切手収集の始め方|目打ち・消印・状態の見方と、ストックブックでの保管
テーマの決め方と集め方の広げ方
ある程度切手がたまってくると、「次は何を集めようか」と考えるようになります。テーマを決めると、集める楽しみに目標が生まれ、一冊のストックブックが自分だけの作品のようになっていきます。
テーマを決めるときの考え方
テーマは、自分が好きなものから選ぶのがいちばんです。鳥や花、鉄道、船、楽器、天体、建築、文学、スポーツなど、切手の図柄にはあらゆる分野のものがあります。広すぎるテーマは集めきれず、狭すぎるテーマはなかなか増えないので、最初は少し広めに決めて、集めながら絞り込んでいくとよいでしょう。
たとえば「鳥」というテーマで集め始め、たまってきたら「水辺の鳥」や「日本の野鳥」に絞る、という進め方です。テーマを決めたら、その分野の図鑑や資料と照らし合わせて、切手に描かれた鳥の名前や、生息する地域を調べてみると、収集が学びにもつながります。
新しい切手を手に入れる
郵便局では、季節の行事や記念日、地域の名所などを題材にした切手が、年間を通じて発行されています。新しい切手の発行予定は、日本郵便の案内などで知ることができます。発行日に合わせて郵便局に出かけ、好きな図柄の切手を買うのも、収集の楽しみの一つです。発行の予定や販売方法は変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認してください。
使用済み切手は、家族や友人に声をかけて、届いた郵便物の切手を取っておいてもらうと、思いがけない一枚に出会えることがあります。切手の交換会や、収集を楽しむ人たちの集まりに参加すると、海外の切手や古い切手を手に入れる機会も広がります。
消印を集める
旅先の郵便局で、その地域の名所などを描いた風景入りの消印を押してもらう楽しみ方もあります。手紙を出すときに頼むほか、収集のために押してもらえる場合もありますが、押してもらうための条件や手順は決まっていて、局によって取り扱いの有無も違います。旅の前に、日本郵便の案内で条件や対象の局を確認しておくと安心です。寺社でいただく御朱印と同じように、旅の記録として集める人も多くいます。

よくある失敗と避け方
切手収集を始めたばかりのころに、多くの人が経験する失敗があります。あらかじめ知っておけば、大切な切手を傷めずに済みます。
一つ目は、はがすときに無理に引っ張ってしまうことです。水に浮かべてもなかなか離れない切手を、指でこすったり引っ張ったりすると、裏の紙が薄くなったり破れたりします。離れにくいときは、さらに時間を置くか、紙ごと保存することにします。
二つ目は、乾ききらないうちに保管してしまうことです。少しでも湿り気が残っていると、ストックブックのフィルムに貼り付いたり、隣の切手とくっついたりします。はがした日はしっかり乾かし、翌日以降にストックブックへ入れると安心です。
三つ目は、価値を期待しすぎることです。古い切手や記念切手は、高く売れるのではないかと考えがちですが、多く発行された切手は、古くても取引される価格は控えめなことがほとんどです。収集は、図柄や歴史を楽しむことを中心に考え、売買を考えるときは専門の切手商などに相談すると確実です。
四つ目は、整理を後回しにすることです。箱に入れたままの切手が増えると、整理する気持ちが薄れてしまいます。手に入れたらその日のうちに、決めたルールに沿ってストックブックに入れる習慣をつけると、収集が長続きします。
切手の売買や、海外の切手を個人で取引する場合は、思わぬ行き違いが起こることもあります。高額な取引や、価値の判断が必要なときは、信頼できる専門の切手商や収集団体に相談してください。
インクや紙など、文房具まわりの道具に関心がある人は、手紙を書く楽しみと切手収集を組み合わせるのもおすすめです。万年筆インクの基本などを参考に、自分で選んだ切手を貼って手紙を出すと、受け取った人にも収集の楽しさが伝わります。
まとめ
切手収集は、届いた郵便物から一枚ずつ集め始められる趣味です。未使用と使用済み、目打ち、消印などの用語を知っておくと、切手の見方がぐっと深まります。使用済み切手は水に浮かべてゆっくりはがし、しっかり乾かしてから、ピンセットで扱い、ストックブックに差し込んで保管します。
最初の一歩として、今週届いた郵便物の切手を、余白を残して切り取っておくことから始めてみてください。数枚たまったら、水に浮かべてはがし、乾かしてから並べてみましょう。図柄や消印の違いを一枚ずつ眺めているうちに、自分がどんな切手に惹かれるのかが、自然と見えてくるはずです。
よくある質問
切手収集は、未使用と使用済みのどちらから始めるのがよいですか?
手軽に始めるなら、届いた郵便物からはがせる使用済み切手がおすすめです。費用がほとんどかからず、消印の地名や日付も楽しめます。好きな図柄が見つかったら、郵便局で新しく発行された未使用切手を買い足す、という順番が無理なく続けやすい方法です。
切手を素手でさわってはいけないのですか?
指の汗や油が付くと、時間がたってから汚れやシミの原因になることがあります。また、目打ちの歯が折れたり、角が曲がったりしやすくなります。先が平らで丸い切手用のピンセットを使うと、傷めずに扱えます。
古い切手は高く売れますか?
古いからといって価値が高いとは限りません。多く発行された切手は、古くても取引される価格は控えめなことがほとんどです。価値は発行数や状態、需要によって大きく変わるため、売買を考えるときは専門の切手商などに相談するのが確実です。
封筒ごと保存したほうがよい場合はありますか?
消印や差出人の書き込み、珍しい郵便の扱いの印などが一緒に残っている封筒は、切手だけをはがすより封筒ごと保存したほうが、資料としての面白さが残ります。迷ったときは、はがさずにそのまま保存しておけば、あとからでも判断できます。
切手の保管で避けたほうがよい場所はありますか?
湿気の多い場所や、直射日光の当たる場所は避けます。湿気は切手同士の貼り付きやカビ、日光は色あせの原因になります。押し入れの奥などより、風通しのよい部屋の本棚に、ストックブックを立てて保管すると安心です。











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