折り紙の折り図記号と基本形|谷折り・山折りから鶴と風船の基本形まで
魚の基本形はつまみ折りを左右に作る
魚の基本形は、左右に細い角を作る「つまみ折り」を使った基本形です。つまみ折りは英語の資料ではラビットイヤーと呼ばれることもあります。魚の形をした簡単な作品がすべてこの基本形を使うわけではないため、検索するときは「魚の折り方」と「魚の基本形」を分けると探しやすくなります。
ひし形の右半分から練習する
- 白い面を上にし、角を上下左右へ向けたひし形に置きます。左右の角を合わせて縦の対角線を折り、戻します。上下の角も合わせて横の対角線をつけ、戻します。
- 右上の辺を横の中心線に合わせて折り、戻します。続いて右下の辺も同じ中心線へ合わせて折り、戻します。
- 右上と右下の辺を、つけたすじに沿って同時に中心線へ寄せます。右の角付近で余る紙をつまみ、細い三角のひだとして立ち上げます。
- ひだの根元を整え、できた細い角を下側へ倒します。紙を引っ張って伸ばさず、既存のすじが集まる位置で平らにします。
- 左半分も、左上と左下の辺を中心線へ合わせてすじをつけます。同じようにつまみ折りを作り、細い角を下側へ倒します。
二つの辺を中心へ寄せたときに余る三角が、つまみ折りで作る角です。平面の紙のまま左右の辺を無理に重ねると、ひだの逃げ場がなくなってしわになります。まず浅く寄せ、立ち上がる部分を見つけてから、根元と先端を整える順に進めます。
左右の細い角を倒す方向や、基本形を半分に折った状態で掲載するかは資料によって異なります。ここでは左右につまみ折りができた状態までを確かめます。続く作品の図に合わせるときは、裏返しや半分に折る工程が挟まっていないかも見てください。折り紙の入門書には、魚の基本形とつまみ折りを段階ごとに描いた図が載っていることが多いので、あわせて見ると動きをつかみやすくなります。
角が何に使えるかを考える
つまみ折りで作った細い角は、魚のひれや、動物の耳・足などの細い部分へ応用できます。作品に進む前に、基本形のどの角が独立して動くかを軽く開いて確かめます。細い角を作る技法として覚えると、別の基本形の途中に同じ動きが現れても読み取れます。
左右で角の幅が違う場合は、つまむ強さを変えるより、最初に辺を合わせた位置を確認します。上側と下側のすじが同じ中心線を基準にできていないと、ひだの根元がずれます。ひだを一度開き、すじを一本ずつ合わせ直す方が、先端だけを押して調整するより確実です。
中割り折り・かぶせ折り・段折り・沈め折りを区別する
角を内側へ入れるか、外側へかぶせるか
中割り折りは、二枚に重なった細い部分を少し開き、角を内側へ折り込んで向きを変える操作です。折り鶴の首を起こす場面などで使います。まず予定の位置で一度折って戻し、そのすじを目安に内側へ折り替えると、左右の面をそろえやすくなります。
かぶせ折りは、二枚の紙を開き、先の部分を外から覆うように折り返します。中割り折りが重なりの間へ角を収めるのに対し、かぶせ折りは外側に折り返した面が現れます。どちらも角の向きを変えますが、仕上がったときの重なりが異なるため、同じ位置を折るだけでは置き換えられません。
| 操作 | 紙をどう動かすか | 途中で確かめること |
|---|---|---|
| 中割り折り | 角を二枚の間へ折り込む | 内側で左右のすじが合うか |
| かぶせ折り | 角を外から覆うように返す | 外側へ開いた面がそろうか |
| 段折り | 山と谷を組み合わせて折り返す | 二本の折り線の位置と向き |
| 沈め折り | 出っ張った部分を内へ沈める | 周囲のすじと層のつながり |
段折りは、近い位置に山折りと谷折りを作り、紙を階段やじゃばらの一段のように折り返す操作です。平らな帯で試すなら、一度折った部分を少しずらして反対へ折り返すと、段ができます。立体や重なった角では折り線が平行とは限らないため、次の図の形まで確認します。
沈め折りは押し込む前の準備が大切
沈め折りは、頂点などの出っ張りを、周囲のすじを折り替えて内側へ収める操作です。単に指で穴をあけるように押すものではありません。開いて作業できる沈め折りと、層を開きにくいまま行うものがあり、難しさも違います。初回は紙を開ける方法で練習します。
例えば風船の基本形の上の先端を短く内へ入れる練習なら、先端を少し下へ折ってすじをつけ、戻します。たたみを十分に開き、先端の周囲にできた四角い輪郭を確かめます。その輪郭が内へ折れるようにすじを整え、中心の出っ張りを裏側へ返してから、周りの基本形をたたみ直します。
先端だけを押してへこませると、周囲が余ってしわになったり、一枚だけが引っ張られたりします。どの線を逆向きにするか見えなければ、開く段階まで戻します。厚い紙や小さい紙では難しくなるので、薄い大きめの練習紙で動きを確認してください。
重なった紙が動かないときは、強く引っ張ったり、とがった道具を差し込んだりしないでください。一段開き、動かす枚数と折りすじを確かめます。小さな角は指先で届く大きさの紙から練習すると扱いやすくなります。
きれいに折るコツと読めない工程への戻り方
角合わせは仮止めしてから折り線を決める
角を合わせたら、すぐ折り線全体を押さえず、角と両端を軽く固定します。辺の重なりも確認してから中央に短く折り目をつけ、中央から左右へ順に押さえます。片端から一気にしごくと、紙が逃げて最後の角がずれる場合があります。
爪でしごくと折り線をはっきりさせられますが、最初から強い力をかける必要はありません。位置を決めてから、折り線に沿って軽く一度押さえます。和紙の毛羽やホイル紙の表面を傷めそうなら、指の腹で押さえる程度にします。道具を使う場合も、先が丸く滑らかな折り用のものを選びます。
何枚も重なった角は、外側の紙と内側の紙で通る距離が少し違います。すべての端を無理に一致させると、内側が引きつれて膨らみます。次の工程で使う基準線や、作品の外側に出る輪郭を優先し、ずれを一か所へ強引に集めないようにします。
症状から戻る工程を絞る
左右の先端の長さが違うなら、その直前の細い折りだけでなく、基本形の中心も確認します。袋が開かないなら、表の一枚と裏の一枚を一緒につかんでいないかを見ます。紙が膨らむなら、内側に逆向きのすじが残っているか、必要な折って戻す工程を省いていないかを調べます。
読めない図では、まず動くはずの角を一つ選びます。次の図でその角がどこへ移るかを探し、手元の紙を少しだけ動かします。一工程を最後まで一気に再現するより、「開く」「角を移す」「平らにする」と小さく分けると、どこで違いが出るかを確かめられます。

少し進んだら、同じ基本形を二つ作り、一つを比較用に残す方法もあります。もう一つを開いて、すじの山と谷を観察します。完成した形だけを増やすより、どの線がどの角を支えていたかを確かめると、初めて見る工程にも応用しやすくなります。
紙を折る位置をそろえる練習は、本を作る作業にもつながります。四つ目綴じの和綴じ入門|紙の折り方と穴あけ、糸の通し方では、紙を重ねる前の折り方を扱っています。折り紙でも一折りごとに基準をそろえる習慣があると、後のずれを小さくできます。
まとめ
折り図は、線の種類、矢印、表裏、紙の重なりを合わせて読むと理解しやすくなります。谷折りと山折りは今見ている面から決め、折って戻す線と、折ったまま残す線を分けます。外形が合っていても、開く口や紙の枚数が違えば一段戻って確かめてください。
基本形は、正方基本形で開いてつぶす動き、鶴の基本形で袋を開いて折り替える動き、風船の基本形で山と谷の違い、魚の基本形でつまみ折りを学べます。最初は薄手で表裏の異なる紙を二枚用意し、正方基本形と風船の基本形を一つずつ折って、開く側と重なりを並べて見てみてください。
よくある質問
谷折りと山折りは何が違いますか?
図に描かれている面から見て、折り目が谷になるのが谷折り、山になるのが山折りです。紙を裏返せば見え方が逆になるため、今どちらの面を見ているかを確認します。
折りすじの線は全部折ればよいですか?
すでについた折りすじや、内側に隠れた辺を表す線もあるため、線だけでは判断できません。最初の凡例とその工程の矢印を読み、折ったままにするのか、折って戻すのかを分けます。
正方基本形と風船の基本形は同じですか?
どちらも正方形に対角線と辺の中線の折りすじをつけてたたみますが、山と谷の使い分けが異なります。正方基本形は四角く、風船の基本形は三角にたたまれた状態です。
初めて基本形を練習する紙は何がよいですか?
表裏の色が違う、薄手の一般的な折り紙用紙が扱いやすいでしょう。一辺15センチ程度を出発点にし、細かな工程が見えにくければ少し大きい紙を選びます。
折り図と左右が逆になったら最初からやり直しますか?
まず紙の回転や裏返しが抜けていないかを確かめます。形が似ていても紙の重なりが違う場合があるため、開く側と動かす枚数が一致する工程まで戻ると原因を探しやすくなります。











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