ハングルの読み方入門|母音・子音の組み立て、パッチムと音読練習
ハングルを初めて学ぶ人へ、一文字を初声・中声・終声に分ける読み方から、基本母音と合成母音、子音の形、平音・激音・濃音の違いまで説明します。パッチムの七つの代表音、連音化や鼻音化を例で確かめ、単語を読む手順、辞書音声の使い方、答え付きの練習と短時間の復習で、文字と音を結び付ける方法をまとめました。

韓国語のメニューや地名には、丸、四角、短い線を組み合わせた文字が並びます。初めは複雑に見えても、一文字ずつ違う図形を丸ごと暗記する必要はありません。ハングルは、子音と母音の部品を、決まった位置に組み合わせて書く文字です。
例えば우유は「牛乳」という意味で、二つの文字の最初にあるㅇは音を出しません。残る母音ㅜとㅠを順に読めば、単語の組み立てが分かります。一方、同じㅇでも文字の下に来れば音があるため、形と位置を一緒に見ることが必要です。
この記事では、文字を分解する練習から、母音と子音、パッチム、単語の中で起こる音の変化へ進みます。ここで使うカタカナやローマ字は音を考える目安です。日本語の音へ置き換えて覚え切るのではなく、短い単語を教材音声と照らし合わせるところまでを、一回の練習に含めます。
ハングルは、初声・中声・終声の順に組み立てる
四角い一まとまりの中に、音の部品があります
ハングルを構成する部品を字母と呼びます。最初の子音が初声、中心になる母音が中声、あれば最後の子音が終声です。終声はパッチムとも呼ばれます。韓国の国立国語院による文字の説明でも、字母を音節の単位にまとめる仕組みが示されています。
가ならㄱ+ㅏ、고ならㄱ+ㅗです。한はㅎ+ㅏ+ㄴとなり、下のㄴがパッチムです。한글は한と글の二つのまとまりで、それぞれに母音が一つずつ入っています。日本語のカタカナで何文字になるかを数えるより、まずハングルのまとまりと部品を対応させます。
母音がㅏ、ㅓ、ㅣなど縦に長い形なら、子音の右側に置きます。ㅗ、ㅜ、ㅡなど横に長い形なら、子音の下側です。ㅘのような組み合わせた母音は、子音の下と右を使います。パッチムがある場合は、どの形でも一番下へ置かれます。
「最初の子音、母音、下の子音」と目を動かします
- まず四角い一まとまりの範囲を確認します。
- 左か上にある、最初の子音を見つけます。
- 右か下にある母音を確認します。
- その下にパッチムがあるかを見ます。
- 子音と母音を合わせ、あれば終わりの子音まで続けます。

初声のㅇは音を出さないので、아はㅏの母音だけ、오はㅗの母音だけを読みます。「丸だからン」と覚えると、아まで「ンア」になってしまいます。ㅇの働きは位置で変わる、と最初から分けておくと混乱を防げます。
文字の由来は、形を整理する手がかりです
ハングルは15世紀に作られ、訓民正音として公布された文字です。基本になる子音の形は発音器官、母音は天・地・人を表す点や線に基づくと説明されます。韓国国家記録院のハングルの紹介でも、子音と母音を組み合わせる成り立ちを確認できます。
ただし、由来の説明を読むだけで現代の発音が身に付くわけではありません。「形が似た字は関連づけて覚えられる」という助けにし、実際の音は現在の学習用音声で確かめます。歴史の知識と、自分の口を動かす練習は分けて進めると理解しやすくなります。
基本母音十個と、組み合わせた母音を覚える
短い線の向きと数を、音と結び付けます
学習の入口では、基本母音としてㅏ、ㅑ、ㅓ、ㅕ、ㅗ、ㅛ、ㅜ、ㅠ、ㅡ、ㅣの十個を覚えます。ㅏとㅓは短い線の左右、ㅗとㅜは上下が違います。短い線が二本になるㅑ、ㅕ、ㅛ、ㅠは、対応する母音の前に短いyの渡りが入る音です。
| 母音 | 初声ㅇと組む | 音を覚えるときの目安 |
|---|---|---|
| ㅏ | 아 | a。アに近い音 |
| ㅑ | 야 | ya。ㅏの前に短いyを加える |
| ㅓ | 어 | eo。唇を丸めすぎないオ系の音 |
| ㅕ | 여 | yeo。ㅓの前に短いyを加える |
| ㅗ | 오 | o。唇を丸めるオ系の音 |
| ㅛ | 요 | yo。ㅗの前に短いyを加える |
| ㅜ | 우 | u。唇を丸めるウ系の音 |
| ㅠ | 유 | yu。ㅜの前に短いyを加える |
| ㅡ | 으 | eu。唇を丸めないウ系の音 |
| ㅣ | 이 | i。イに近い音 |
表のeoやeuは表記の約束で、「エオ」「エウ」という二つの母音を続ける指示ではありません。国立国語院のローマ字表記案内でも、この対応を確認できます。ローマ字は音の名前を区別する補助にして、アルファベットを一文字ずつ日本語読みしないようにします。
ㅓとㅗ、ㅡとㅜは、同じカタカナで済ませません
日本語ではどちらも「オ」「ウ」と書きたくなりますが、韓国語では別の母音です。ㅗとㅜは唇を丸め、ㅓとㅡはそれぞれ対応する音より丸めを弱くすることを、まず口の動きで確かめます。ㅡを出すために唇を強く横へ引き続ける必要はありません。
練習では어と오、으と우を一組にして、同じ話者の音声を交互に聞きます。最初に口の形を見て、次は文字だけを見て発音し、最後に音を聞いてどちらの文字か選びます。発音と聞き取りを別々に試すと、形を忘れたのか、音の違いが分からないのかを分けられます。
日本語の口の形からの説明には限界があります。「大きく開けば必ずㅓ」のような一つの動作で決めず、音声に戻って確かめてください。口を誇張して疲れるまで練習するより、短く聞き比べる回数を増やす方が続けやすくなります。
合成母音は、形と実際の音を分けて覚えます
基本の十個に加え、ㅐ、ㅔ、ㅒ、ㅖ、ㅘ、ㅙ、ㅚ、ㅝ、ㅞ、ㅟ、ㅢがあります。ㅘはㅗとㅏ、ㅝはㅜとㅓが組み合わさった形です。ただし、部品を長く二音に分けて読むのでなく、一つの音節の母音として発音します。
애と에、얘と예は、まず綴りを見て区別できるようにします。実際の音の区別には話者差があり、聞き取りだけで綴りを決めにくい場合があります。ㅚ、ㅙ、ㅞも、音だけから文字を逆算しようとせず、외국、왜、웨이터など、辞書で確認した単語の綴りと一緒に覚えます。
ㅢは位置や用法によって読み方が変わるため、「いつでもウイ」と固定しません。初回は의の形を認識し、単語ごとに発音を調べるところまでで十分です。基本母音がまだ曖昧なら、合成母音を一度に全部音読するより、ㅘとㅝなど形の違いが分かりやすい組から増やします。
子音十四個は、形の仲間と単語で整理する
五つの基本形から、似た字をまとめます
基本の子音字はㄱ、ㄴ、ㄷ、ㄹ、ㅁ、ㅂ、ㅅ、ㅇ、ㅈ、ㅊ、ㅋ、ㅌ、ㅍ、ㅎの十四個です。さらにㄲ、ㄸ、ㅃ、ㅆ、ㅉの五つを合わせると、初声に使う子音字は十九個になります。十四個という数と十九個という数は、数えている範囲が違います。
形の由来では、ㄱは舌の奥、ㄴは舌先、ㅁは口、ㅅは歯、ㅇは喉に関係します。ㄱとㅋ、ㄷとㅌ、ㅂとㅍ、ㅈとㅊは形も音の系列も関連します。字母の名前を暗唱する練習だけでなく、同じ母音を付け、가と카、다と타のように読んで比べます。

ㅁとㅇ、ㄴとㄹは、線の位置を確認します
小さい文字では、ㅁの角とㅇの丸、ㄴとㄹの折れ方が見分けにくいことがあります。読めない字を大きく書き、どの線が足りないかを元の文字と比べます。丸い雰囲気、四角い雰囲気だけで覚えず、線の数とつながり方を確認する練習です。
ㄹは初声とパッチムで舌の使い方が異なるため、ローマ字のrかlのどちらか一方と決めないようにします。ㅅも、시などではシに近い響きになります。形を覚える段階では代表的な音を押さえ、同じ字が別の環境でどう聞こえるかは、単語を増やしながら確かめます。
最初の組み合わせ練習には나、마、가、다など、パッチムのない文字が使えます。母音をㅏにそろえて子音だけ替え、次に子音をㄴにそろえて나、너、노、누と母音だけ替えます。一度に両方を変えない方が、読み違えた部品を見つけやすくなります。










