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歴史・文化

喪中はがきの書き方|出す時期と範囲、文例、間に合わないときと受け取ったときの返し方

文面の組み立て

喪中はがきの文面は、順番がほぼ決まっています。自分で考えて作る部分は少ないので、形に沿って書けば大丈夫です。

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  1. 年賀欠礼のあいさつ(喪中につき新年のごあいさつを控える)
  2. 誰がいつ亡くなったか(続柄、名前、月、年齢)
  3. 故人が生前お世話になったお礼
  4. 相手の健康や幸せを願う言葉
  5. 差出年月、住所、氏名

表記の約束

文面には、ふだんの手紙と少し違う約束ごとがあります。

  • 頭語と結語を省く: 「拝啓」「敬具」は書きません。時候のあいさつも入れないのが一般的です。
  • 句読点を使わない: 句読点を使わず、改行や字の間で区切る書き方が多く見られます。葬儀のあいさつ状の習慣から来たもので、理由には諸説があります。
  • 「賀」の字を避ける: 「年賀」ではなく、「年始」「新年」「年頭」と書きます。「年賀欠礼」という呼び名には「賀」が含まれますが、文面の中では避けたほうが落ち着きます。
  • 近況を書かない: 結婚、出産、転居、昇進といった知らせは書きません。別の機会に伝えます。

続柄の書き方

続柄は、差出人から見た関係で書きます。「父 太郎」「祖母 花子」のように書くのが基本です。夫婦連名で出す場合は、誰の親なのかが分かるように、「義父 太郎」「妻の父 太郎」のように書きます。

夫婦の連名で、妻の親が亡くなったのに夫から見た書き方にすると、混乱することがあります。迷うなら、名字まで書いて「父 山田太郎」とすると、誰のことかはっきりします。

年齢は「八十七歳」「享年八十七」のどちらでも使われます。享年は本来、数え年で書くものとされてきましたが、今は満年齢で書くことも増えています。家族の間で同じ表記にしておきます。

亡くなった日については、月まで書く例が多く、日付は省いてもかまいません。

言葉の選び方

身内のことを書くので、敬語の向きに注意します。「逝去」は相手側の身内に使う敬語なので、自分の親族には使わず、「永眠」「他界」などと書きます。浄土真宗の家庭では「往生」という言葉を使うこともあります。「ご遠慮申し上げます」「失礼させていただきます」「控えさせていただきます」は、どれを使ってもかまいません。

重ね言葉を避ける考え方もあります。弔事の手紙では「重ね重ね」「たびたび」「いよいよ」などが、不幸が重なる連想から避けられます。文例の範囲で書けばほとんど問題になりませんが、自分で添え書きをするときは気をつけます。

差出人は、ふだん年賀状を出している形にそろえます。夫婦連名で出していたなら連名、家族の名前を並べていたなら同じようにします。故人が世帯主で、年賀状も故人の名前で出していた場合は、配偶者や子の名前で出し、誰からの便りか分かるようにします。

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場面別の文例

ここでは、そのまま使える形の文例を示します。名前と月は自宅のものに置き換えてください。

基本の文例

喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます

本年十月に父 太郎が八十七歳にて永眠いたしました
ここに本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます

令和○年十一月

葬儀を家族だけで済ませた場合

家族葬で知らせなかった相手には、ひとこと添えるとお互いに気持ちが落ち着きます。

喪中につき新年のご挨拶をご遠慮申し上げます

本年九月に母 花子が永眠いたしました
葬儀は故人の遺志により近親者のみにて執り行いました
ご通知が遅れましたことをお詫び申し上げますとともに
生前に賜りましたご厚情に深く感謝いたします

1年に二人を亡くした場合

本年三月に祖母 花子が九十二歳にて
本年八月に父 太郎が七十九歳にて永眠いたしました
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます

故人あてに年賀状が届いていた相手へ

父 太郎は本年十月に永眠いたしました
長年にわたり温かいお付き合いをいただきましたことを
故人に代わりまして厚く御礼申し上げます
喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます

年賀状を受け取りたいと伝える場合

相手に遠慮されて、年賀状が届かないのはさびしいと感じる人もいます。そのような場合は、ひとこと添える例が見られます。

皆様からの年賀状はどうぞお気遣いなくお送りください

差し支えなければ、この一文を最後に足します。必要がなければ書かなくてもかまいません。

書くことと書かないこと(書くと書かないの比較)
迷ったら短くする。

はがきと印刷の選び方

はがきの種類

郵便局の通常はがきや、喪中用に作られた私製はがきを使います。郵便局の通常はがきには、弔事に向く図柄のものが用意されていることがあります。年賀はがきは使いません。

無地のはがきにペンを向ける手元
枚数を確かめ、落ち着いて書く

切手を貼る私製はがきの場合、郵便局で扱っている弔事用の切手を使うと落ち着いた印象になります。図柄や料金は変わることがあるので、最新の情報は郵便局で確認してください。

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図柄と文字の色

図柄は、蓮や百合、桔梗などの花、淡い風景、または無地が定番です。宗教を限定しない図柄にしたいなら、落ち着いた風景や無地を選びます。

文字の色は、黒でも薄い灰色でもかまいません。葬儀の香典に使う薄墨の連想から灰色にする場合もありますが、喪中はがきでは必須ではありません。宛名は読みやすい黒にします。

手書きと印刷

印刷でも失礼にはあたりません。枚数が多い場合は、印刷して、親しい相手にはひとこと手書きを添えると温かみが出ます。ただし、添え書きに自分の近況を書くのは避けます。

宛名と投函

宛名は、年賀状と同じようにていねいに書きます。喪中はがきは年賀状のような元日配達の扱いがない、ふつうの郵便です。出した日から数日で届くので、相手の準備に間に合うよう、早めにポストへ入れます。引っ越した相手には届かないこともあるので、戻ってきたはがきは住所を確かめ直します。

余った年賀はがきの扱い

身内の不幸で使わなくなった年賀はがきは、郵便局の窓口で通常はがきや切手などに無料で交換できる制度があります。販売期間内の手続きが条件とされているので、買ってしまった場合は早めに郵便局へ相談します。条件や必要な手続きは、日本郵便の案内で確認してください。

次のページへ間に合わなかったときの対応
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  1. 秋の戸口に並ぶかぼちゃの明かりとかぶ、麦束
  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙