ウクレレの始め方|サイズの選び方とチューニング、最初に覚える4つのコード
ウクレレを始めたい人に向けて、ソプラノ・コンサート・テナーなどサイズの違いと選び方、GCEAのチューニングと4弦が高いリエントラントの仕組み、構え方と押さえ方、C・Am・F・G7の4つのコード、ストロークの基本、指の痛みや弦の伸びなど最初につまずきやすい点と練習の組み立て方までをまとめました。

小さな胴に弦が4本だけ。ウクレレは、ギターより軽くて弦も少なく、指で弾く柔らかい音が魅力の楽器です。コードを3つか4つ覚えるだけで、知っている歌の伴奏ができるようになるので、大人になってから楽器を始める人にも選ばれています。
ただ、始めてみると「どのサイズを買えばいいのか」「4弦だけ音が高いのは合っているのか」「Fのコードで音がつまる」など、最初の段階で迷うことがいくつかあります。ここでは、ウクレレのしくみと各部の名前、サイズの選び方、チューニング、構え方と押さえ方、最初に覚える4つのコード、ストロークの基本、つまずきやすい点の解決のしかたと練習の組み立て方を順に紹介します。
ウクレレのしくみと各部の名前
ウクレレは、ナイロンなどの柔らかい素材の弦を4本張った、小型の弦楽器です。19世紀にポルトガルから渡った小型の弦楽器をもとに、ハワイで今の形になったといわれています。弦を指ではじくと、その振動が木の胴に伝わって響き、音が大きくなります。
各部の名前を知っておくと、教本や動画の説明が理解しやすくなります。
- ヘッド: いちばん先の部分。弦を巻き取るペグ(糸巻き)が付いていて、ここを回して音の高さを合わせます。
- ナット: ヘッドとネックの境目にある、弦を支える小さな部品です。
- ネック: 手で握る細長い部分。表側の板を指板(フィンガーボード)と呼びます。
- フレット: 指板に打たれた金属の棒。フレットとフレットの間を押さえると、弦の振動する長さが短くなり、音が高くなります。ナットに近い側から1フレット、2フレットと数えます。
- ボディ: 胴の部分。中が空洞になっていて、音を響かせます。中央の穴がサウンドホールです。
- ブリッジとサドル: ボディの下側で弦を留め、振動をボディに伝える部品です。
弦の呼び方にも決まりがあります。構えたときに床にいちばん近い弦が1弦、顔に近い側にいくにつれて2弦、3弦、4弦と数えます。上から順に数えたくなりますが、教本はほぼこの数え方で書かれているので、最初に覚えておくと混乱しません。
弦とボディの素材で音が変わる
ウクレレの弦には、主にナイロン系の弦と、フロロカーボンという素材の弦があります。一般に、ナイロン系は柔らかく温かみのある音、フロロカーボンは張りがあって明るく、音程が安定しやすい音といわれます。どちらが正解というものではなく、好みや弾きたい曲で選ばれています。初めのうちは、楽器に最初から張られている弦のまま弾き、慣れてきたら張り替えて違いを比べてみるのも楽しみの一つです。
ボディの材料にも違いがあります。1枚の木の板から作った単板は、弾き込むほど響きがよくなるといわれる一方、湿度の変化に気を配る必要があります。薄い板を何枚か貼り合わせた合板は、響きは控えめでも、割れや反りが起きにくく、扱いやすいのが利点です。最初の1本は、合板や、表板だけ単板のものを選ぶ人も多く、練習用として十分に楽しめます。
サイズの違いと最初の1本の選び方
ウクレレには、主に4つのサイズがあります。大きくなるほど弦の長さ(スケール)が長くなり、音の響きが深くなります。
| サイズ | 大きさの目安 | 音の特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ソプラノ | いちばん小さい標準的なサイズ | 軽やかで明るい、ウクレレらしい音 | 持ち運びたい人、伝統的な音が好きな人 |
| コンサート | ソプラノより一回り大きい | 音量と響きに少し余裕がある | 押さえやすさと音のバランスを取りたい人 |
| テナー | さらに一回り大きい | 低い音まで豊かに響く | ソロ演奏をしたい人、手が大きい人 |
| バリトン | いちばん大きい | ギターに近い落ち着いた音 | ギター経験者。調弦が他と異なる |
最初の1本は、ソプラノかコンサートから選ぶ人が多いです。ソプラノはフレットの間隔が狭く、手が小さめの人には押さえやすい一方、指が太い人には窮屈に感じることがあります。コンサートは少し間隔が広く、Fなどのコードで隣の弦に指が触れにくいと感じる人もいます。テナーは響きが豊かですが、本体が大きくなるぶん、手の小さい人には届きにくい場合があります。バリトンは調弦がギターの高い4本と同じになるため、この記事で紹介するコードの押さえ方とは響きが変わります。
楽器を選ぶときに確かめたいこと
見た目や木の種類よりも、初心者にとって大切なのは「弾きやすく調整されているか」です。楽器店で試せるなら、次の点を確かめると安心です。
- 弦の高さ: 12フレットあたりで、弦と指板の間が高すぎないか。高いと押さえるのに力が要り、音程もずれやすくなります。
- 音程の正確さ: 開放弦(何も押さえない状態)と12フレットを押さえた音が、ちょうど1オクターブ違うか。店員さんに確かめてもらってもかまいません。
- ペグの動き: 回したときに引っかからず、なめらかに動くか。
- ネックの反りや割れ: 横から見てネックがまっすぐか、ボディに割れがないか。
通信販売で買う場合は、出荷前に調整してくれるお店を選ぶ、届いたらまず弦の高さと音程を確かめる、といった点に気をつけると失敗が少なくなります。合わせて、クリップ式のチューナーを用意しておくと、毎回のチューニングが楽になります。











