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ものづくり・DIY

はんだごての選び方とこて先の手入れ|ワット数と温度調節の見方、こて先の形、黒くなったこて先の戻し方

はんだをはじくこて先の戻し方

まず試す方法

こて先が黒くなってはんだが乗らなくなっても、表面の酸化が軽いうちなら、多くの場合は手入れで戻ります。

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  1. 温度を少し下げます。高温のままだと、作業中にも酸化が進むためです。
  2. 黒くなった部分に、新しいヤニ入りはんだを押し当てて溶かします。中のフラックスが酸化膜を取り除く助けになります。
  3. はんだが少しでもなじみ始めたら、さらにはんだを足して先端全体に広げます。
  4. クリーナーで軽くぬぐい、先端が銀色に光っているかを見ます。
  5. まだはじく部分があれば、2〜4を何度か繰り返します。

このとき、電子基板用のフラックスを少し足すと、なじみやすくなることがあります。配管用など腐食の強いフラックスは、こて先や基板を傷めるので使いません。

再生用の製品を使う

上の方法で戻らないときは、こて先の再生用として売られているペースト状の製品(チップリフレッシャーなどと呼ばれます)を使う方法があります。温めたこて先を軽く押し当てると、酸化膜を取り除き、はんだの膜を作り直してくれるものです。使い方は製品ごとに違うので、説明書きに従ってください。煙が出ることがあるので、換気をして作業します。

交換したほうがよい状態

次のような状態になったら、手入れを続けるより交換したほうが作業は安定します。

こて先の状態 考えられる原因 対応
先端がえぐれて穴があいている めっきが破れ、中の銅が溶けた 交換する
手入れしてもはんだをはじく 酸化が深く進んでいる 再生用の製品を試し、だめなら交換
先端の形が変わって当たらない 長く使ってすり減った 交換する
根元まではんだがはい上がる 根元のめっきが傷んだ 交換を検討する

こて先を交換するときは、必ず電源を切り、こて先が十分に冷えてから行います。使っているこての型番に合ったこて先を選び、取り付け方は説明書に従います。

こて台・置き場所・安全

こて台は必ず使う

はんだごては、作業中に何度も手から離してこて台に置きます。机の上にそのまま置くと、転がってやけどや焦げ跡、火災の原因になります。こてに合ったこて台を使い、こてを置くときは必ず台の決まった位置に差し込みます。こて台は重く安定したものを、利き手側の手前など、迷わず置ける位置に固定します。

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作業台の並べ方

道具の置き場所を決めておくと、作業中に手が交差せず、安全で手早くなります。右利きなら、こて台とクリーナーを右手前、はんだを左手側、基板を固定するホルダーを正面に置くのが一般的です。こてのコードは基板の上や体の前を横切らないように、こて台の奥から机の端へ逃がします。

机の表面は、耐熱のマットを敷いておくと、垂れたはんだや焦げから机を守れます。部品やニッパーなど、こて以外の道具は、こて台と反対側にまとめておきます。こてを持った手で道具を取りに行く場面が減り、うっかりコードや袖をこて先に触れさせる心配も少なくなります。

やけどと火災を防ぐ

こて先は数百度になり、電源を切ってもしばらくは熱いままです。こての先がどちらを向いているかを常に意識し、コードが体や手に引っかからないように取り回します。こてを持っているときに物を取ろうと手を伸ばさない、こてを置いてから次の動作に移る、という順番を守ると、ひやりとする場面が減ります。

はんだごては、電源を切ってもしばらく高温のままです。作業が終わったら電源を切ってコンセントから抜き、こて台に置いたまま十分に冷ましてから片付けてください。燃えやすいものを周りに置かず、子どもやペットが近づかない場所で作業します。

換気と後片付け

はんだ付けの煙は、主にフラックスが熱で気化したものです。顔をこてのすぐ上に近づけない、窓を開けるか、小型の換気扇や吸煙器を使うなどして、煙を吸い込まないようにします。作業後は手をよく洗います。

片付けのときは、こてが冷えたことを確かめてから、コードを巻き、こて先を傷めないように収納します。スポンジ式のクリーナーは、汚れたら洗うか交換し、乾いた状態で保管します。

まとめ

はんだごての使いやすさは、ワット数の大きさよりも、こて先の温度を保つ力と、作業に合ったこて先の形、そしてこて先をよい状態に保つ手入れで決まります。温度は使うはんだの推奨値を出発点にして、短い時間できれいに付く温度に合わせ、熱が足りないときは温度を上げる前にこて先の当て方と大きさを見直します。こて先はぬぐったらすぐ使う、置くときと終わるときははんだで覆う、という習慣で長持ちします。

最初の一歩として、今使っているこて先の状態を見てみてください。先端が銀色に光り、はんだがすっとなじむなら良好です。黒っぽくはじくようなら、温度を少し下げて新しいヤニ入りはんだを溶かし、ぬぐってみるところから始めましょう。

よくある質問

電子工作のはんだごては何ワットを選べばよいですか?

温度調節のない安価なこてなら、一般的な電子工作では20〜30W前後がよく使われます。ただし、ワット数は温めるための電力の大きさで、こて先の温度そのものではありません。温度調節付きのものなら、ワット数は温度の戻りやすさの目安として見ると選びやすくなります。

温度調節機能は必要ですか?

必須ではありませんが、あると失敗が減り、こて先も長持ちしやすくなります。特に鉛フリーはんだを使う人や、小さな部品と太い線の両方を扱う人には向いています。温度が上がりすぎないことで、こて先の酸化も抑えられます。

こて先の温度は何度に設定すればよいですか?

目安として、鉛入りはんだでは300〜340℃前後、鉛フリーはんだでは340〜370℃前後から試す人が多いです。ただし最適な温度は、はんだ・部品・こての種類で変わるので、説明書やはんだの推奨温度を出発点にして、短い時間できれいに付く温度に調整します。

こて先が黒くなってはんだが乗りません。やすりで削ってもよいですか?

多くの電子工作用のこて先は表面にめっきがあり、やすりで削るとめっきがはがれて寿命が縮みます。まず温度を少し下げ、新しいヤニ入りはんだを溶かして黒い部分になじませ、クリーナーでぬぐう方法を試します。戻らない場合は、こて先の再生用の製品を使うか、交換を検討してください。

こて先はどのくらいで交換するものですか?

使う頻度や温度で大きく変わるため、期間で決めるより状態で判断します。先端がえぐれて穴があいた、はんだをはじいて手入れしても戻らない、形が変わって狙った所に当たらない、といった状態になったら交換の時期です。

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