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歴史・文化

年賀状の書き方とマナー|賀詞の選び方、喪中のとき、年賀状じまいまで

年賀状を書くときに迷いやすい点をまとめました。賀詞の選び方と目上の人への使い分け、重複表現や忌み言葉、宛名と添え書きの書き方、出す時期、喪中のときと寒中見舞い、出していない人から届いたときの返し方、年賀状じまいの伝え方までを順に紹介します。

白い年賀はがきと筆ペン、松の枝とみかん

年末が近づくと、年賀状を書くかどうか、書くなら何を書けばよいかで手が止まる人は少なくありません。毎年のことなのに、「賀正」は上司に使ってよいのか、「元旦」と「一月一日」はどう違うのか、喪中のときはどうするのか、細かいところになると自信が持てないものです。

年賀状のマナーの多くは、「新しい年を迎えた喜びを、相手に失礼のない形で伝える」という目的から生まれています。理由が分かると、暗記しなくても判断できるようになります。ここでは、年賀状の成り立ちから、賀詞の選び方、文面と宛名の書き方、出す時期、喪中や返信の対応、そして年賀状じまいの伝え方までを順に見ていきます。

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年賀状はどのように広まったか

年の初めにあいさつを交わす習慣は古くからあり、離れて暮らす人には手紙で年始のあいさつを送ることが行われてきました。江戸時代には、飛脚を使って年始の書状を届けることも広まっていたといわれます。

はがきで年賀状を送る形が一般的になったのは、明治時代に郵便制度が整ってからです。年末に大量の年賀状が出されるようになり、元日にまとめて配達する特別な取り扱いが始まりました。戦後には、お年玉くじの付いた年賀はがきが登場し、年賀状は多くの家庭の年末の行事として定着していきます。

もともとは「新年になってからあいさつに出向く代わり」の手紙です。そのため、年賀状は元日に届くのが理想とされ、年が明けてから書く場合でも松の内のうちに届けるのが目安とされてきました。この「新年を祝うあいさつ」という性格が、喪中の扱いや出す時期など、後で触れるマナーの多くにつながっています。

お正月の飾りや行事そのものの意味は、お正月の行事と意味|門松・鏡餅・おせちの由来と飾る期間で詳しく紹介しています。年神様を迎えるという考え方を知っておくと、年賀状の言葉選びも理解しやすくなります。

年賀状の基本の構成

年賀状の文面には、おおよその型があります。型どおりに書く必要はありませんが、順番を知っておくと書き始めで迷いにくくなります。

年賀状の文面の流れ(1. 賀詞、2. お礼、3. お願い・祈り、4. 日付、5. 添え書き)
上から順に並べると、自然な文面になる。

賀詞

文面の最初に置く、新年を祝う言葉です。「謹賀新年」「あけましておめでとうございます」などがこれにあたります。印刷された年賀状では、いちばん大きく目立つ位置に入ることが多い部分です。次の項目で、相手による使い分けを詳しく見ます。

お礼とお願い

賀詞のあとには、昨年中にお世話になったことへのお礼と、今年も変わらないお付き合いを願う言葉を続けます。「昨年は大変お世話になりました」「本年もどうぞよろしくお願い申し上げます」が基本の形です。さらに、「皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます」のように相手を気づかう一文を加えると、文面がまとまります。

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日付

日付は、「令和〇年 元旦」や「二〇二七年 一月一日」のように書きます。元旦は「一月一日の朝」を指す言葉なので、「一月一日元旦」と並べると意味が重なります。元日に届かないと分かっている場合や、年が明けてから書く場合は、「令和〇年 一月」や「令和〇年 正月」とするのが一般的です。

添え書き

印刷した年賀状でも、手書きの一言があると受け取る側の印象が大きく変わります。添え書きについては、後の項目で例を挙げて紹介します。

賀詞の選び方と目上の人への使い分け

賀詞は、文字数や形によって丁寧さの度合いが異なるとされています。相手との関係に合わせて選ぶのが基本です。

賀詞の形 例 意味・特徴 向いている相手
一文字 寿・福・春 おめでたさを一字で表す 親しい友人や家族
二文字 賀正・迎春・初春・頌春 「正月を祝う」「春を迎える」など。簡潔 友人、同輩、目下の人
四文字 謹賀新年・恭賀新年 「謹んで新年を祝う」の意味で敬意がこもる 目上の人、取引先を含めて誰にでも
文章 謹んで新年のお慶びを申し上げます もっとも丁寧で、意味がはっきり伝わる 目上の人、改まった相手
話し言葉 あけましておめでとうございます やわらかく親しみやすい 幅広い相手。改まった場では文章の形が無難

一文字や二文字の賀詞は、言葉の中に相手への敬意を表す要素が入っていないため、目上の人には簡略すぎるとされます。「賀正」は「正月を祝う」という意味で、それ自体に失礼な意味はありませんが、上司や恩師、取引先には「謹賀新年」のように「謹んで」の意味を含む四文字の賀詞か、文章の形を選ぶと安心です。

「謹賀新年」と「あけましておめでとうございます」のように、賀詞を二つ重ねるのも避けたいところです。賀詞は一つの年賀状に一つと考え、残りはお礼やお願いの文章でつなげます。

迷ったときの考え方

相手によって賀詞を変えるのが手間なら、誰に送っても失礼にならない四文字の賀詞か、文章の形に統一する方法があります。親しい相手にはやや改まった印象になりますが、添え書きでくだけた一言を加えれば、堅さはやわらぎます。

賀詞の使い分け(目上・改まった相手と親しい相手の比較)
迷ったら、丁寧なほうを選べば失敗が少ない。
次のページへ避けたい言葉と表現
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  2. 資料を手に落ち着いて話し合う二人
  3. ノートパソコンと資料、外付け記憶装置がある机
  4. 冬の木で越冬する卵のうやミノムシ、テントウムシ
  5. 青い折り鶴と三角に折った紙、無地の折り紙