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歴史・文化

公現祭とガレット・デ・ロワ|1月6日の由来、フェーヴと王冠、各地の王様のお菓子

フェーヴと紙の王冠の習わし

そら豆から小さな陶製の人形へ

フェーヴはフランス語でそら豆を意味し、もともと豆を使ったことに由来する名前です。今は陶製の小さな人形や置物がよく知られ、人物、動物、建物など、さまざまな形があります。名前が豆のまま残っているため、現代の商品でフェーヴ付きとあっても、食べられる豆が付くとは限りません。

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切り分けたガレットと小さな陶器の人形
フェーヴと紙の王冠で王様を決める

伝統的な遊びでは、切り分けたお菓子の一つに入ったフェーヴを見つけた人が、その日の王様や女王様になります。その目印が紙の王冠です。王冠は宗教上の役職や身分を与えるものではなく、食卓での役を楽しむための道具です。フェーヴを別添えにした商品でも、王冠やくじを使えば、この遊びの部分を取り入れられます。

豆を使って一日の王を選ぶ習慣は、古代ローマの祭りと結びつけて説明されることがあります。ただし、古代の行事と今のパイ菓子を、途中の変化を飛ばして同じものと見なすことは避けたいところです。豆を使うくじ、キリスト教の祝日、各地の菓子作りが重なってきた習慣として読む方が、単一の発祥話に頼らず理解できます。

最年少の子が配る相手を決める

よく紹介される配り方では、大人が一切れを示し、最年少の子がテーブルの下から、その一切れを誰に渡すか名前を言います。子どもから切り分けた皿が見えないため、配る側が好きな相手に当たりを選びにくくする仕組みです。切る人、相手を言う人、受け取る人という役が分かれます。

テーブルの下へ入ること自体が欠かせないわけではありません。皿に背を向けたり、食べ物から離れた場所で名前を選んだりしても、配る相手を先に見て選ばないという考え方は残せます。

王冠の遊びを支える三つの役(切り分ける人、相手を決める人、王冠を受ける人)
家庭ではくじを食卓から離して行う形に替えられます。

家庭によっては、王様が相手役を選ぶなど、その先の決まりを足します。一方で、誰かを選ぶことが負担になる集まりなら、王冠を受け取るだけで十分です。勝った人に大きな権限を与えたり、ほかの人へ命令させたりせず、乾杯の言葉や記念写真など、短い役にすると参加しやすくなります。

次のお菓子を用意する人を決める習慣が紹介される場合もありますが、どの家庭にも共通する義務ではありません。知らずに参加した人へ、後から代金や手間を求めることは避けます。費用のある遊びに変えるなら始める前の合意が必要ですが、初めての会では王冠だけにしておくと、由来と味を落ち着いて楽しめます。

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スペインのロスコンと三博士の贈り物

前夜のパレードから朝の贈り物へ

スペインでは、1月6日はレジェス・マゴス、つまり三博士と結びついた日です。多くの町で1月5日の夕方から夜に三博士のパレード「カバルガタ」が行われ、子どもたちは翌朝の贈り物を楽しみにします。サンタクロースの習慣も見られますが、それだけでクリスマスの贈り物を説明すると、この年明けの行事を見落とします。

一連の習わしに登場するお菓子が、ロスコン・デ・レジェスです。輪形の甘い発酵菓子で、砂糖漬けの果物などを飾り、クリームを挟んだものもあります。フランスのパイのガレットとは生地が違い、見た目では南仏の王冠形の菓子に近いものです。三博士を待つ時間と、その後の家族の食卓の両方に関わります。

食べる場面も、6日の一回だけに限られません。5日の午後や、6日に贈り物を受け取った後などの例が紹介されています。「決まった時刻に食べなければならない菓子」と考えるより、前夜から当日へ続く祝いの食べ物と捉える方が自然です。

同じ国の中でも中身や決まりが違う

カタルーニャでは、tortell de Reis と呼ばれる輪形の菓子が親しまれています。人形と豆を入れる習わしがあり、中身もマジパンなど地域や作り手によって異なります。人形を引いた人と豆を引いた人に別の役を与える遊びも知られますが、具体的な扱いはその場で確認する方がよいでしょう。

豆を食べ物に入れる文化を紹介することと、家庭で同じことを勧めることは別です。乾いた豆も小さく硬いため、陶製の人形を豆に替えれば安心というわけではありません。後で紹介する紙のくじなら、人形と豆をそれぞれ絵にしたカードで、二種類の役がある遊びを再現できます。

現地のパレードへ出かける場合は、お菓子の伝統とは別に観覧の準備が必要です。開催日時や経路は自治体・主催者の最新の公式案内で確認し、混雑する場所では同行者と待ち合わせ場所を決めます。写真で見た演出が必ず行われるとは限らず、道へ出たり配布物を追って人の流れを横切ったりせず、係員の案内に従ってください。

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メキシコのロスカとイタリアのベファーナ

中南米はメキシコの例から見る

スペイン語圏の中南米にも、三博士の日の贈り物や王様のお菓子の習慣があります。ただし、国全体をひとまとめにして同じ名前、同じ遊び方とするのは避けたいところです。分かりやすい一例が、メキシコのロスカ・デ・レジェスです。スペインのロスコンと名前は似ていますが、現地の呼び方と祝いの続きに違いがあります。

メキシコでは、輪形や楕円形のロスカを分け、中の小さな人形を見つけた人が、2月2日のカンデラリアの日にタマレスを振る舞う習慣が知られます。タマレスはトウモロコシの生地などを包んで蒸す料理です。一度のくじが、その日の王冠だけで終わらず、次の集まりへつながる点が特徴です。

この習慣を家で話すなら、「当たりを引くと次の集まりの食べ物を用意する例もある」と紹介できます。ただし、旅行で買ってきたお菓子を出しただけで、招いた人に同じ負担を求めることはしません。文化の紹介と自宅の約束を分け、再現するのは菓子を囲む部分までにしても、十分に違いを味わえます。

ベファーナが訪ねる夜

イタリアの公現祭に結びつく人物として知られるのが、ほうきに乗った年配の女性、ベファーナです。1月5日から6日の夜に子どもたちを訪ね、つるした靴下へお菓子などを入れるという伝承があります。物語には、よい子には甘い物、そうでない子には炭という要素もあり、炭をかたどった砂糖菓子も見られます。

ベファーナは、ガレットの中から見つかる王様の別名ではありません。三博士を記念する宗教の祝日と、子どもへ贈り物をする民間伝承が、同じ季節に重なっています。その由来を一つの古代の儀式に決めるより、現在よく知られる人物像と家庭の習慣を紹介する方が、確かな範囲で話せます。

地域の例 食卓や家に登場するもの 祝いを比べる手がかり
フランス パイやブリオッシュ、フェーヴ、王冠 その日の王様や女王様を選ぶ
スペイン ロスコン、三博士の行列と贈り物 前夜の町の行事から家庭へ続く
メキシコ ロスカと幼子を表す人形 2月の集まりへつながる例がある
イタリア ベファーナ、靴下、お菓子 夜に訪ねる人物の伝承が重なる

表は代表的な例を比べたもので、各国のすべての家庭に共通する決まりではありません。お菓子の形だけでなく、誰が贈るのか、誰と分けるのか、次の約束があるのかという観点で見ると、似た輪形の菓子でも違いが見えてきます。

年越しの行事と混同しないことも大切です。たとえばスペインの大晦日のぶどうと、1月6日のロスコンは別の場面の習わしです。新年を迎える行動を比べたい場合は、世界の年越しと新年の習慣と分けて読むと、同じ国の冬にも複数の祝いがあることが分かります。

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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙