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歴史・文化

世界の年越しと新年の習慣|大晦日の過ごし方、12粒のぶどう、春節やノウルーズまで

日本の大晦日と比べてみる

世界の年越しを知ったうえで日本の大晦日を見直すと、その特徴がはっきりしてきます。

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静かに迎える日本の年越し

日本の大晦日は、寺で除夜の鐘を108回つく習わしに象徴されるように、静かに一年を振り返りながら新年を待つ過ごし方が中心です。除夜の鐘の回数には諸説がありますが、人の煩悩の数を表すという説がよく知られています。最後の一回を年が明けてからつく寺もあります。

ヨーロッパや南北アメリカの大晦日が、0時の瞬間に向けてにぎやかに盛り上がるのと比べると、日本は「年をまたいで、新年の朝を改めて迎える」ことに重きを置いているといえます。元日の朝に家族でおせちを囲み、年神様を迎える考え方は、年が明ける瞬間よりも、新しい一日の始まりを大切にしています。

年越しそばと世界の縁起物

年越しそばは、細く長いそばにちなんで長寿を願う、そばが切れやすいことから一年の災いを断ち切る、など複数の意味が語られてきました。どれか一つが正しいというより、時代とともにさまざまな願いが重ねられてきたと考えるのが自然でしょう。12粒のぶどうやレンズ豆と同じく、年の変わり目に食べ物へ願いを託す習慣の一つです。

年賀状と新年のあいさつ

世界には、新年にカードを贈る習慣のある国もありますが、日本の年賀状のように、元日に届くよう準備して送る習慣は特徴的です。年賀状の書き方は、年賀状の書き方とマナーの記事で紹介しています。

家で取り入れるときの工夫と注意

世界の年越しの習慣は、家でも小さく取り入れることができます。いつもの大晦日に少し加えるだけで、家族や友人との会話のきっかけになります。

食べ物から試す

いちばん取り入れやすいのは食べ物です。年越しそばの前後に、レンズ豆のスープを作る、新年の朝に餃子を包む、硬貨の代わりにアーモンドを一粒入れたケーキを焼いて切り分ける、といった形で、気軽に楽しめます。

12粒のぶどうを試すときは、次のことに気をつけてください。

  1. 種がなく、粒の小さいぶどうを選ぶ。大きな粒は半分に切ってもよい。
  2. 小さな子どもや高齢の家族は、粒を小さく切り、急がず自分のペースで食べるようにする。
  3. 0時の鐘に合わせられなくても、楽しめれば十分と考える。
  4. 食べながら話したり笑ったりしすぎないよう、ゆっくり噛む。

ぶどうのように丸くつるりとした食べ物は、喉に詰まりやすい食べ物の一つです。「急いで食べる」のが習わしの面白さですが、家で楽しむときは安全を優先してください。

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由来を話題にする

習慣を取り入れるときは、その由来や意味を家族で話題にすると、ただのイベントで終わらず、記憶に残る時間になります。地図や地球儀を前に、「いまこの国で年が明けた」と時差を追いかけてみるのも楽しい過ごし方です。世界で最も早く年が明けるのは太平洋のキリバスの島々で、日本より数時間早く新年を迎えます。

花火や爆竹、宗教の習慣への配慮

花火や爆竹を使った年越しは、住んでいる地域の決まりや、時間帯・場所の制限を必ず確かめてください。夜遅くの大きな音は、近所の迷惑になることもあります。

また、ここで紹介した習慣の中には、宗教の祈りや祖先を敬う儀式と深く結びついたものがあります。取り入れるときは、形だけをまねるのではなく、その背景にある意味を尊重する気持ちを持ちたいものです。

海外の年越しを家で楽しむ前に(ぶどうは小粒で種なしを選んだか、子どもや高齢者は急がせないか、花火は地域の決まりを確かめたか、由来や意味を調べたか、宗教的な儀式に敬意を持てるか)
楽しさと安全、敬意のバランスをとる。

行事の日付や祝い方は、国や地域、家庭によって大きく異なり、時代とともに変わっています。ここで紹介したのは広く知られた例です。旅行先で行事に参加するときは、現地の観光案内や公式の情報で最新の状況を確かめてください。

まとめ

世界の年越しは、新年の日付そのものが暦によって違い、1月1日のほかに、旧暦の春節やテト、春分のノウルーズ、秋のロシュ・ハシャナなど、さまざまな「新年」があります。大晦日の夜の過ごし方も、スペインの12粒のぶどう、スコットランドのファーストフット、ブラジルの白い服と海など、土地ごとに個性豊かです。それでも、大きな音で悪いものを払い、家を片付けて新年を迎え、最初の出来事や食べ物に一年の願いを重ねる、という考え方は、日本の大晦日やお正月とよく似ています。

最初の一歩として、今年の大晦日に、気になった国の習慣を一つだけ選んでみてください。年越しそばの横にレンズ豆のスープを添えるだけでも、いつもの年越しが少し違って見えてきます。食卓でその習慣の由来を話しながら、世界のどこかで同じように新年を待つ人々を思い浮かべてみましょう。

よくある質問

世界中で新年は1月1日なのですか?

日常の暦としてグレゴリオ暦を使う国では1月1日を新年とするのが一般的ですが、それとは別に伝統の暦で新年を祝う地域がたくさんあります。中国や韓国、ベトナムでは旧暦の新年、イランなどでは春分のころのノウルーズ、ユダヤ教では秋のロシュ・ハシャナが大切にされています。

スペインの12粒のぶどうはどうやって食べるのですか?

大晦日の真夜中、時計の鐘が12回鳴るのに合わせて、一回ごとに一粒ずつぶどうを食べます。鐘が鳴り終わるまでに12粒食べきると、一年の12か月が幸運に恵まれるといわれています。家で試すときは、小さめの粒を選び、慌てて喉に詰まらせないよう気をつけてください。

ホグマネイとは何ですか?

スコットランドでの大晦日と、その祝い方を指す言葉です。年が明けて最初に家を訪れる人を「ファーストフット」と呼び、その人がどんな人で何を持ってくるかで一年の運を占う習わしが知られています。真夜中に手をつないで「オールド・ラング・ザイン」を歌うこともあります。

春節の日付が毎年変わるのはなぜですか?

春節は、月の満ち欠けをもとにした旧暦(太陰太陽暦)の1月1日だからです。グレゴリオ暦に置き換えると、毎年1月下旬から2月中旬のあいだで日付が変わります。韓国のソルラルやベトナムのテトも、同じ考え方で日付が決まります。

海外の年越しの習慣を家で取り入れるときの注意は?

食べ物の習慣は、子どもや高齢の家族がいる場合は粒の大きさや食べる速さに気をつけ、無理に急がせないことが大切です。花火や爆竹は、住んでいる地域の決まりを守ります。宗教と結びついた習慣もあるので、由来を知ったうえで敬意をもって楽しみましょう。

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