ウクレレの始め方|サイズの選び方とチューニング、最初に覚える4つのコード
ストロークの基本とリズムの取り方
コードを押さえられるようになったら、右手で弦をかき鳴らすストロークを練習します。
右手の形とストロークの位置
ストロークは、主に右手の人差し指で行います。人差し指を軽く曲げ、振り下ろすとき(ダウン)は爪の側で、振り上げるとき(アップ)は指の腹の側で弦をなでるように鳴らします。親指を人差し指に軽く添えると、指先が安定します。
弦を鳴らす位置は、サウンドホールの真上ではなく、ネックとボディの境目あたりがよいとされます。この位置で弾くと、柔らかくまとまった音になります。手首を軸にして、ドアノブを回すように軽く振るのがコツで、腕全体を大きく動かすと疲れやすく、音も荒くなります。
基本のストロークのパターン
最初は、次の3つのパターンを順に練習すると、多くの曲に応用できます。

- ダウンだけ: 1・2・3・4と数えながら、1拍に1回ずつ振り下ろします。まずは全部の拍を同じ強さでそろえることを目標にします。
- ダウンとアップ: 1拍を「表」と「裏」の2つに分け、表でダウン、裏でアップを弾きます。「いち・と・に・と」と数えると分かりやすくなります。
- 空振りを入れる: 腕はダウン・アップの動きを止めずに続けたまま、ところどころで弦に当てずに空振りします。これで、ウクレレらしい跳ねるリズムが生まれます。
大切なのは、空振りするときにも腕の動きを止めないことです。腕を一定の振り子のように動かし続けると、リズムが乱れにくくなります。
リズムを安定させる工夫
リズムが速くなったり遅くなったりする場合は、メトロノームを使うと練習の効果が上がります。スマホのアプリにも、メトロノームの機能を持つものがあります。初めは遅めのテンポに設定し、コードチェンジのときにリズムが止まらない速さで練習します。
コードチェンジが間に合わないときは、移る直前の1拍を開放弦のまま鳴らしてもかまいません。音が少し濁っても、リズムを止めないことのほうが、曲として聞こえるためには大切です。
最初につまずきやすいことと解決のしかた
ウクレレを始めたばかりの人がつまずくところは、ある程度決まっています。原因を知っておくと、落ち着いて対処できます。

Fのコードで2弦がつまる
Fは、人差し指で2弦の1フレットを押さえるとき、指の腹が1弦に触れて1弦の音が鳴らなくなりがちです。人差し指の先をしっかり立て、1弦との間にすき間を作るように意識します。手首を少し前に出すと、指が立てやすくなります。
指先が痛い
弾き始めのころは、弦を押さえる左手の指先が痛くなります。毎日少しずつ弾いていると、指先の皮膚が慣れて痛みが和らいでいきます。1回の練習を長くするより、15分前後を毎日続けるほうが、指にも負担がかかりにくく、上達も早く感じられます。痛みが強いときは無理せず休み、しびれや痛みが長く続く場合は練習を中断して様子を見てください。
強く押さえすぎて音程が上がる
必要以上に強く押さえると、弦が引っ張られて音が少し高くなります。特に弦が柔らかいウクレレでは起こりやすい現象です。音が出るぎりぎりの力を探し、そこから少しだけ力を足す程度にすると、音程も安定し、指も疲れにくくなります。
弾いているうちに音が狂う
新しい弦の伸びに加え、温度や湿度の変化でも音程は変わります。暖かい部屋に持ち込んだ直後や、エアコンの風が当たる場所では、ずれが出やすくなります。練習の始めに毎回チューニングするのを習慣にし、途中でも違和感があればすぐに合わせ直しましょう。
練習の組み立て方と続けるコツ
楽器は、短い時間でも毎日触るほうが上達しやすいといわれます。特に初めの数週間は、1日15〜20分程度を目安に、次のような流れで練習すると、毎回の練習に目的が生まれます。
- チューニング(2分): 4本の弦を合わせ、全体をもう一度確かめます。
- コードの形の確認(5分): 覚えたコードを1つずつ押さえ、1本ずつ鳴らして音を確かめます。
- コードチェンジ(5分): 2つのコードを交互に、ゆっくりしたテンポで繰り返します。
- 曲に合わせる(5〜10分): 知っている歌を、覚えたコードとストロークで弾いてみます。
曲を選ぶときは、使うコードの数が少なく、テンポがゆっくりめで、自分が歌える曲を選ぶと楽しく続けられます。ウクレレ向けの教本や楽譜には、C・Am・F・G7だけで弾ける曲が多く載っています。
何を練習するか迷ったときは、「今週は何ができるようになりたいか」を一つだけ決めておくと、練習がぶれにくくなります。目標の立て方や続け方については、大人の学び直しの始め方|目標・教材・時間を決めて、復習と実践を続けるの考え方も参考になります。また、練習を短い時間で区切る方法として、ポモドーロ・テクニックのやり方のような時間の区切り方を取り入れるのも一つの方法です。
一歩進んだ楽しみ方
4つのコードで曲が弾けるようになったら、次のような方向に広げていくことができます。
- コードを増やす: G、Dm、Em、A7などを覚えると、弾ける曲が大きく増えます。
- アルペジオ: コードを押さえたまま、弦を1本ずつ順に鳴らす弾き方です。ゆったりした曲に合います。
- ソロ演奏: メロディとコードを同時に弾く奏法です。タブ譜を読みながら、短い曲から挑戦します。
- 録音してみる: 自分の演奏をスマホで録音して聞くと、リズムの乱れや音のつまりに気づきやすくなります。
手入れと保管の基本
ウクレレは木でできているので、温度や湿度の急な変化に弱い楽器です。長く気持ちよく弾くために、日々の手入れと保管のしかたを知っておきましょう。

夏の車内や直射日光の当たる窓辺、暖房器具の近くに置くと、木が割れたり、接着している部分がはがれたりするおそれがあります。高温や極端な乾燥の場所には置かないようにしてください。
弾き終わったら、乾いた柔らかい布で弦とボディを軽くふき、手の汗や皮脂を取り除きます。汗が残ると、弦の劣化が早くなったり、フレットがくもったりする原因になります。
保管は、ケースに入れるか、直射日光やエアコンの風が当たらない場所でスタンドに立てます。湿度の変化が大きい季節は、ケースの中に楽器用の湿度調整剤を入れる方法もあります。
弦は、音がこもってきた、チューニングが合いにくくなった、表面がざらついてきた、といったときが交換の目安です。弾く頻度によりますが、数か月に一度ほど交換する人が多いようです。張り替えのしかたは教本や楽器店で教わることができ、初めは楽器店にお願いしてもかまいません。
ネックの反りや割れ、弦の高さが気になるといった本体の不具合は、自分で直そうとせず、楽器店やリペアの専門店に相談するのが安全です。
まとめ
ウクレレは、ソプラノかコンサートのサイズを選び、G・C・E・Aの調弦(4弦だけが高いリエントラント)に合わせるところから始まります。構えるときは右腕と体でボディを支え、左手は指先を立ててフレットのすぐ手前を軽く押さえるのが、きれいな音を出す基本です。
最初に覚えるのは、C・Am・F・G7の4つのコードです。まずは今日、チューナーで4本の弦を合わせ、Cのコード(1弦の3フレットを薬指で押さえる)を鳴らして、4本の弦がきれいに響くかを確かめてみてください。それができたら、CとAmを4回ずつ交互に弾くところから、伴奏の練習を始めましょう。
よくある質問
大人の初心者は、どのサイズから始めるのがよいですか?
手の大きさや弾きたい曲にもよりますが、ソプラノかコンサートを選ぶ人が多いです。ソプラノは軽やかな音で持ち運びやすく、コンサートはフレットの間隔に少し余裕があって押さえやすいと感じる人がいます。迷う場合は、店頭で両方を構えてみて、自然に腕が回るほうを選ぶとよいでしょう。
楽譜が読めなくても弾けるようになりますか?
はい。ウクレレは、歌に合わせてコードを弾く楽しみ方が中心なので、五線譜が読めなくても始められます。コードの押さえ方を表したダイアグラムと、弦とフレットを数字で示したタブ譜が読めれば、多くの曲に取り組めます。
新しい弦に張り替えたら、すぐ音が狂うのはなぜですか?
ウクレレの弦は伸びやすい素材でできているため、張ってからしばらくは弦が伸び続け、音程が下がっていきます。数日から1週間ほど、弾く前に毎回チューニングを合わせ直していくと、だんだん安定してきます。故障ではないので心配はいりません。
指先が痛くなります。続けて大丈夫ですか?
弾き始めのころは、弦を押さえる指先が痛くなるのはよくあることです。1回の練習を15分前後に区切り、痛みが強いときは休むようにすると、少しずつ指先の皮膚が慣れてきます。しびれや強い痛みが続く場合は無理をせず、練習を休んで様子を見てください。
ウクレレの保管で気をつけることは?
木でできた楽器なので、急な温度や湿度の変化が苦手です。直射日光の当たる場所や暖房器具の近く、夏の車内などには置かないようにします。弾き終わったら乾いた布で軽くふき、ケースやスタンドで保管すると長持ちしやすくなります。










コメント
まだコメントはありません。最初の感想をどうぞ。