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学び・仕事術

ロジックツリーの作り方|What・Why・Howの使い分けとMECEに分けるコツ

よくある失敗とツリーの見直し方

いきなり解決策を書いてしまう

「支出が増えた」の直下に「外食をやめる」「安い店を探す」と置くと、食費が増えたかどうかを確認しないまま方法を選ぶことになります。思いついた案は紙の端へ控え、まず内訳と変化を見ます。調べた結果、臨時の買い替えが大きかったなら、毎日の外食とは別の話です。

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すでに原因が確認できている場合は、その根拠を短く書いてHowから始めてもかまいません。順番を守るためだけに三枚作るより、確認済みの情報と、これから考えることを区別する方が使いやすくなります。案を出したことと、採用したことも分けて残します。

切り口や粒度が途中で変わる

「会議前」「会議中」「参加人数」を同列に置くと、時間の段階と条件が混ざります。参加人数を扱いたいなら、段階別の案の中へ位置づけるか、参加者という別の切り口で作り直します。一枚にすべてを押し込まず、問いに合う方を選びます。

大分類の横へ細かな案が次々に増えたら、すぐに線を引く前に、同じ問いへの答えかを読みます。「資料が長い」は状態、「資料を短くする」は行動です。文末をそろえるだけでなく、状態を分けるのか、行動を分けるのかを確かめて置き直します。

深掘りしすぎて確認から離れる

「情報不足だから判断できない」の先を「連携不足」「意識不足」と広げても、調べ方がなければ前進しません。「どの議題で、どの資料が、いつまでに必要だったか」に戻すと確認できます。抽象的な言葉が続いたら、一つの実例へ戻って枝を作り直します。

書いた後の見直し(一枚の中で問いの種類がそろっているか、同じ段に大分類と細目が混ざらないか、親と子を言葉でつないで読めるか、仮説と確認できたことを区別しているか、次に調べることか試すことが書けるか)
枝の見栄えより、問いへのつながりを確かめます。

一人で見直すときは、少し時間を置いて、各線を文章にして読みます。人に見てもらうなら「合っていますか」だけでなく、「入っていない場面はあるか」「この項目はどちらにも入りそうか」と聞きます。現場を知る人には具体的な一件を分類してもらうと、曖昧な枝が見つかります。

ツリーに書いた原因候補は、確認が済むまで仮説です。本人の性格や健康状態、個別の事情を図だけで決めつけず、必要な確認や相談は当事者と行ってください。

効果と手間から取り組む順番を決める

比較する候補の大きさを合わせる

ツリーが広がると、全部に取り組みたくなります。まず、今回の問いに関わる候補を数件選び、同じくらいの大きさの行動へそろえます。「会議の仕組みを変える」と「一枚の資料を短くする」では、必要な期間も影響する範囲も違うため、そのまま順位を付けにくくなります。

会議の例なら、「次回の定例で、共有だけの一議題を事前資料へ移す」「次回の一議題に終了条件を添える」といった試行へ分けます。全社の運用変更は、試行の結果を見て相談する別の段階です。自分に決める権限があるかも候補ごとに確認します。

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効果と手間を二軸で見る

効果は、今回の目標がどれだけ改善しそうかです。手間は、自分の作業時間だけでなく、準備、関係者への説明、継続する負担まで含めます。数値の根拠がなければ細かな点数を作らず、大きい・小さいという仮の区分で見比べられます。

  • 効果が大きく、手間が小さい案は、条件を確かめて最初の試行候補にします。
  • 効果も手間も大きい案は、小さく試す方法や、先に必要な相談を考えます。
  • 効果も手間も小さい案は、主な取り組みを妨げない範囲で扱います。
  • 効果が小さく、手間が大きい案は、目的との関係を見直して保留を検討します。

まだ原因が不明なら、解決策ではなく調査の順番を決めます。例えば「移動の見積もりが短いかもしれない」なら、出発と到着の時刻を記録することが次の行動です。調べる負担が小さく、結果によって対策が変わる項目は、先に確かめる価値があります。

効果と手間だけで決められない条件もあります。締切、他の作業との前後関係、失敗したときの影響は別に確認します。資料がそろわないと議題を選べないなら、議題削減より資料確認が先です。期限も含む仕事の整理には、仕事の優先順位のつけ方|緊急度と重要度で整理して今日やることを決めるコツが参考になります。

試す前に確かめる結果を決める

最初の案には、誰が、何を、いつ、どの範囲で試すかを添えます。会議なら「次回の定例で一議題を事前共有に移し、当日の時間と追加質問を記録する」と書けます。担当者が決まらなければ、実行ではなく相談が次の行動になります。

結果は、目標の指標と副作用の両方で見ます。会議が短くなっても決定事項が伝わらず、後で確認が増えたなら、その案をそのまま広げません。資料の形式や質問の受け口を調整し、再度試すかを判断します。うまくいかなかった結果も、ツリーを直す情報になります。

可能なら一度に変える項目を絞ると、何が影響したかを考えやすくなります。ただし、一回の成功だけでいつでも有効とは決めません。議題の量や参加者が違った可能性も残し、試した条件と日付を一緒に記録します。

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手書き・付箋・アウトラインの使い分け

書き直す量と共有のしかたで選ぶ

道具 向いている場面 使うときの工夫 気を付けること
紙とペン 一人で問いと全体像を整理する 枝の間に余白を取り日付を書く 書き直しを重ねると線が読みにくい
付箋 項目の移動や複数人の相談が多い 一枚に一項目を書いて並べ替える 親子関係と分類名を別に示す
アウトライン 後から更新し文章で共有する 字下げで階層を示し枝に番号を付ける 折り畳みで未確認の枝を隠さない

手書きは、考えたときにすぐ線を足せるのが利点です。最初から清書せず、分類が変わったら取り消し線で直せば十分です。線が交差して親子関係を追えなくなったときだけ、新しい紙へ写します。色は増やしすぎず、例えば未確認の印を一種類決める程度にすると扱いやすくなります。

壁に枝分かれの形で並べた無地の付箋
付箋なら枝を動かしながら考えられる

付箋は、最初に案を出し、後からまとまりを作りたい場面に向きます。大きな用紙に親の問いと分類名を書き、子の付箋をその下へ置きます。似た案を近くへ寄せるだけでは、何を基準にした集まりか分からないため、まとまりの名前と親との関係を言葉にします。

アウトラインは、文章を字下げして階層を表す形式です。専用の作図アプリがなくても、箇条書きと字下げで作れます。「1 会議前」「1-1 資料の事前共有」のように番号を付けると、相談時に枝を指定できます。行の移動で修正できるので、継続して更新するツリーに向いています。

残すときは判断の経緯も添える

紙や付箋を写真で残すなら、文字が読めるか、紙の端の条件まで写っているかを確認します。共有する際は、家計の明細や個人の事情など、相手に必要のない情報を外します。見た目の図だけでなく、問い、対象期間、仮説の印、次の行動が読み取れる形にします。

慣れてきたら枝に番号を振り、「2は確認して対象外」「3は資料待ち」のような短い履歴を添えられます。消した枝も、なぜ外したかが分かれば同じ調査を繰り返しにくくなります。根拠の記録はツリーの外に置き、番号で対応させると紙面を広く使えます。

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作成時のツリーと、試行後のツリーを分けて残す方法もあります。何が分かって分類や優先順位が変わったかを比べると、自分が思い込みやすい部分を見直せます。新しい事実が出たときに直しやすい形なら、最初の一枚を完成品にする必要はありません。

まとめ

ロジックツリーは、Whatで内訳を見て、Whyで原因候補を確かめ、Howで実行する方法を具体化するための整理方法です。対象と範囲を決め、同じ階層の切り口と粒度をそろえると、抜けや重複、まだ分からない部分を見つけやすくなります。

分類に迷ったら、今回の判断に必要な細かさへ戻ります。書いた後は、原因候補を確かめる記録か、効果と手間を見て選んだ小さな試行につなげます。枝を増やすことより、次に何を確かめるかが決まることを区切りにしてください。

まずは紙の左端に「先月の生活支出には何があるか」と書き、住まい、食事、移動などの枝を並べてみてください。手元の明細を数件置き、入れ場所に迷う支払いを一つ見つけるところから始められます。

よくある質問

ロジックツリーは紙とペンだけで作れますか?

紙の左端に問いを書き、右へ枝を伸ばせば始められます。書き直す余白を取り、最初は大きな分類とその一段下までを作ると、全体を見渡しやすくなります。

What・Why・Howはどの順番で使いますか?

全体像が不明ならWhatで分け、原因が分からなければWhyで候補を調べ、取り組む対象が定まったらHowで方法を出します。すでに分かっている部分は省けるため、毎回三種類すべてを作る必要はありません。

MECEにきれいに分けられないときはどうしますか?

対象の範囲と分類の基準を見直し、二重に入るものや行き場のないものを確認します。行動を選ぶための整理なら、残る重複や不明点を明記したうえで先へ進めますが、集計に使う分類では二重計上を避ける必要があります。

ツリーは何階層まで掘り下げればよいですか?

最初は問いの下に大分類と具体項目を置く程度から始め、調べることや実行することが分かる枝だけ深めます。階層の数をそろえるために分解を続けず、次の確認や行動を一文で書けるかを区切りにします。

Whyツリーに書いた原因はそのまま対策に使えますか?

書いた直後の原因は、確かめる前の仮説として扱います。記録や当事者への確認で実際の状況と照らし、関係がありそうな枝から小さな対策を試して、結果を見直します。

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