スポンサーリンク
歴史・文化

寒中見舞いの書き方|出す時期、喪中の相手への文例、年賀状の返事が遅れたときの言葉

寒中見舞いを出せる時期と、関東と関西で違う松の内の考え方、喪中の相手や自分が喪中のとき、年賀状の返事が遅れたときの文例を場面別にまとめました。文面の組み立て、はがきの選び方、避けたい言葉、立春を過ぎたときの余寒見舞いまで整理しています。

窓辺に置いた無地のはがきと赤い椿

年が明けて、年賀状の返事を出しそびれていたことに気づく。喪中の友人に年始のあいさつをしたいけれど、「おめでとう」とは書けない。こんなときに役に立つのが寒中見舞いです。形式を知らないと身構えてしまいますが、組み立ては単純で、はがき1枚に数行を書けば足ります。

ただ、寒中見舞いは出せる時期に区切りがあり、誰に出すかによって使える言葉が変わります。この記事では、時期の数え方を確かめたうえで、文面の組み立てと場面別の文例、はがきの選び方、避けたい言葉を順に説明します。立春に間に合わなかったときの余寒見舞いまで含めて整理しました。

スポンサーリンク

寒中見舞いとはどんな便りか

寒中見舞いは、一年でいちばん寒い時期に、相手の体調を気づかって送る季節の便りです。夏の暑中見舞いの冬版と考えると分かりやすいでしょう。もともと、季節の変わり目や厳しい時期に親しい人の様子をたずねる習慣があり、それがはがきの便りとして定着しました。

「寒中」は暦の言葉

「寒中」は、ただ寒い時期という意味ではなく、暦の上の期間を指す言葉です。二十四節気の小寒(1月5日ごろ)から大寒(1月20日ごろ)を経て、立春(2月4日ごろ)の前日までのおよそ30日間を「寒の内」、または「寒中」と呼びます。小寒に入る日が「寒の入り」で、立春の前日が節分です。二十四節気の成り立ちは二十四節気と七十二候の読み方で説明しています。

この期間には、寒稽古や寒中水泳、この時期の冷たい水で仕込む酒や味噌など、寒さを生かす習慣が各地にあります。寒中見舞いの「寒中」も同じ言葉で、暦に支えられた便りといえます。

今は年始のあいさつの代わりとしても使う

本来は季節の便りですが、現在の寒中見舞いは、年賀状を出せなかったときの代わりとして使われることが増えています。喪中で年賀状を控えた場合や、松の内のうちに年賀状の返事が出せなかった場合などです。

お祝いの言葉を含まないので、祝う気持ちになれない相手や時期にも使えるところが、この便りの便利な点です。「新年のあいさつをしたいが、おめでたい形にはしたくない」という場面の受け皿になっています。

暑中見舞いとの違い

暑中見舞いと比べると、寒中見舞いには決定的な違いが一つあります。暑中見舞いは夏の便りとして独立していますが、寒中見舞いは年賀状のすぐあとに出すため、年賀状との関係を考えなければなりません。

比べる点 暑中見舞い 寒中見舞い
時期 梅雨明けごろから立秋の前日まで 松の内の明けから立春の前日まで
時期を過ぎたら 残暑見舞い 余寒見舞い
主な役割 季節のあいさつ 季節のあいさつ、年賀状の代わり
気をつけること とくに少ない 祝う言葉を入れないこと

時期の決まり方も、終わりが二十四節気で区切られている点は同じです。立秋を過ぎれば残暑見舞いになるのと同じように、立春を過ぎれば余寒見舞いになります。

寒中見舞いの三つの働き(季節の便り、年賀状の代わり、遅れた返事)
季節の便りが、年賀状の代わりも担うようになりました。
スポンサーリンク

出す時期の数え方

寒中見舞いの時期は、「松の内が明けてから立春の前日まで」です。これは投函する日ではなく、相手に届く日で考えます。

始まりは松の内の明け

松の内は、正月の飾りを立てておく期間で、年神様がとどまるとされる間です。1月7日までとする地域が多く、関西などでは1月15日までとする地域もあります。

松の内はまだ年賀状の時期なので、この間に届く便りは年賀状と重なります。特に喪中の相手に送る場合、正月のうちに届くと、気づかいのつもりの便りがかえって落ち着かないものになりかねません。相手の住んでいる地域が分からず迷うときは、1月15日を過ぎて届くように出せば、どちらの地域でも松の内が明けたあとになります。

早く出しすぎるのにも注意が必要です。12月のうちに投函すると、松の内の前に届くおそれがあります。寒中見舞いは年が明けてから書く、と決めておくと間違えません。

終わりは立春の前日

終わりは立春の前日、つまり節分の日です。立春は太陽の位置で決まるので、年によって日付が動き、2月3日や5日になることもあります。立春の日付は、その年の暦で確かめておくと確実です。

暦の上では立春から春なので、この日を過ぎると「寒中」とは呼べません。郵便は配達に日数がかかることがあり、土曜日や休日は配達されない場合もあります。余裕をもって、1月中に投函するつもりでいると安心です。実際の配達の扱いは日本郵便の公式サイトで確認してください。

届く時期 便りの名前 備考
元日〜松の内 年賀状 松の内は1月7日まで、地域により15日まで
松の内の明け〜立春の前日 寒中見舞い 寒中は小寒から立春の前日まで
立春〜2月末ごろ 余寒見舞い 寒さが続く間に出す
投函の時期を決める流れ(1. 相手の地域、2. 届く日、3. 投函)
届く日から逆算して決めます。

迷いやすい境目

たとえば1月10日に関西の人へ便りを出す場合、15日より前に届くなら、相手の地域ではまだ松の内です。年賀状の返事として新年のあいさつを書くか、15日を過ぎるまで待って寒中見舞いにするかを選びます。喪中の相手なら、待ってから出すのがよいでしょう。

親しい友人どうしなら、1日や2日のずれを気にする人はあまりいません。厳密さが求められるのは、目上の人や仕事の取引先、そして喪中の相手です。相手によって気の配り方を変えると、考える手間が減ります。

次のページへ寒中見舞いを出す場面
スポンサーリンク
  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙