お年玉の由来とポチ袋の書き方|年神様の餅から現金へ、お札の入れ方と渡す順番
お札と硬貨の入れ方
お札は新札を用意するのがていねいとされます。新札には「あらかじめ準備していた」という気持ちが表れるためです。年末は銀行の窓口や両替機が混みやすく、新札が手に入りにくくなることもあるので、12月の中ごろまでに用意しておくと安心です。両替の扱いや手数料は金融機関によって違うので、利用する店舗で確認してください。
新札が間に合わなければ、できるだけ折り目や汚れの少ないお札を選びます。アイロンでお札を伸ばす方法が紹介されることもありますが、無理に行う必要はありません。
三つ折りの手順
お札の肖像が書かれている面を表とします。表を上にして次の順で折ります。

左を先に折り、右を上に重ねるのは、開くときに左手で持って右へ開く流れに合わせたものとされます。袋に入れるときは、袋の表から見て上下が逆さまにならないよう、肖像が上になる向きを確かめます。
きれいな三つ折りにするには、最初に折り目をつけないのがコツです。三等分の位置をお札の上で確かめ、軽く丸めるように寄せてから、平らな場所で爪を使わず指の腹で押さえます。折り目がきつくなりすぎません。
複数枚入れるときは、すべての向きをそろえて重ねてから折ります。枚数が多いと三つ折りの厚みが増して袋の口が閉じにくくなるので、千円札を何枚も入れるより、五千円札や一万円札にまとめたほうがきれいに収まります。
硬貨を入れるとき
小さな子どもには、硬貨を入れる場合もあります。硬貨の場合は、絵柄のある面を表と考えます。製造年が刻まれている側が裏です。袋の表から見て、硬貨の表が同じ向きになるように入れます。
硬貨は袋の底に沈むので、薄い袋だと破れることがあります。何枚も入れる場合は厚手の袋を選び、小さな子に渡す場合は、口に入れないよう必ず親の目の届くところで開けてもらいます。
金額に関わる数字
お年玉では、「4」「9」が付く金額は避けることが多いとされます。「死」「苦」を連想させるためです。実際には厳密に守らなくても問題になることは少ないのですが、4000円や9000円といった金額を選ぶ場面はあまりないので、キリのよい金額にしておけば困りません。
渡す順番と渡し方
お年玉には「こうしなければならない」という順番の決まりはありませんが、家族が集まる場では、次のような流れにすると落ち着いて渡せます。


まず、大人同士のあいさつが済んでから渡します。玄関先で袋を出すのは慌ただしいので、居間に落ち着いたところで渡すのが自然です。席に着く前に子どもが待っているようなら、「あとでね」と声をかけておくだけでも十分です。
親のいる場で渡すのは、とても大切な点です。親の知らないところでお金を渡すと、金額の把握ができず、お礼を言う機会も失われます。親がいない場で会った場合は、後で親へ「渡しておいたよ」と一言伝えてください。
きょうだいが複数いるときは、年長の子から順に渡すと自然です。年齢で金額に差をつけるのは一般的なことですが、その場で金額を比べ合う場面にならないよう、親が受け取りを見守り、中身は後で開けさせると穏やかに終わります。
一度に渡すのが難しいほどの人数なら、部屋ごと、家族単位など、まとまりを決めて順に渡します。
渡すときの言葉
渡すときは、袋だけを差し出すより、短い言葉を添えるほうが場が和みます。「大きくなったね。今年もがんばってね」「高校合格おめでとう」のように、その子の一年に触れた一言があると、子どもにも親にも印象が残ります。
受け取った親から「そんな、いいのに」と遠慮されることもあります。何度も押し問答をせず、「少しだけですから」と言って子どもに渡せば十分です。こちらの子がもらう番になったら、親から改めてお礼を伝え合えば釣り合いが取れます。
親戚の家を訪ねない年に近所の子どもや友人の子どもと会った場合は、無理に用意しなくてかまいません。家族ぐるみの付き合いでも、お互いに渡さないと決めている家は多くあります。
渡す時期
お年玉は、元日から松の内のあいだに渡すのが基本とされます。松の内は関東では1月7日まで、関西では1月15日までとする地域が多いとされますが、地域によって違います。
松の内を過ぎてから渡す場合は、袋の表書きを「お年玉」のままにせず、「おこづかい」などにするとていねいです。親しい親戚の間であれば、深く考えずに渡してかまいません。
遠方の子どもへ郵送するとき
会えない年は郵送で届ける方法もあります。現金を送るときは現金書留を使います。普通の手紙や宅配便に現金を入れて送ることはできません。郵便局の窓口で専用の封筒を購入し、ポチ袋に入れたうえで封入します。短い手紙を添えると、受け取る家庭にも気持ちが伝わります。正確な料金や取り扱いは郵便局で確認してください。
現金以外の贈り物に切り替えるのも一つの方法です。図書カードやちょっとした品物なら、宅配便や普通郵便で送れます。










