LEDに付ける抵抗の計算|オームの法則と順方向電圧、抵抗値の選び方とワット数の確かめ方
実際の電流を測って確かめる
計算で決めた抵抗を付けて組み立てたら、実際にどのくらいの電流が流れているかを確かめておくと、次からの計算の精度も上がります。
抵抗の両端の電圧から電流を求める
電流を測るには、テスターを電流のレンジにして回路に割り込ませる方法もありますが、つなぎ方をまちがえると、テスターのヒューズが切れたり、回路をショートさせたりすることがあります。慣れないうちは、電圧を測って計算で電流を求める方法が安全です。
- 回路に電源を入れ、LEDが光っている状態にします。
- テスターを直流電圧のレンジにします。
- 抵抗の両端に、テスト棒を当てて電圧を測ります。
- 測った電圧を抵抗値で割ると、流れている電流が分かります。
たとえば330Ωの抵抗の両端が2.9Vなら、2.9÷330≒0.0088A、つまり約8.8mAです。同じようにLEDの両端の電圧を測れば、そのLEDの実際の順方向電圧も分かります。テスターの基本的な使い方は、テスター(マルチメーター)の基本|乾電池で覚える電圧・導通・抵抗の測り方で紹介しています。

測った値を次の計算に使う
実際の順方向電圧が分かったら、メモに残しておきます。同じ袋に入っていたLEDなら、順方向電圧はおおむね近い値になります。次に同じLEDを別の電源で使うときは、その値で計算すれば、目安の値を使うより正確に電流を決められます。
よくある失敗と見直す順番
LEDの回路がうまく光らないときや、思った明るさにならないときは、原因を順番に確かめると早く見つかります。
よくある失敗
いちばん多いのは、電流の単位の直し忘れです。10mAを10Aとして計算すると、答えは0.3Ωという、ほとんど抵抗がないような値になります。計算結果が数Ωのような小さな値になったら、単位を見直します。
次に多いのが、LEDの向きの逆と、抵抗の色帯の読みちがいです。抵抗値が一桁ちがうと、電流も一桁ちがってしまいます。白いLEDの順方向電圧を赤と同じ2V前後で計算してしまい、思ったより暗くなる、ということもあります。

見直すときの考え方
暗いからといって、抵抗をどんどん小さくしていくのは避けます。まず計算を見直し、計算どおりの電流が流れているかを、前の章の方法で確かめます。計算どおりで暗いなら、LEDの定格の範囲で電流を少し増やすか、明るいタイプのLEDに替えることを考えます。
逆に、計算どおりなのにLEDが熱くなる、抵抗が熱くなるという場合は、電力の見積もりを見直し、電流を減らすか、定格の大きい抵抗に替えます。
まとめ
LEDに付ける抵抗は、電源電圧からLEDの順方向電圧を引き、流したい電流で割れば求められます。計算値より少し大きいE系列の値を選び、抵抗の電力が定格の半分以下に収まっているかを確かめれば、多くの場面で安心して使えます。複数のLEDは、直列なら順方向電圧を足し合わせ、並列ならLEDごとに抵抗を付けます。
まずは手元のLEDと抵抗、5Vの電源で、計算した抵抗を付けて光らせ、抵抗の両端の電圧を測って実際の電流を出してみてください。計算と測定の結果が近いことを一度確かめておくと、別の色のLEDや電源を使うときにも、迷わず抵抗を選べるようになります。
よくある質問
LEDに抵抗を付けないとどうなりますか?
LEDは、順方向電圧を少し超えただけで電流が急に増える性質を持っています。抵抗がないと電流を抑えるものがなくなり、LEDが熱を持って暗くなったり、すぐに壊れたりします。マイコンのピンにつないだ場合は、ピンの側が傷むこともあります。
計算した抵抗値の抵抗が売っていないときはどうしますか?
抵抗は決まった値の並び(E系列)で作られているので、計算値にぴったりの物がないのが普通です。計算値より少し大きい、いちばん近い値を選ぶと、電流が計算より少なくなる側にずれるので安全です。少し暗くなるだけで、多くの場合は見た目にほとんど差がありません。
LEDを並列にして、抵抗を1本で済ませてもよいですか?
おすすめしません。同じ種類のLEDでも順方向電圧には個体差があり、順方向電圧の低いLEDに電流が集中して、明るさがそろわなかったり、一つだけ早く傷んだりします。並列にするときは、LEDごとに抵抗を1本ずつ付けます。
LEDにはどのくらいの電流を流せばよいですか?
部品のデータシートにある定格の範囲で、余裕を持たせた値にします。表示灯として光らせるだけなら、数mAから10mA程度でも十分に明るく見えることが多く、明るいタイプのLEDでは数mAでもまぶしいくらいです。定格の上限いっぱいを狙う必要はありません。
白や青のLEDが3.3Vだとうまく光りません。なぜですか?
白や青のLEDは順方向電圧がおよそ3V前後と高いため、3.3Vの電源では抵抗に掛けられる電圧がほとんど残りません。その結果、電流がごくわずかになったり、個体差で明るさが大きく変わったりします。5Vの電源を使うか、順方向電圧の低い赤や黄色のLEDを選ぶと安定します。











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