寒中見舞いの書き方|出す時期、喪中の相手への文例、年賀状の返事が遅れたときの言葉
場面別の文例
文例は組み立ての見本です。そのまま写すより、固有の一言を足すと気持ちが伝わります。
喪中の相手へ
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中と伺い 年頭のごあいさつは控えさせていただきました
寒さの厳しい折 お力落としのことと存じますが どうかお体を大切にお過ごしください
令和○年 一月
親しい友人なら、もう少しやわらかく書いてもよいでしょう。「その後いかがお過ごしですか。落ち着いたら、ゆっくりお話しできたらうれしいです」のように、返事を求めない形にしておくと、相手の負担になりません。
自分が喪中で、年賀状をもらった相手へ
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
昨年○月に父が他界し 新年のごあいさつを控えさせていただきました
旧年中にお知らせできず 失礼いたしましたことをおわび申し上げます
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください
令和○年 一月
亡くなった年月と続柄が書いてあれば十分で、年齢や死因を書く必要はありません。
喪中と知らずに年賀状を出してしまった相手へ
寒中お見舞い申し上げます
ご服喪中とは存じ上げず 年頭のごあいさつを差し上げてしまい 大変失礼いたしました
遅ればせながら 心よりお悔やみ申し上げます
寒い日が続きますので くれぐれもお体を大切になさってください
令和○年 一月
おわびは一度にとどめます。何度も謝ると、相手が慰める立場になってしまいます。
年賀状の返事が遅れたとき
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をありがとうございました
ごあいさつが遅くなり 申し訳ありません
おかげさまで家族一同 元気に過ごしております
本年もどうぞよろしくお願いいたします
令和○年 一月
年が明けた最初の便りなので、「本年もよろしく」と書くのは自然です。遅れた理由があれば一言添えますが、長い説明は不要です。
仕事の相手へ
寒中お見舞い申し上げます
平素より格別のお引き立てをいただき 誠にありがとうございます
年頭のごあいさつが遅れましたことをおわび申し上げます
厳寒の折 皆様のご健康をお祈りいたします
令和○年 一月
取引先の担当者本人や、その家族に不幸があった場合は、会社としての文面とは別に、個人の言葉で一言添えるとていねいです。
親しい人へ
寒中お見舞い申し上げます
毎朝の冷え込みがこたえますが 元気にしていますか
こちらは先週の雪で 子どもたちが大喜びでした
春になったら また会えるのを楽しみにしています
令和○年 一月
具体的なできごとが一つあると、印刷の文面でも手紙らしくなります。
はがきと切手の選び方
はがきの種類
寒中見舞いには、通常の郵便はがき、または絵はがきや無地の私製はがきに切手を貼ったものを使います。
年賀はがきは、余っていても使わないほうが無難です。新年を祝うためのはがきなので、祝う気持ちを避けたい喪中の場面には合いません。余ったはがきの扱いは郵便局で確認できます。郵便料金は改定されることがあるので、私製はがきを使うときは、出す前に日本郵便の公式サイトで料金を確かめてください。
絵柄の選び方
冬の静かな絵柄が合います。雪の景色、椿、水仙、南天、梅のつぼみなどが定番です。年賀状のような干支の絵や、華やかな赤や金の組み合わせは避けます。
| 相手 | 合う絵柄 | 避けたい絵柄 |
|---|---|---|
| 喪中の相手 | 雪景色、水仙、無地に近いもの | 華やかな花、干支、鶴亀 |
| 目上の人・仕事の相手 | 梅、椿、落ち着いた風景 | 派手な色づかい、笑いを誘う絵 |
| 親しい人 | 好きな絵柄、手描きの絵、写真 | とくになし |
子どもの写真入りのはがきは、親しい相手には喜ばれますが、喪中の相手には控えます。
手書きと印刷
印刷でも失礼にはなりませんが、一言は手書きにすると、受け取る側の印象がよくなります。喪中の相手や、年賀状へのおわびの便りなら、短くても手書きで書くと、気持ちが伝わりやすくなります。
宛名は、郵便番号と住所、名前を丁寧に書きます。喪中の相手に出す場合、薄墨を使う必要はありません。薄墨は香典の表書きなどで使われるもので、寒中見舞いはふつうの黒で書きます。
避けたい言葉と言いかえ
寒中見舞いは新年のあいさつではないので、祝う言葉を入れないのが基本です。喪中の相手だけでなく、年賀状の返事でも同じです。
- 「あけましておめでとうございます」「謹賀新年」「賀正」などの賀詞は入れない
- 「新春」「初春」は、年賀状の言葉なので避ける
- 喪中の相手には「おめでとう」のほか、「寿」「賀」の字も避ける
- 「去年」の「去」を嫌って、「昨年」「旧年」と書く人が多い
- 喪中の相手には「たびたび」「重ね重ね」などの重ね言葉を避ける

「死」の言い方
自分の身内が亡くなったことを書くときは、「他界いたしました」「永眠いたしました」が使われます。「死亡」「急死」などの直接的な言葉は避けます。相手の身内に触れるときは、「ご逝去」「お悔やみ」という表現を使いますが、宗教によって合う言葉が違います。分からないときは、「お悔やみ申し上げます」にとどめると無難です。
明るい近況はどこまで書くか
喪中の相手に対し、結婚や出産などおめでたい話題を書くのは控えます。相手の気持ちが落ち着いたころに別の機会に伝えれば十分です。自分の健康や仕事の話を少し書くくらいなら問題ありません。
投函の前に確かめること
寒中見舞いの失敗は、文章のうまい下手より、時期と言葉の取り違えがほとんどです。書き終えたら、次の点を見直します。

よくある失敗
いちばん多いのは、年賀状の返事を急ぐあまり、松の内のうちに喪中の相手へ届けてしまうことです。喪中の相手には急いで出す必要がないので、1月15日を過ぎてから届くようにしておくと確実です。
次に多いのは、印刷された文面と手書きの一言がちぐはぐになることです。たとえば印刷が「厳寒の候」で始まる改まった文面なのに、手書きで「またごはん行こうね」と書くと、どちらも浮いてしまいます。親しい相手用には、印刷の文面をやわらかくするか、印刷を最小限にして手書きを増やします。
相手の名前を書くときの敬称にも気をつけます。家族あての便りでは「○○様 ご家族様」のようにし、故人の名前を宛名に入れないようにします。亡くなった人あてに届いた年賀状への返事は、遺族の名前で書き、宛名は差出人本人にします。
文章が長くなるとき
書きたいことが多いときは、はがきにこだわらず、封書で手紙にします。喪中の相手へ、故人との思い出を伝えたい場合などです。寒中見舞いの便りに長い思い出話を詰めるより、別の手紙にしたほうが、相手も落ち着いて読めます。
間に合わなかったときの余寒見舞い
立春を過ぎたら、「寒中」ではなく「余寒」の便りにします。余寒は、立春を過ぎてもなお残る寒さのことです。
書き出しを「余寒お見舞い申し上げます」に変えれば、組み立ては寒中見舞いと同じです。時候の言葉は「立春とは名ばかりの寒い日が続いておりますが」「暦の上では春を迎えましたが」のように、春になったのにまだ寒い、という内容にします。
いつまで出せるかは厳密に決まっていませんが、2月末ごろを目安に、寒さが続く間とするのが一般的です。寒さが厳しい地域では3月上旬まで出す人もいます。
喪中の相手への便りが遅れた場合でも、「余寒見舞い」で十分に気持ちは伝わります。時期を過ぎたからと諦めるより、短くても出すことを優先してよいでしょう。
メールやメッセージで済ませてよいか
親しい友人なら、寒中見舞いの代わりにメールやメッセージを送るのもよい方法です。形式にこだわらず、「寒くなったけれど元気ですか」と一言送るだけでも気持ちは伝わります。
ただし、年賀状を送ってくれた目上の人や、喪中の相手への返事には、はがきのほうが向いています。相手が手紙で伝えてくれたなら、同じ形で返すと、ていねいさがそろいます。
まとめ
寒中見舞いは、松の内が明けてから立春の前日までに届ける冬の便りです。季節のあいさつであると同時に、喪中の相手へのあいさつや、遅れた年賀状の返事にも使えます。文面は、見舞いの言葉、時候と気づかい、用件、結び、日付の五つで組み立て、祝う言葉を入れないのが基本です。
最初の一歩として、今年の喪中はがきを受け取ったら、1月に寒中見舞いを出す相手の名前を手帳に書いておいてください。あわせて、絵柄の落ち着いたはがきを数枚用意し、立春の日付を確かめておけば、年が明けたときに迷わず書き出せます。
よくある質問
寒中見舞いはいつからいつまでに出しますか?
松の内が明けてから立春の前日までに届くように出します。松の内は1月7日までとする地域が多く、関西などでは15日までとする地域もあります。迷ったら、相手の地域の習慣に合わせると安心です。
喪中の相手に寒中見舞いを出してもよいですか?
出してかまいません。年賀状を控える代わりのあいさつとして、よく使われます。祝う言葉を避け、相手の気持ちと体調を気づかう文面にして、松の内が明けてから届くようにします。
自分が喪中のときに年賀状が届いたら、どうすればよいですか?
松の内が明けてから、寒中見舞いで返すのが一般的です。年賀状へのお礼を述べ、喪中で新年のあいさつを控えたことと、知らせなかったおわびを短く添えます。亡くなった事情を詳しく書く必要はありません。
年賀はがきを寒中見舞いに使ってもよいですか?
避けたほうが無難です。年賀はがきは新年を祝うためのはがきなので、喪中の相手には特に向きません。余っている場合は、郵便局での交換の扱いを確かめてください。通常のはがきか、絵はがきに切手を貼って使います。
立春を過ぎてしまったらどうしますか?
立春を過ぎたら、「寒中」ではなく「余寒見舞い」として出します。書き出しを「余寒お見舞い申し上げます」に変えれば、組み立てはほとんど同じです。2月中を目安に、遅くならないうちに出します。










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