スポンサーリンク
学び・仕事術

中国語のピンインと声調の基本|四声の出し方と、日本人がつまずく発音のポイント

声調記号の付け方

ピンインでは、声調を母音の上に付ける記号で表します。第一声は「ˉ」、第二声は「ˊ」、第三声は「ˇ」、第四声は「ˋ」で、軽声には何も付けません。

スポンサーリンク

記号をどの母音に付けるかには、決まった順番があります。

  1. a があれば a に付ける(hǎo、guān)
  2. a がなければ、o か e に付ける(gǒu、xiè)
  3. i と u が並んでいるときは、後ろの母音に付ける(liù、guì)
  4. 母音が一つだけなら、その母音に付ける(nǐ、lù)

i に声調記号を付けるときは、上の点を取って記号だけにします(nǐ、yí)。手書きのノートでも、この形にそろえておくと見やすくなります。

数字で声調を書く方法

パソコンで声調記号を入力するのが手間な場合は、音節の後ろに数字を付けて「ma1」「ma2」のように書く方法もあります。学習アプリや辞書の検索でも使われることがあり、ノートに素早く書くときにも便利です。

声調が変わる「変調」のルール

声調は、単語や文の中で、前後の音によって変わることがあります。これを「変調」といいます。代表的なのは次の三つです。

第三声が続くとき

第三声の音節が二つ続くと、前の第三声は第二声で発音します。いちばん身近な例が「你好(nǐ hǎo)」で、実際には「ní hǎo」のように発音されます。

ここで大切なのは、表記は nǐ hǎo のまま変えないことです。ピンインには元の声調が書かれ、発音するときに読み手が変える、というルールになっています。

「不(bù)」の変調

否定を表す「不」は、本来は第四声の bù ですが、後ろに第四声が続くときは第二声の bú になります。

  • 不好(bù hǎo):そのまま第四声
  • 不是(bú shì):後ろが第四声なので第二声に

教材によっては、変調後の声調で書いてあるものもあります。どちらの書き方をしているかを、最初に確かめておくと混乱しません。

「一(yī)」の変調

数字の「一」は、単独で読むときや、順番を表すとき(第一、一月など)は第一声の yī です。ところが、ほかの語の前に付くと変化します。

  • 後ろが第四声のとき:第二声の yí(一样 yíyàng)
  • 後ろが第一声・第二声・第三声のとき:第四声の yì(一天 yìtiān、一年 yìnián、一起 yìqǐ)
変調の確認ポイント(第三声+第三声は前を第二声に、不の後ろが第四声なら bú、一の後ろが第四声なら yí、一の後ろがそれ以外なら yì、教材の表記が変調後か確かめる)
表記と発音が違うところを押さえる。
スポンサーリンク

子音(声母)でつまずきやすいところ

声母は全部で二十一あります。日本語に似た音もあれば、日本語にない音もあります。特に注意が必要なのは、次の三つのグループです。

有気音と無気音

日本語では「バ」と「パ」を、声帯が震えるかどうか(濁音か清音か)で区別しています。中国語の b と p は、そうではありません。どちらも声帯は震えず、息を強く出すかどうかで区別します。

無気音(息を抑える) 有気音(息を強く出す)
b(bā 八) p(pà 怕)
d(dà 大) t(tā 他)
g(gē 哥) k(kě 可)
j(jiā 家) q(qù 去)
zh(zhōng 中) ch(chī 吃)
z(zài 在) c(cài 菜)

練習するときは、口の前に薄い紙やティッシュを垂らしてみると分かりやすくなります。有気音では紙が大きく揺れ、無気音ではほとんど揺れません。b を日本語の「バ」のように濁らせて発音すると、中国語らしさが薄れるので、「濁らせず、息を抑えたパ」くらいの意識で練習します。

有気音と無気音(無気音 b d gと有気音 p t kの比較)
違いは声の濁りではなく、息の強さ。

そり舌音 zh、ch、sh、r

舌先を上あごの奥のほうへ反らせて発音する音で、「そり舌音」と呼ばれます。日本語にはない音なので、最初は難しく感じる人が多いところです。

コツは、舌先を前歯の裏から上あごに沿って後ろへずらしていき、天井の盛り上がりを越えたあたりで止めることです。その位置で「ジ」「チ」「シ」と言うと、zh、ch、sh に近い音になります。r は、同じ舌の位置で、日本語の「ジュ」と「ル」の中間のような、こもった音を出します。

j、q、x と z、c、s

j、q、x は、舌の前の部分を広く上あごに近づけて出す音で、日本語の「ジ」「チ」「シ」に近い、明るい響きです。z、c、s は、舌先を前歯の裏に近づけて出す音で、日本語の「ズ」「ツ」「ス」に近くなります。そり舌音と合わせて、舌の位置が「前歯の裏」「舌の前のほう」「奥へ反らせる」の三段階になっていると考えると整理しやすくなります。

次のページへ母音(韻母)でつまずきやすいところ
スポンサーリンク
  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙