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歴史・文化

春節の由来と過ごし方|2027年は2月6日、年夜飯・紅包・爆竹と各地の呼び名

年の瀬から始まる準備

春節の行事は当日だけのものではなく、旧暦12月の中ごろから少しずつ始まります。呼び方や時期には地域差がありますが、おおまかな流れは次のとおりです。

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小年と竈の神

旧暦12月23日か24日を「小年」と呼ぶ地域があります。北方では23日、南方では24日とすることが多いようです。この日は竈の神を送ります。一年の家の行いを天に報告しにいく神さまで、甘い飴を供えて、口をふさいで悪いことを言わせないようにする、というほほえましい話が残っています。

大掃除と年貨

新年の前に家を掃除するのは日本のすす払いに似ています。ただし「塵(チェン)」が「陳(古いもの)」と同じ音だという言葉遊びがあり、古いものを払う意味も込められています。掃除は新年前に済ませ、元日には福を掃き出さないよう掃除をしない、という習慣もあります。

正月用の食料や飾りの買い出しを「年貨」といいます。干し肉、菓子、果物、新しい服などを揃えるための市が各地で開かれます。

飾りと言葉遊び

玄関まわりの飾りには、いくつかの決まった形があります。

  • 春聯(しゅんれん): 門の両側と上に貼る、赤い紙の対句。左右の句と横長の一枚で、新年の願いを言葉にします。
  • 福の字: 赤い紙に書いた「福」の一字。逆さに貼る家もあります。
  • 門神: 扉に貼る、門を守る武将などの絵。悪いものを家に入れない役目です。
  • 窓花: 窓に貼る赤い切り紙。動物や花をかたどった細かな細工が見どころです。
  • 年画: 新年に飾る版画。豊作や子孫の繁栄を願う図柄が多く、各地に産地があります。

「福」を逆さに貼るのは、「倒(逆さ)」と「到(到来する)」が中国語で同じ発音だからです。「福が倒れている」と言うと「福が来た」に聞こえる、というしゃれです。ただし家の大門には正しい向きで貼るべきだとする考え方もあります。

春聯のもとは、魔除けの桃の木の板である「桃符」だといわれます。赤い色は魔除けとめでたさの色で、春節の飾りの基本色です。

飾りと料理に使われる音のしゃれ(魚、福の逆さ、年糕、みかん類)
同じ音の字に願いを重ねます。

春運という大移動

春節の前後は、中国で帰省と旅行の人の動きが集中する時期で、「春運」と呼ばれます。列車の切符の争奪は毎年の話題です。普段は都市で働く人が故郷へ戻るので、都市の店が閉まり、街が静かになることもあります。

春節の時期に中国語圏へ旅行するなら、交通の混雑、宿の料金、店の休業が普段と大きく違うと考えておきます。

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除夕の夜と年夜飯

新年の前夜を「除夕」といいます。一年でもっとも大切な夜で、家族が集まって「年夜飯」を囲みます。遠方に暮らす家族も、この夜に合わせて帰ろうとします。春運の大移動は、この食卓を目指す動きとも言えます。

丸い食卓に並ぶ尾頭付きの蒸し魚と餃子、赤い袋
年夜飯の魚と餃子、紅包の赤い袋

食卓の料理の意味

年夜飯の料理は、味とともに、言葉の縁起を大切にします。地域差は大きいので、一例として見てください。

  • 魚: 各地で欠かせない一皿です。「魚」と「余」が同じ音なので、毎年ゆとりがあるようにという願いが込められます。
  • 餃子: 中国北部の定番です。形が昔の銀の塊(元宝)に似ていること、「交子(年が交わる時)」と音が通じることから、新年にふさわしいとされます。
  • 年糕: 中国南部などで食べる餅菓子です。「年高」と同じ音で、一年ごとに暮らしが良くなる意味があります。
  • 鶏: 「鶏」と「吉」の音が近い地域で、丸ごと一羽を出す家があります。
  • 長い麺や葉物: 切らずに食べて、長寿や長く続くことを願います。台湾には、からし菜の仲間を長いまま煮る「長年菜」があります。

魚は尾頭付きが好まれます。全部を食べきらず少し残す習慣がある地域もあり、「年年有余(毎年余りがある)」という言葉を、食卓の上で形にしているのです。餃子の中に硬貨を包み、当たった人に幸運が来るという遊びも知られています。

守歳と紅白のテレビ

除夕の夜は遅くまで起きて新年を待ちます。これを「守歳」といい、親の長寿を願う意味もあるといわれます。日本の年越しの過ごし方と似ています。

現代の中国では、1980年代に始まったテレビの年越し番組「春節聯歓晩会(春晩)」が定番の一つになりました。歌や寸劇で構成され、家族で見ながら夜を過ごします。スマートフォンで電子の紅包を贈り合う習慣も、この夜の風景に加わっています。

紅包と爆竹

紅包

紅包は、赤い袋に入れて渡すお金です。子どもや若い世代、未婚の人に、年長者が渡すのが基本で、社会人になると親へ渡す人もいます。古くは「圧歳銭」とも呼ばれ、「歳」と「祟(たたり)」の音が同じであることから、子どもを悪いものから守るお金だと説明されます。

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日本のお年玉と似ていますが、由来と作法には違いがあります。お年玉の歴史はお年玉の由来とポチ袋で説明しています。

紅包とお年玉の比べ方(紅包とお年玉の比較)
似ている点と違う点があります。

受け取る人は両手で受け、相手の前で開けないのが礼儀とされる地域もあります。金額の相場は、地域、間柄によって差が大きく、一律には言えません。

爆竹と花火

爆竹は、もとは竹を火にくべてはぜさせたものです。火薬が広まると、紙の筒に詰めた現在の形になりました。音で悪いものを追い払い、新年を迎える意味があります。

一方で、騒音、火災、けが、大気汚染の問題があり、多くの都市で爆竹や花火の使用を禁じたり、場所と時間を限ったりしています。香港やシンガポールなどでも規制があります。旅行者が持ち込んだり、勝手に鳴らしたりしないようにしてください。地域の規則は変わることがあるので、最新の情報は現地の公式の案内で確認します。

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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  3. 酉の市で縁起熊手の店を眺める人々の後ろ姿
  4. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  5. 灯明と花びらの模様で飾られた夜の玄関先