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歴史・文化

成人の日の由来|元服から続く大人の儀式、1月第2月曜になった経緯と18歳成人後の式

七五三や十三参りとのつながり

子どもの成長を区切って祝う習わし

日本には、成人の前にも子どもの成長を祝う節目がいくつもあります。代表的なのが七五三で、3歳・5歳・7歳の節目に神社へお参りし、成長を感謝します(七五三の基本でくわしく紹介しています)。もともとは、3歳で髪を伸ばし始める「髪置き」、5歳で初めて袴を着ける「袴着」、7歳で帯を使った着物に改める「帯解き」などの儀式がもとになっています。

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こうした儀式は、髪や着るものを改めて成長を示すという点で、元服や裳着と同じ考え方の上にあります。子どもの節目を重ねた先に大人の儀式がある、という流れで見ると、成人の日の位置づけもわかりやすくなります。

十三参りと、子どもと大人の中間

京都などで知られる十三参りは、数え年で13歳になった子どもが、知恵と福を授かるように寺へお参りする行事です。お参りの帰りに後ろを振り返ると授かった知恵を返してしまう、という言い伝えが残る地域もあります。

13歳前後は、昔の元服や裳着が行われた年齢とも重なります。地域によっては、十三参りを大人の入り口として扱ってきたところもありました。成人の年齢は、時代や社会の仕組みによって変わってきたのです。

成長の節目と儀式(1. 七五三、2. 十三参り、3. 元服・裳着、4. 成人式)
地域や家庭で行う時期は違います。

式に出る人と家族が準備しておくこと

当日までの準備

成人式の案内は、秋から年末にかけて届くことが多いです。案内が届いたら、日時と会場、受付に必要なもの(案内状や入場券など)を確認します。着物を着る場合は、着付けと髪のセットの予約を早めに取る必要があります。人気の時間帯はかなり前に埋まることもあるので、予定が決まったら相談しておきます。

会場までの交通も確かめておきます。式の日は会場の周りが混み合い、駐車場がないことも多いです。公共の交通機関を使うか、家族が送り迎えをするかを決めておきましょう。雪の多い地域では、天候による交通の乱れも考えておくと安心です。

成人式の前に確かめること(日時と会場、受付の時刻、案内状など受付で必要なもの、着付けと髪のセットの予約、会場までの行き方と帰り方、雪や雨の日の足元と防寒、式のあとの予定と連絡手段)
案内が届いたら、早めに確認しておきます。

前撮りと記念写真の考え方

晴れ着の写真は、式の当日ではなく、前の年の夏から秋にかけて写真館などで撮る「前撮り」も広まっています。当日は着付けの時間が早く、会場も混み合うため、落ち着いて撮れるのが利点です。一方で、前撮りと当日の両方で着物を用意すると、費用や予定の負担が増えることもあります。

写真をどこで撮るかより、誰と一緒に残したいかを先に考えると決めやすくなります。祖父母と一緒に撮りたいなら移動しやすい日を選ぶ、友人との写真を中心にしたいなら当日を大切にする、といった具合です。家族の古いアルバムから親の成人式の写真を探し、同じ構図で撮ってみるのも、世代をつなぐ記念になります。

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お酒と体調についての注意

式のあとに同窓会や食事会が開かれることもあります。式の対象には、まだ19歳の人も含まれることがあるため、お酒は20歳になっている人だけが飲めます。20歳になっていても、飲めない人や飲みたくない人に無理に勧めることは避けてください。

着物を着ると帯で体が締めつけられ、長時間の移動や立ちっぱなしで疲れやすくなります。朝早くから準備することも多いので、前日は早めに休み、当日は水分を取り、気分が悪くなったら早めに帯をゆるめたり休んだりしましょう。体調に不安がある人は、無理をせず早めに帰る選択肢も持っておくと安心です。

家族ができる祝い方

成人式に出るかどうかは、本人の考えや事情で違います。遠方に住んでいて帰れない人、人の多い場所が苦手な人、仕事で休めない人もいます。式に出ないからといって、大人になった節目を祝えないわけではありません。

家族での祝い方には、決まった形はありません。記念写真を撮る、家で食事をする、長く使える記念の品を贈る、手紙を書くなど、本人が喜ぶ形を一緒に考えるのがよいでしょう。元服の頃には名前を改めたように、自分の印鑑や名刺入れなど「大人として使うもの」を贈る家庭もあります。

まとめ

成人の日は、1948年の祝日法で生まれた比較的新しい祝日ですが、その奥には、元服や裳着、村の若者組への加入といった、大人の仲間入りを示す古い習わしがあります。戦後の蕨町の青年祭をきっかけに、地域が同じ年代の若者をまとめて祝う成人式が全国に広まりました。

日付は2000年に1月15日から第2月曜日へ移り、2022年には成年年齢が18歳になりました。それでも多くの地域では20歳を対象に「二十歳の集い」として式が続いています。祝日と式は別のもので、式の日程や対象は自治体ごとに違います。

最初の一歩として、今度の成人の日の日付と、自分や家族が住む地域の式の対象・日程を、自治体のホームページで確かめてみてください。そのうえで、式に出るかどうか、どんな形で祝うかを家族で話してみると、ただの連休だった1月の月曜日が、少し違って見えてくるはずです。

よくある質問

成人の日はいつですか?

現在は1月の第2月曜日です。2000年に祝日を月曜日へ移す制度が始まるまでは、1月15日に固定されていました。翌年以降の日付は、内閣府の国民の祝日の案内で確認できます。

元服と成人式は同じものですか?

どちらも大人の仲間入りを示す儀式ですが、同じではありません。元服は主に公家や武家の男子が、家ごとに年齢を選んで行った儀礼です。いまの成人式は、戦後に地域社会が同じ年代の若者をまとめて祝う形で広まった行事です。

成年が18歳になったのに、成人式が20歳なのはなぜですか?

式の対象年齢は法律で決められておらず、各自治体が決めています。18歳の1月は大学受験や就職の準備と重なりやすいことなどから、多くの自治体が20歳を対象に続け、名称を「二十歳の集い」などに改めています。自分の住む地域の対象や日程は、自治体の案内で確認してください。

成人式で振袖を着るのはなぜですか?

振袖は未婚の女性の正装とされてきた着物で、袖の長さが若さや華やかさを表します。戦後、成人式が晴れの場として定着する中で、振袖を着る習慣が広まりました。着なければならないものではなく、スーツや洋装で出席する人もいます。

成人式に出ない場合、家族で何かお祝いをしてもよいですか?

決まった形はないので、写真を撮る、食事をする、記念の品を贈るなど、本人の希望に合わせて祝えます。式の日に限らず、誕生日や進学・就職の節目に合わせる家庭もあります。本人が負担に感じない形を選ぶことが大切です。

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