配置図の上で、その配線を色ペンでなぞっていきます。全部の線がなぞられれば、配線は終わりです。この「なぞり確認」をするだけで、引き忘れや二重の配線が見つけやすくなります。
通電前の確認:見た目とテスター
配線が終わったら、すぐに電池をつなぎたくなりますが、その前に確認の時間をとります。低電圧の回路でも、短絡したまま電池をつなぐと、電池や線が熱を持つことがあります。

目で見る確認
まず、はんだ面を明るい場所で、できればルーペを使って見ます。隣のランドとはんだがつながっていないか、はんだが少なくてランドと足が離れていないか、切った足の切れ端が基板の上に残っていないかを確かめます。
はんだの表面がつやのない灰色でざらついていたり、ランドとの境目に段差があったりする場合は、はんだがうまくなじんでいない可能性があります。こてを当て直して、なめらかな山の形に整えます。

テスターで確かめる
次に、テスター(マルチメーター)の導通確認で、電源のプラスとGNDのあいだが短絡していないかを確かめます。ここで導通の音が鳴る場合は、どこかでつながってはいけないところがつながっています。電解コンデンサが付いている回路では、測り始めに一瞬だけ音が鳴ることがありますが、すぐに鳴りやむなら充電の影響です。鳴り続けるなら短絡を疑います。
そのあと、配置図の配線を一本ずつ、両端の足のあいだで導通を確かめていきます。テスターの使い方は、テスター(マルチメーター)の基本で、導通確認と電圧の測り方を紹介しています。
初めての通電
確認が終わったら、ICをソケットに差し、電池をつなぎます。最初は、電池をつないだまま放置せず、数秒ようすを見ます。部品が熱くなっていないか、焦げたにおいがしないかを確かめ、異常があればすぐに電池を外します。
乾電池やUSBなどの低電圧でも、短絡すると電池や線が熱くなることがあります。初めての通電では目を離さず、熱やにおいに気づいたらすぐに外してください。家庭用コンセントにつなぐ回路は、この記事では扱いません。










